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櫻井英明 2009年3月
「除目」
兜町にも眩い光が注がれ始めました。
マーケットは依然8000円台。
それでも、サクラ爛漫の春の気配は少しだけ浮かれたモードを醸し出してくれるものです。
3月期末を越えればすぐ4月。
卯月は本来は卯の花が真っ盛りという意味ですが、「卯=植」でもあるそうです。
この時期。
部長になる次長さんもいれば、課長になる課長代理さんもおられるでしょう。
多くのものが変化の季節。
風景も否応なく変ります。
マーケット的には「昨年来高安値が年初来高安値」に。
指数も個別銘柄株価も明らかに位置が変わることになります。
実は大納会・大初会よりも大きなイベントです。
昨日、ゴルフを始めて初めてイーグル達成。
410ヤードのミドルホール。
残り145ヤードを7番アイアン。
グリーンに乗ってそのままカップイン。
これに気を良くしたら、次のショートホールは左に巻いてOB。
紆余曲折・波乱万丈といった格好。
マーケットにも当てはまりそうです。
除目の時期に、この番組も今日で最終回。
これまでお聞きいただきありがとうございました。
内田アナとはほぼ3年ご一緒させていただきました。
鋭い指摘に鍛えられてきた毎週でした。
マーケットでは株式関係者のことを「勘と度胸」の世界と揶揄します。
特に債券の関係者はそう言う傾向が顕著。
でも「勘」は記憶力。
「度胸」は推理力。
いつもそう考えてきました。
4月からは「ファイナンシャルBOX」の月曜日に登場する予定です。
これからもよろしくお願い申し上げます。
「侍ジャパン」
お彼岸通過。
秋の彼岸はリーマン問題の渦中でしたが、春の彼岸はAIGのボーナス問題。
もっともバッドバンク構想など、少しは進歩したかの感。
期末を控え、与謝野大臣は「資金繰りは何とか。期末乗り切りに自信」とのコメント。
問題山積ながらも、早めの花に興じる1週間となるでしょうか。
「春休みのロッカー室に忘れたものを取りに行った」は松任谷由美。
ガランとした東証アローズを彷彿とさせます。
そして「卒業写真」も同様。
「人ごみに流されて変って行く」のもマーケット。
どうも季節感は「変化」の趣。
この3連休、常に脳裏から離れなかったのは、「資産の移転」。
オバマ大統領になって、ウォール街は格好のターゲットとなりました。
本物エスタブリッシュメントは別にして表面に出てきたのは新興的金融業の資産家。
というよりも、どうも権力移動と資産移動が起こっているような気がしてなりません。
とすれば、一度叩く。
叩いて移動。
その後は反転。
超レアな陰謀説的シナリオですが・・・。
世間さまは「株屋」に憤慨基調。
でも「株屋」とすら満足に名乗れない人を「証券マン」と呼ぶのも???。
足元では「坂の上の雲」。
欧米の市場経済を目標にして動いてきた日本市場。
製品にしても市場にしても、その目標が実は蜃気楼であったことがわかり市場は呆然自失。
「マーケットは目標がなければ動けない」というのは名言でした。
ただ、今はこの価値観の転換の時期と考えれば、次の目標は海の向こうにあるのではな、く「青い鳥」である可能性は高いと見ます。
今週のキーワードは「侍JAPAN」。
ではお聞きください。
「力まず、緩まず」
約1月ぶりの7700円レベル。
「3月2日の日経平均終値は7280.15円。
月足陽線への線路は敷かれた印象。
一目の雲を短期にしてみると、7448円で雲突入。
7710円を上抜ければ視界は開けそうな気配」は週末のドコモ株式情報のコメント。
OPECは減産見送り。
G20は「あらゆる必要な行動」で通過。
温家宝氏は「追加景気刺激策の準備はあり」発言。
少し眩さが出てきました。
先週末、東海大学の葉教授のレクチャー。
全人代が終わての中国温家宝首相の記者会見の内容。
それによると、高速道路や鉄道は、前倒しで着手の方向。
そして、低所得者向けの住宅750万戸。
市街地再開発で250万戸を建築するそうです。
印象に残ったのは「弾薬の備蓄はある」の言葉。
「タマはまだある」という解釈。
加えれば、6000億元の減税。
1200万人の教師の給与アップ。
農民への補助金。
向こう3年に及ぶ医療改革。
最大は年金支給額の増額。
そのためには当然、株高でなければならない筈。
当然ながら政官民の密着度が高そうな気配。
日本政府は今週識者のコメントお伺いの予定ですが、スケールは違いそうです。
土曜日は春の嵐で強風雨。
午後から晴れるかと思ったら、意外と曇り時間大。
結局夕刻から快晴で、日曜もピーカン。
富士山の雪は、結晶まで見えるかと言うほどのくっきり。
相場もそんな印象?
今週のテーマは「力まず緩めず」。
では、お聞きください。
「2011年」
引け際14時56分までは持ちこたえたものの、結局先物の強烈な売り物で終値ベースのバブル崩壊以降安値を更新。
ザラ場ベースの6994円がターゲットとなってきました。
目先のポイントは週末13日の金曜日のメジャーSQ。
ただ、ボラティリティも低く、波乱の可能性は薄いと見ています。
そして週末のOPEC総会。
原油の動向にはやや神経質さが必要でしょうか。
NYで徘徊しているのはウルトラショート系のファンドという観測もあります。
だから株価が上昇すれば悪材料噴出となってくることが多いのかも知れません。
武田薬に対するFDRの反応を見て市場からは「今後はそちらから攻めて来ましたか」との声。
重要なのはいちいち一喜一憂していてはいけない局面ということ。
好業績銘柄の突っ込み買いと噴き値売りのスタンスは継続。
セクターは縦軸では「インフラ」「新エネルギー」「農業」などが循環していると考えたいところ。
横軸では「中国」「アメリカ」の浮沈となるでしょう。
活字や映像を重視すると、日々の動きはそれこそ悲壮感の漂う世界。
シャークスピアは、どんな悲劇をも喜劇化しましたが、それこそ「滑稽と悲惨」は紙一重。
実はココは2年後のマーケットから現在を鳥瞰する眼を養う時期ではないでしょうか。
「なごり雪」は「今、春が来て君は奇麗になった。去年よりずっと奇麗になった」。
「ふざけすぎた季節の後」の汽車はまだ動き始めていないようですが・・・。
今週のキーワードは「2011年から今を俯瞰すると・・・」。
ではお聞きください。
「雲の上」
春弥生。
「春はあけぼの」は枕草子ですが、まだまだ市場はトンネルの中。
「先週の堅調さはやはりお化粧の一部であったか」という声まで聞かれます。
兼好法師は「心も浮き立つものは春のけしきにこそあんめれ。
鳥の声などもことの外に春めきて、のどやかなる日影に墻根の草萌えいづる頃より、やや春深く霞みわたりて、花もやうやうけしきだつ程こそあれ、折しも、雨風うちつづきて、心あわたゝしく散り過ぎぬ」と。
紫の霞にボーとしたような感じでも鳥の声や花の美しさには反応。
でも春の嵐は頻繁に訪れ、、散りそうな気配。
確かにそんなマーケット展開です。
GMの決算は3兆円の赤字で着地。
過去最悪はともかく、注意したいのは4年連続での赤字ということ。
2004年からは赤字ということは、GM問題はサブプライムではなく、構造的なもの。
どうもマーケットは混同しているようです。
最近の為替へのコメントも不可解。
最近は「悪い円安」という表現が流行。
だったら、今度は円高歓迎論になるかというと、そんなことは決してないでしょう。
そもそも「良い円安」とはどういう円安なのでしょうか
「円安株高」シナリオの崩壊を「悪い円安」という曖昧な言葉でごまかしているようにも聞こえます。
興味深いのはある家電メーカーの国内回帰。
海外での鳥インフルエンザ懸念での帰国命令がココに来て続々。
「今まで何年も大丈夫だったのに、何でいまさら」とは現地の声。
建前と本音の違いは、依然あるようでうす。
そんな不透明な展開だからこそ蜘蛛の糸にぶら下がったような企業を探すよりは、好業績の「雲の上」企業に注目します。
キーワードは「雲の上」。
ではお聞きください。












