「半導体関連株が上昇」
「円高進行、日本株の重石」
「来週、米中の重要経済指標発表、決算発表に準備」
7月14日の日本株は売り買い交錯の展開となりました。米国における半導体関連株上昇を参考に、日本でも半導体関連株が買われました。アドバンテストが買われ、約2週間ぶりの高値更新です。
一方で、前日発表の決算内容が嫌気されたセブン&アイHDは大幅安です。買われる銘柄と売られる銘柄がくっきりと分かれる展開となりました。
円高進行が日本株の重石です。5-6月に「円売り・日本株買い」が盛り上がったので、足元の円高進行を受けて、日本株にも売り圧力が高まるのは仕方ないのかもしれません。
今週の木曜日時点の世界の株価指数を先週末と比べてます。以下をご覧ください。
7日金曜日 13日木曜日 変動率
ナスダック指数 13660 14138 +3.5%
NXダウ 33734 34395 +1.9%
香港ハンセン指数 18365 19350 +5.3%
インドセンセックス指数 65280 65558 +0.4%
台湾加権指数 16664 17061 +2.3%
ドイツDAX指数 15603 16141 +3.4%
日経平均 32388 32419 +0.09%
TOPIX 2254 2242 -0.5%
日本株は他国と比べて弱い動きです。ハンセン指数が極めて強い動きです。中国経済について、特に悲観的な見方はされていないのかもしれません。ユーロはドルに対して強いのですが、通貨高だからと言って、特にドイツ株が売られているわけじゃありません。ドイツDAX指数はナスダック並の強さです。
ドル安に弱い日本株です。これはもう、条件反射のようなものです。
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来週は、17日月曜日に中国の6月小売売上高・工業生産高、18日火曜日に米国の6月小売売上高、鉱工業生産指数が発表されます。6月のデータ発表を受け、4-6月期の中国と米国における生産状況、小売状況が明らかになります。グローバル企業の4-6月期の事業環境を整理する上で重要なデータです。
米国の小売売上高
前月比 前年同月比
4月 6842億ドル +0.4% +1.6%
5月 6865億ドル +0.3% +1.2%
中国の小売売上高
4月 3兆4910億人民元(+18.4%)
5月 3兆7803億人民元(+12.7%)
ここに6月のデータが加われば、2大大国における4-6月期の個人消費状況がわかります。決算発表の本格化を前に準備を進める週となります。
7月14日午後3時10分記