「資源株上昇、NYダウ高く、ナスダック安い」
「ISM3月製造業景況指数は46.3(-1.4)」
「受注残消化、新規発注減、在庫原稿の流れに」
「テスラ、1-3月期生産は44%増加」
4月3日の米国市場では、ニューヨークダウが上昇する一方で、ナスダック指数は下落しました。NYダウの上昇率は0.98%、ナスダック指数の下落率は0.27%でした。
産油国による減産を受けて、NY原油先物が6.3%上昇して80ドル台に乗せました。3日の東京市場と同様に、米国市場でもエネルギー関連株が広範囲に上昇しました。シェブロン4.1%、エクソンモービル5.9%、BP4.7%、シェルが5.1%の上昇です。
10年債利回りは、一時0.09%ほど低下して3.40%台での取引となりました。3日に発表されたISMの3月製造業景況指数は46.3(前月比-1.4)でした。厳しい経済指標を受けて、債券利回り低下です。
3月ISM製造業景況指数
PMI 46.3 (-1.4)
新規受注 44.3 (-2.7)
生産 47.8 (+0.5)
雇用 46.9 (-2.2)
在庫 47.5 (-2.6)
価格 49.2 (-2.1)
ISM発表資料に掲載されている企業担当者のコメントを以下に抜粋して掲載します。
「受注と生産は、前月比横ばい。リードタイムは安定してきたので、戦略的電子機器を除いて、新規発注を減らすことを検討する」 [コンピュータ&電子製品]
「売上が減少、節約を重視して予算を削減する」 [化学]
「事業は順調。コストは低下地域と上昇地域の両方がある」 [食品]
「売上がさらに減速した。従って、予想を上回るペースで受注残を消化している」 [輸送用機器]
「リードタイムは改善している。しかし、価格は引き続きインフレ圧力に直面している。鋼材や鉄鋼製品の価格は上昇。油圧部品はまだリードタイムが延びている。ウクライナ戦争の継続と中国要因の不確実性を考慮して、輸入品の在庫を増やしている [機械]
「1-3月期は計画よりも順調に推移した。売上高は予算の4.5%増に対して約7%増加した。しかし、4-6月期は厳しい状況になると考える」 [金属製品]
「景気は低調。顧客はまだ、パンデミック前のレベルの注文」に届いていない」 [衣料品]
「世界の銀行状況を注意深く見守る。しかし、現時点では影響は出ていない。予想もされていない」 [雑貨]
「新規受注は軟化。納期も改善しつつある。そのため、受注残を減らして、バッファを作ることができる。サプライチェーン(特に電子関係)は、パンデミック前と比べれば混乱している 」[電気機器]
需要が減少したために、膨れ上がった受注残を消化する段階に入っている。供給網が改善してきているので、手元の在庫を必要以上に厚くしている必要性が薄れてきた。だから、手持ちの在庫を削減する。顧客の在庫削減が自社の生産量減少につながる。――――製造業はこんなサイクルに入ってきたようです。
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テスラは2日、1-3月期の生産、出荷状況を発表しました。
テスラの1-3月期
生産 440808(前年同期比+44%)
出荷 422875(同 +36%)
テスラの株価は3日に6%下落しました。同社株は前週に約9%上昇していました。グロース株の代表的存在で、引き続き荒い値動きが続いています。
4月4日午前7時10分