4月2日（日）に阪神競馬場で行われる第67回大阪杯（GI）に出走を予定しているジャックドール（牡5、栗東・藤岡健一厩舎）について、武豊騎手の追い切り後の共同記者会見でのコメントは以下の通り。

「前走、香港で初めてこの馬に乗せてもらったのですが、結果を出せなかったことは非常に残念でした。ただ、本当にいい馬だというのは感じました。細かい部分で、ゲートだったり、スタートだったり、ちょっとうまくいかなかった部分もありました。

きょうの追い切りは、栗東で乗ったのは初めてだったのですが、非常に力強い、いい動きで、タイムもきょうの馬場状態にしてはかなり良いタイムで走りました。持っているモノ、ポテンシャルの高さはかなりあると思いますし、それをレースで発揮できればというだけです。過去のレースぶりを見ると、気分良く、自分のペースで走れた時の方がいいのかというところがありますので、そこでしょうか。逃げて何勝もしていますし、逃げなくても勝っていますが、そういうところは頭に入れて乗りたいです。

乗った感じでは本当にいい馬だと思いますし、GIに届いても全く不思議ではない馬だと思います。2000mは結果を出している馬ですし、左回りで勝っている時が多いですが、去年の札幌記念で、右回りの2000mで、強い馬を相手に勝っていますし、それほど阪神の2000mで心配することは無いのかなとは思っています。先週の阪神では乗っていませんが、すいぶん馬場は荒れてきたのではないかと思います。ただ、パワーはありそうな馬ですし、よっぽど降らなければ悪くないのではないかと思いますね。スタートは決めたいというのはあります。香港の時は、他の馬が暴れて、それにちょっとつられるところもあったりしましたので、スタートを決めて、自分のリズムで、ジャックドールのリズムでレースが出来ればいいと思います。

自分自身、香港でチャンスをいただいて、結果を出せなくて、それでまた今回騎乗させてもらえるということで、そこは応えたいという思いは非常に強いですし、ジャックドール自身もGIホースになるのにチャンスのレースだと思いますし、力を出し切りたいです」

（取材：三浦拓実）