岸田恵美子
今週のニュースファイルは、
(1)
自動車や機械など製造業を中心に2010年3月期の決算で中国事業が「稼ぎ頭」となる企業が相次いでいます。日産自動車やコマツは、連結営業利益の4割から5割を中国で稼ぎ、地域別でみた利益が先進国を上回りました。日米欧の需要が落ち込むなか、金融危機後の企業収益の回復を中国経済がけん引していることを示しています。
(2)
スズキのインド四輪子会社マルチ・スズキの2009年10~12月期決算は、純利益が1年前と比べて3.2倍の68億7530万ルピー=およそ133 億円となり、四半期ベースで過去最高益を更新しました。
(3)
出版科学研究所が発表した2009年の書籍・雑誌の推定販売額は、前の年と比べてマイナス4.1%の1兆9356億円にとどまり、1988年以来、21年ぶりに2兆円を下回りました。書籍にヒット作が乏しく、雑誌も広告減少の打撃を受けて部数の落ち込みが過去最大となりました。
(4)
JR東海は、提携先のアメリカのコンサルタント会社2社と共同で、アメリカの新幹線やリニアなど高速鉄道の受注を目指す計画を発表しました。新幹線は、フロリダ州を最優先に営業を本格化してカリフォルニア州などにも売り込み、リニアは、ワシントンDCを起点とする路線が有力と見ています。
(5)
日本経済新聞社とテレビ東京が1月26日から27日に共同で実施した緊急世論調査で、鳩山内閣の支持率は45%となり、去年12月の前回調査から5ポイント低下しました。不支持率は5ポイント上昇して47%で、鳩山政権になって初めて、支持率と不支持率が逆転しました。政治資金疑惑の渦中にある民主党の小沢幹事長について、65%が「幹事長を辞任すべきだ」と答え、「続けるべきだ」は22%にとどまりました。
(6)
楽天は、中国インターネット検索最大手のバイドゥと合弁会社を設立し、中国で電子商取引事業に進出すると発表しました。今年後半のサービス開始を見込んでいます。
(7)
トヨタ自動車は、アクセルペダルを巡るアメリカでの大規模リコールに伴い、対象となる8車種の販売と生産を一時的に停止すると発表しました。停止期間は未定です。対象車種のアメリカ市場での去年の販売実績はおよそ100万台と、全体の6割弱を占めており、トヨタが北米市場でこれだけ大規模な生産・販売停止に踏み切るのは初めてです。欧州、中国でも同様にリコールに追い込まれており、業績への悪影響は避けられない情勢です。
(8)
セブン&アイ・ホールディングスは、傘下のそごう・西武が運営する西武有楽町店を今年12月25日に閉鎖すると発表しました。高額品消費の低迷から販売不振が続いており、不採算店の閉鎖で経営効率化を急ぎます。
(9)
アメリカのオバマ大統領は、一般教書演説で「雇用を 2010年の最優先課題にしなければならない」と述べ、中小企業への法人減税拡大や、中低所得者層を下支えするための子育て減税などの強化を打ち出しました。
(10)
アメリカ上院本会議は、1月末で任期切れとなるバーナンキFRB議長の再任を賛成70、反対30で可決し、これによりバーナンキ議長の再任が確定しました。新しい任期は、2014年1月末までの4年間です。ゼロ金利政策解除などの「出口戦略」と、金融危機の再発防止に向けた政策・監督体制の見直しが課題になります。
今週のポイントは、
(1) 世界のトヨタに何が起こっているのか?
(2) オバマ一般教書演説をこう聴いた
(3) 有楽町西武閉店決定に思う
今週の気になる作品は、タブレットPC
Check the Tomorrow :
2月1日(月)
・1月新車販売台数
・米12月個人所得・個人支出
・米12月PCEコアデフレータ
・米1月ISM製造業景況指数
・米12月建設支出
・オバマ米大統領予算教書演説
・中国1月製造業PMI(購買担当者景況感指数)
2月2日(火)
・米1月国内自動車販売台数
2月3日(水)
・米1月ADP雇用統計
・米1月ISM非製造業景況指数
・英中銀金融政策委員会(4日まで)
2月4日(木)
・ECB理事会
・米10-12月単位労働費用
・米10-12月非農業部門労働生産性
・米12月製造業受注
2月5日(金)
・12月景気動向指数(速報)
・米1月雇用統計
・G7(6日まで/カナダ・イカルイト)
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