「弱い雇用データ受け債券利回り低下、米国株安」
「2月の求人件数は前年同月比で14%減少」
「サービス事業の求人減少」
「米国鉄鋼株が大幅安」
4月4日の米国株は下げました。下落率は、NYダウ、ナスダック指数とも0.5%でした。厳しい雇用データを受けて、債券利回りが低下しました。10年債利回りは約0.1%P低下して3.33%台まで下げました。
米国労働省は4日、2月の米国企業の求人・採用状況調査を発表しました。2月の求人件数は993万人となりました。
米国求人数の推移
11月 1074万人
12月 1123万人
1月 1056万人
2月 993万人
1年前の2022年2月の求人件数は1160万人でしたので、前年同月比では14.3%の大幅減少となります。企業からの求人意欲の低下を示すデータです。
1月と比べると、求人数は63万人と減少となりました。業種別の減少数を示します。
専門・ビジネスサービス 278000人減少
社会福祉サービス 150000人減少
宿泊飲食サービス 125000人減少
以上の3つのサービス分野で全体の減少をほぼ説明できます。
次に採用状況です。
米国採用数の推移
11月 625万人
12月 625万人
1月 632万人
2月 616万人
採用も減少しています。22年2月の680万人と比べると、9.4%の減少です。
この求人・採用データは2月の調査結果です。今週金曜日に発表される雇用統計では、シリコンバレー銀行破綻の影響が反映されてきます。米国雇用状況に対する目線が低くなります。
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米国で鉄鋼株が下落しました。(4日終値)
ニューコア 143.83ドル(-10.62ドル、-6.88%)
USスティール 24.82ドル(-1.51ドル、-5.73%)
スティール ダイナマイト103.29ドル(-9.88ドル、-8.73%)
NY市場に上場しているアルセロールミタルの株価も下げました。
ミタル 28.66ドル(-0.66ドル、-2.25%)
景気動向を警戒して鉄鋼株安。本日の日本の鉄鋼株への影響を注視します。
4月5日午前6時20分記