「日本株上昇、2月鉱工業生産指数4.5%上昇」
「2月の自動車生産指数15%上昇」
「3月、4月も生産増加が続く」
「中国3月PMI、建設業PMIが大幅上昇し65乗せ」
3月31日の日本株は上昇しました。
「米国株高受けて日本株高」です。景気敏感株が活発に物色されました。寄り付き前に発表された2月の鉱工業生産指数も株高要因です。
2月の鉱工業生産指数は、前月比4.5%の上昇となりました。自動車工業の生産指数が前月比15.4%の大幅な増加となりました。
生産予測指数も上昇しています。3月が2.3%上昇、4月が4.4%上昇する見通しです。自動車を中心とした「輸送機械工業」の生産予測指数は3月4.6%、4月5.8%の上昇予想です。「生産用機械」や「電気・情報通信機械」も3月、4月と上向きです。
つまり、日本のモノ作りは2月に実績として回復して、3月、4月とも上向きです。2月~4月において生産が上向きになるのなら、企業業績においてポジティブです。本日発表された鉱工業生産指数は株高要因でしょう。
☆
中国国家統計局は31日、3月のPMIを発表しました。
中国の3月PMI
製造業 51.9(-0.7)
非製造業 58.2(+1.9)
(建設) 65.6(+5.4)
(サービス) 56.9(+1.3)
製造業のPMIは前月比で低下しましたが、良い悪いの分岐点である50は上回っています。特に注目されるのは非製造業に分類される「建設」のPMIの大幅な上昇です。建設PMIは65を上回っています。
中国の建設投資が増加していることを示します。「不良債権の増加・建設工事の停滞」は昨年の中国の大きな問題でしたが、足元では中国の建設業界の仕事量が増加しています。中国政府の景気重視の姿勢が確認されたと考えます。
来週は、日銀短観、ISM景況調査など、重要な経済指標の発表が相次ぎます。世界の株式市場は物価よりも景気を警戒している状況にあります。従って、私は景気指標で強い数字が出た方が株価にはプラスになると考えます。
3月31日午後3時15分記