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藤島大の楕円球にみる夢

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7月4日放送のゲストは、
静岡ブルーレヴズのフッカー、日野剛志選手。

スポーツライターの藤島大氏が話を聞く。

2019年、国内がワールドカップに熱狂していたころ、日野は、フランス1部リーグ「トップ14」のトゥールーズに在籍し、公式戦に3試合出場していた。仏代表の有力選手が複数所属する強豪チームだ。

「いつかフランスでプレーしてみたい」。日野の夢は、同クラブがW杯期間中で主力選手を欠き、かつケガ人が出るなどのチーム事情により、そのとき唐突に現実になった。

「サインプレーと、そして五郎丸さんの助言もあり、数字と色だけは、あらかじめ仏語で覚えておいたのが実戦に役立った」という。

番組では、強豪仏国ラグビーの強さや特徴を紹介してもらう。同時に、ヤマハ発動機時代から長谷川慎コーチのもとで鍛えたスクラムが、フランスでも通用したのかを聞いてみた。そして地域に愛されるチーム文化に触れた経験についても話す。

ちなみに、日本は、2023年のワールドカップにおいてトゥールーズで1次リーグの2試合を戦うことが決まっている。

日野剛志(ひの・たけし)。1990年1月20日、福岡市生まれ。4歳から浮羽ヤングラガーズでラグビーを始めて、県立筑紫高では花園の全国大会には届かず、指定校推薦で同志社大に入学した。トライアウトをきっかけに2012年ヤマハ発動機(現静岡ブルーレヴズ)入り。2016年11月のウェールズ戦で日本代表デビューを果たし、通算5キャップ。2016-17シーズンには、ベストフィフティーンに選ばれた。2017年にはサンウルブズ、2019年にはトゥールーズでもプレー。2022年、日本ラグビーフットボール選手会会長に就く。172センチ、100キロ。ポジションはフッカー。

6月18日、東京・秩父宮ラグビー場でのウルグアイ戦で、日野は約5年ぶりのテストマッチ出場を果たした。後半途中出場して2トライをあげる活躍をした。

日本のファンにとってはいま桜の季節。このテストマッチ時期の7月2日、日野は、根塚洸雅(東京ベイ)、尾崎晟也(東京SG)とともに宮崎市内で合宿中の日本代表に追加招集された。またしても日野に風が吹いてきた。この人、フランスに縁がある。

「努力は人を裏切らない」という観念を定義づけるようなゲストの豊富な経験談がおもしろい。ちなみに、収録スタジオでは「いつもは番組リスナーです」といって、放送中に流れるCMを口ずさんでくれた。

番組内で紹介する書籍を手にする藤島氏。シャツは、2007年、トゥールーズのクラブで半額にて購入したもの。「カゴに放り込まれた瞬間、日野剛志のセービングのようにかっさらった」


▽ラジオ番組について:
ラジオNIKKEI第1で放送。PCやスマートフォンなどで、ラジコ(radiko)のサービスを利用して全国無料にて放送を聴ける。音楽が聴けるのは、オンエアのみの企画。放送後も、ラジコのタイムフリー機能ポッドキャストで番組が聴取できる。後日配信するポッドキャストは、放送しなかった情報も入った特別版になる。11日の同時刻に再放送もある。「Paravi(パラビ)」では12日から動画での配信を予定している。