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福永祐一騎手(栗東)は、4日の小倉11レース(エアミアーニ・3着)が小倉競馬最後の騎乗となった。最終レース終了後には、福永騎手の小倉競馬最終騎乗セレモニーが行われた。コメントは以下の通り。

「JRAをはじめとする関係者の皆様、最後まで残っていただいた競馬ファンの皆様、そして騎乗を終えたにも関わらず集まってくれた騎手の仲間、今日はこのような機会を設けていただきまして本当にありがとうございます。

久しぶりに小倉競馬場で騎乗して、武騎手と最後の直線で接戦になることが多く、その接戦のレースは全部負けてしまいましたが、すごく楽しかったです。武騎手に憧れてこの世界に入ってきたこともあり、こうやって最後の小倉競馬場で一緒に乗れたということはいい思い出となりました。

デビューしてから10年くらいは、毎年夏に2ヶ月、北橋厩舎、瀬戸口厩舎の馬が滞在していましたので、ずっと小倉で過ごしていました。若かったので色々はしゃいで遊んではいましたけれど、本当に今思い返してもいい思い出ばかりで、食べ物も美味しいし、人も優しいし、本当に小倉は僕にとって青春でした。たくさんの思い出をいただきました。

小倉競馬場は、思い返すときりがないくらい沢山の思い出がある競馬場で、まだ残りの騎手人生があるので、自分の中で振り返るのはまだ早いと思っているのですが、その中でも今日の最終騎乗となるメインレースのパドックの控室では、色々なことが思い返されました。

昔は競馬場が改修される前だったので、今とは違うパドックでしたし、あの時はファンの皆さんとの距離も近くて、ローカルの良さというかファンの皆さんとの距離感が僕は大好きでした。昨年、有馬記念の時も思いましたが、お客さんがたくさん競馬場に入っているのを見ると、やはりこういう場で勝って、たくさんの声援を浴びたいという思いが、特にコロナ禍ということもあったので、なおさら思うようになりました。やはり、お客さんで埋め尽くされたスタンドを見ると後ろ髪を引かれる思いでいます。

今日は朝の1レースからたくさんの方に来ていただき、本当にありがとうございました。1レースから武騎手の4400勝に華を添える形になりましたけれど、本当にいいレースをお客さんにお見せすることができたと思います。負けはしましたけれど、純粋にそう思いましたし、今日、競馬場に来ていただいた方に満足していただけたのではないかなと思います。幸運にも今日、2つ勝つことができて、最後の小倉競馬ということでたくさんの騎乗依頼もいただきました。自分の都合で騎手を辞めると言っておきながら、これだけたくさんの馬の騎乗依頼をいただいているということに改めて感謝しています。先週、小倉は雪が降っていたので、これは大変だなと思っていたのですが、今日は朝から天気も良くて暖かくて、おかげさまで武騎手ともどもおじさんが躍動できる1日になったのかなと思います。今日は小倉競馬場に来て良かったです。本当にありがとうございます。

また多くの後輩ジョッキーに残ってもらって感謝しています。3月からは調教師になるということで、来年3月の開業に向けて騎手生活を終えてからは準備が始まると思いますが、これからは騎手仲間という関係から、騎乗依頼をする相手という関係になります。JRAのジョッキーは真面目で馬に対して真摯に向き合っており、世界に誇れるホースマン達だと思います。これから、より技術を研鑽して、もっともっといいレースを皆さんに提供できると思いますので、立場は変わりますが、一緒に日本の競馬を盛り上げていけたらなと思っています。これからもよろしくお願いします」

(JRA発表)

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