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2月2日(木)、姫路競馬場(曇・良)で、西日本交流の重賞・第52回白鷺賞(ダート2000m・出走12頭)が行われた。レースは、2周目の3コーナーで佐賀のヒストリーメイカーが先頭に立ち、それを外から地元兵庫のジンギが追いかける展開。直線ではジンギが外から差を詰めにかかったが、ヒストリーメイカーがアタマ差振り切り、JRAから佐賀への移籍初戦を勝利で飾った。勝ちタイムは2分12秒5。白鷺賞3連覇を目指したジンギは2着。4分の3馬身差の3着は高知のグリードパルフェだった。

勝ったヒストリーメイカーは、父エンパイアメーカー、母チヨノドラゴン(母の父バブルガムフェロー)の9歳牡馬。佐賀・手島勝利厩舎の管理馬。去年11月のレースを最後にJRAのオープンから佐賀へ移籍し、これが移籍初戦だった。重賞は初勝利。JRAと地方を合わせた通算成績は46戦15勝(うち地方22戦11勝)。鞍上は佐賀・石川慎将騎手。

(レース後のコメント)
1着ヒストリーメイカー(石川慎将騎手)
「実績は確かにありましたが、自分がレースに乗るのは初めてで、しかも遠征で、自分が騎乗したことのない姫路競馬場で、いろいろ考えたのですが、力だけを信じて乗ろうと思っていました。結果が出てすごく安心もしていますし、うれしいです。
どのレースを見ても外目を通るレースが続いていましたし、他のジョッキーに聞いても外が有利ということでした。それを意識しながらも、ゲートを切って自分の立ち回りをすること、ジンギだけを見てレースが出来ればいいと思っていました。理想の感じになったのが一番良かったと思います。
(ジンギの)田中学騎手も自分が動くのを待っていた感じでしたので、向こうの思うようにもしたくなかったですし、自分の馬の方が強いんだと切り替えて、早めに自分から動こうと思って、内を選んで、開いているところから行きました。抜け出してから遊ぶよう感じだったので、何か一頭来てくれればと思っていたら、もう一回ジンギが来ました。直線は大丈夫だろうと思いながらも、馬ももう一回スイッチが入ってくれたので、安心してゴールまで追えました。どこまで行っても交わせられないと思いましたが、さすがにジンギも強いなと思いました。
西日本で大将格であるジンギと戦って、勝てて自信になりましたし、馬も、これから佐賀の代表として、全国で有名になれるように、頑張っていきたいと思います。レースが終わった後、馬が丈夫でいてくれることが一番です。
あと1勝で1000勝です。姫路でいい形でリーチがかけられました。今週末の佐賀でスムーズに1000勝を挙げられるように、帰ってから頑張るので、また応援してください。
今日は姫路遠征で重賞を勝つことが出来ました。子どもの時からお世話になっている先生と、子どもの時からずっと一緒にいた厩務員さんとで、思い入れのある中で重賞に挑みました。1戦目で勝てたことはすごく嬉しかったですし、これからこのチームで大きいところを勝てるように頑張りたいので、また応援よろしくお願いします」

(手島勝利調教師)
「(転厩初戦でしたが)金沢競馬場でも走っていて、地方実績もありましたから、今の心境はホッとしています。負けられない戦いと思っていました。
地元の調教師の方に話を聞いて、理想は馬場の外目と考えていました。ジンギとの一騎打ちと考えていました。外から並びかけて勝負と思いましたが、中に入る形で出られず、内から抜けました。後は地力で踏ん張ってくれました。
実績から考えて佐賀によく来てくれたという気持ちです。この後は佐賀の『はがくれ大賞典』を考えています。4月からは選択肢が広がりましたので、いろいろ回ることを考えています」

2着ジンギ(田中学騎手)
「今日、ゲートの出は良かったのですが、そこからの行きっぷりはもう一つでした。道中の仕掛けてからの反応は少しズブかったと思います。直線に向いてからは伸びてくれました」

3着グリードパルフェ(赤岡修次騎手)
「いつもよりスタートも出ましたし、位置取りとしては上手くいきました。勝負どころでも、相手はヒストリーメイカーと思っていたので、その後ろまでいけましたし、これならと思ったのですが、前が強かったです」

4着エイシンナセル(吉村智洋騎手)
「前の馬は強かったですね。自分の競馬は出来ました。よく頑張っています」

5着アワジノサクラ(廣瀬航騎手)
「掛かる馬ですが、(ペースが)流れてくれたので、折り合いがつきました。そのぶん、しっかり伸びてくれました。もう少し前のポジションでとも思いましたが、折り合いのことがありましたからね。年齢を考えたら頑張ってくれています」

(取材:檜川彰人)

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