「マイクロン、12-2月期決算を発表」
「売上高、会社計画を下振れ」
「在庫は緩やかに減少」
「データセンター向け需要、12-2月期に底打ち」
3月28日の米国株は小幅安でした。下落率は、NYダウが0.1%、ナスダック指数が0.4%でした。
半導体メモリーメーカーのマイクロンは28日の通常取引終了後、12-2月期の決算を発表しました。世界のエレクトロニクス需要の動向、メモリーの在庫状況を見る上で重要な決算です。
マイクロンの12-2月期(9-11月期)
売上高 36.9億ドル(40.8億ドル)
1株利益 2.12ドル赤字(0.18ドル赤字)
3か月前の9-11月期決算の発表時、会社側では12-2月期売上高について38億ドルを計画していました。会社計画を下回る結果となりました。
次期3-5月期の売上高は37億ドルを計画しています。12-2月期実績とほぼ同じ水準です。
マイクロンの在庫は、昨年8月末の66億ドルに対して11月末が83億ドルでした。そして、今回発表された2月末在庫は81億ドルでした。11月と比べて小幅な減少です。
マイクロンはデータセンター向けの半導体について「12-2月期に底を打った。顧客在庫は23年末には健全な水準となるだろう。」としています。
パソコン向け半導体については「23年は一桁台半ばの減少を予想している。顧客の在庫は改善している。今年の後半には需要の増加を見込む」としています。
モバイル機器向けの半導体は「今年のスマホ向けは僅かに減少する。顧客在庫は23年を通じて改善する。としています。」
自動車向けは「下半期も好調、通期で5%成長を見込む」としています。
また、今後の見通しについて「在庫が高水準。需給バランスは次第に改善する。利益率とキャッシュフローは厳しい状況が続く。生産が年々減少しているので、将来の市場の回復が加速する可能性がある」としています。
マイクロンの株価は、28日の通常取引では59ドル台で引けました。時間外取引では、日本時間の午前6時現在、1%ほど高い60ドル台で推移しています。52週安値は12月22日の48.43ドルでした。
3月29日午前6時30分記