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ラジオNIKKEI ROCK'n'ROLL部

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【放送内容】
7月22日生まれのミュージシャン、コンポーザー、プロデューサー、エンジニア等が関わった楽曲を特集する。 ロックンロール、ロカビリー、プログレッシブ、オルタナティブ、 ハードコア、ノイズからファンク、フォーク、シャンソン、昭和歌謡まで「7月22日生まれ」という共通項以外に一見繋がりのないような異ジャンルの音楽を60分お愉しみください。
★番組の感想をお寄せください
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【7月22日生まれのみなさん】
・浜口庫之助(シンガーソングライター)1917年生まれ
・マーガレット・ホワイティング(ジャズ、カントリー、ポピュラー歌手)1924年生まれ
・ビリー・ブラウン(カントリー、ロック)1929年生まれ
・エステル・ベネット(シンガー [ザ・ロネッツ])1941年生まれ
・ジョージ・クリントン(ファンク)1941年生まれ
・ミレイユ・マチュー(シャンソン歌手)1946年生まれ
・岡林信康(シンガーソングライター)1946年生まれ
・ドン・ヘンリー(シンガーソングライター、ドラマー [イーグルス])1947年生まれ
・スティーヴ・アルビニ(ミュージシャン、レコーディングエンジニア)1962年生まれ
・コムアイ(シンガー [水曜日のカンパネラ])1992年生まれ


【2020.5.5 オンエア曲】(左からアーティスト名/曲名/収録アルバム名)♪TIME
1) Parliament - Bop Gun (Endangered Species)「Funkentelechy vs. the Placebo Syndrome」♪0:00
→ オープニング・ナンバーは7/22生まれのジョージ・クリントン率いる米ファンクBANDパーラメントの1977年アルバム「Funkentelechy vs. the Placebo Syndrome」の1曲目。5月3日特番の冒頭に使用したジェームズ・ブラウンの曲はアップテンポだったが、こちらはミディアムでリラクスしたスタート。どちらの特番もファンクでスタートさせたのは偶然。

2) Pixies - Where is My Mind?「Surfer Rosa」♪2:16
→ 今回の7/22生まれ特集で主役扱いのスティーヴ・アルビニが1988年にproduceし4ADからリリースされたPixiesの1stアルバム。本作品は後のオルタナティヴ・シーンへの影響は大きく、また1990年代に輪郭がくっきりとするアルビニsoundの先駆けになっている。

3) Mireille Mathieu - Paris En Colere(single)♪4:53
→ フランスの国民的人気女性歌手ミレイユ・マチューの1966年シングル曲で、同年公開された映画「パリは燃えているか」挿入歌。マチューの名前は知らずとも声は聴いたことがある、という方は少ないくないだろう。マチューは世界で最も多くのレコード、CDをセールスしたシャンソン歌手と言われている。

4) 坂本九 - 涙くんさよなら(single)♪7:15
→ 7/22生まれの浜口庫之助が作詞・作曲した坂本九のシングル曲(1965年)。現在に至るまで多数の歌手にカヴァーされている昭和の名曲。

5) 唐十郎 - ゼニゲバ大行進「東宝レコード映画・TV 編~銭ゲバ大行進」♪8:24
→ 1970年公開の唐十郎主演映画「銭ゲバ」の主題歌。作曲・浜口庫之助、作詞・奥田喜久丸、歌・唐十郎。曲調、歌詞すべてに唐十郎ワールドが溢れる佳曲。

6) Zeni Geva - Total Castration「Total Castration(全体去勢)」♪10:24
→ 1987年結成、日本のオルタナティブ・シーンを代表するプログレッシヴ・ハードコア・バンド。初めてスティーヴ・アルビニをプロデューサーに迎えた(実質)3rdアルバム「全体去勢(Total Castration)」からトラック#2 のタイトル曲をピックアップ。カッコ良さが濃縮されたアルバム。

7) Jon Spencer Blues Explosion - Water Main(Albini)「Year One」♪13:47
→ 1991年結成の米NY出身のロックバンド。結成当初からスティーヴ・アルビニとの交流があり、1stアルバムのレコーディングセッションにアルビニが参加。本トラック(アルビニver.)は2010年にリイシューされた「Year One」に収録されている。日本では1994年リリース「Orange」で人気に火が付いた。

8) 伊東きよ子&ザ・ハプニング・フォー - 花と小父さん「花のマドンナ」♪15:35
→ 昭和を代表するコンポーザー"ハマクラ"の愛称で親しまれた浜口庫之助が作詞・作曲したヒット曲。植木等のソロ名義アルバム「ハイ!およびです」収録曲として作られ、1967年5月にリリース。注目を集めたのは翌月シングルでリリースされた伊東きよ子ver.だった。その後も現在に至るまで多数のシンガーによってカヴァーされている。

9) 水曜日のカンパネラ - メロス「ガラパゴス」♪18:10
→ 7/22生まれのコムアイを主演とするユニット「水曜日のカンパネラ」が2017年に日本中央競馬会(JRA)と行ったコラボレーションの一環で、第84回日本ダービーのイメージソングといった位置付けでしょうか、デジタルシングルとしてリリースされた曲。後にアルバム「ガラパゴス」に収録されている。太宰治「走れメロス」をモチーフにした曲。

10) 間下このみと子供たち - キャベツ畑の子供たち(single)♪20:42
→ キッズの破壊力MAXのVocalが響き渡るレア・トラック。1当時米国で爆発的な人気を誇り、日本でも980年代前半に発売されたキャベツ畑人形のプロモーション用ソング。浜口庫之助作詞・作曲のシングル曲。人気子役だった間下このみがリードヴォーカルをとっている体だが、完全に音階無視なので誰かが主旋律をひっそりと歌っている(苦笑)。当番組の放送日が5月5日=こどもの日だったので、オープニングナンバーにする案もあったが、強過ぎるインパクト故に番組中盤に潜ませた。フルコーラスは正直キツい。

11) Melt-Banana - Test Ground 1「Scratch or Stitch」♪22:29
→ キッズに負けないピュアさと破壊力を持つ日本が世界に誇るオルタナティヴBAND、Melt-Banana。曲つなぎとしては良い流れだと思います(^^

12) Billy Brown - Meet Me in The Alley Sally(single)♪22:48
→ 1929年7月22日、米ウェストヴァージニア州生まれのカントリー・シンガー(同姓同名の米俳優もいる)が歌うロカビリー・ナンバー(1957年)。Sallyと言えば1956年リリースのリトル・リチャード「のっぽのサリー」が有名ですが、この曲名を訳すと「路地裏で会おうよ、サリー」でしょうかね。恐らく当時サリーという名前はイカした娘の象徴だったのでしょう。

13) Don Henley - Man With A Mission「Building the Perfect Beast」♪24:45
→ ここで「ホテル・カリフォルニア」や「ボーイズ・オブ・サマー」を挿入しないのは当番組ゆえ。7/22生まれのドン・ヘンリーのソロ名義2ndアルバム「Building the Perfect Beast」より、シングルカットされていない「Man of A Mission」。もろにロカビリーな直前トラックから違和感なくつながるロック色の強いアップテンポ曲。曲名を見て、日本の某バンドを思い出した人も多いのでは。

14) PJ Harvey - Rub 'Til It Bleeds「Rid Of Me」♪26:05
→ スティーヴ・アルビニproduceの1993年リリース作。放送当日ラジコLIVEの聴取者数が最も多かったのはエンディングの「それで自由になれたかい」で、それに次ぎ多かったのはPJ Harvey。アルバムタイトル曲「Rid Of Me」は言わずと知れた名曲だが、この曲も90年代前半のオルタナシーンの象徴である「静寂」で引っ張って一気に「爆発」する展開に背筋がゾクゾクする。

15) Godspeed You! Black Emperor - Motherfucker=Redeemer(Cont.)「Yanqui U.X.O.」♪30:32
→ カナダのポスト・ロックBANDが2002年にリリースしたスティーヴ・アルビニproduceの3rdアルバム「Yanqui U.X.O.」ファイナルトラック。バンド名は東京に実在した暴走族「ブラック・エンペラー」を題材にしたドキュメンタリー映画のタイトルから。丁寧に重ね合わせた轟音から得られる高揚感が堪らない。

16) Nirvana - Serve The Servants「In Utero」♪36:30
→ もはや説明不要、NIRVANAのラストアルバム「In Utero」のオープニングナンバー。スティーヴ・アルビニの名をお茶の間に知らしめた1枚。アルバムリリース20周年企画で2013年にリリースされたデラックスver.のディスク2、2013アルビニmixを採用。

17) Funkadelic - Wars of Armageddon「Maggot Brain」♪39:47
→ アルビニproduce作品が続いたのでジョージ・クリントン関連でFunkadelicを挿入。1971年リリースの3rdアルバム「Maggot Brain」よりLP盤B面ラストトラック。FULLで10分弱に及ぶグルーヴしまくるインストナンバー。引き合いに出されるマイルス・デイヴィス「On The Corner」は翌1972年リリース。

18) Jesus Lizard - Mouth Breather「GOAT」♪42:32
→ そして再度スティーヴ・アルビニproduce作品にして名盤の「GOAT」(1991年)より。アルバムに先駆けて90年暮れにシングルでリリースされている。この時代のアルビニsoundは無敵感がある。

19) High On Fire - Cometh Down Hessian「Blessed Black Wings」♪44:01
→ 米オークランドのファズ・メタルtrioバンドが2005年にリリースした3rdアルバム。スティーヴ・アルビニがプロデューサー、エンジニアを務めた。日本盤も発売されている。

20) The Breeders - Happiness Is A Warmgun「Pod」♪45:52
→ Pixiesのキム・ディールが掛け持ちでメンバーだった米国のオルタナティヴロックBANDザ・ブリーダーズ。スティーヴ・アルビニをプロデューサー、エンジニアとして迎えた1stアルバム「Pod」から、ザ・ビートルズのカヴァー曲を選択。捨て曲一切無し、アルビニらしさ全開の本作は、セールスでは上回った2ndアルバムより断然評価は高い。

21) Rapeman - Just Got Paid「Two Nuns and a Pack Mule」♪47:27
→ 1980年代スティーヴ・アルビニのバンド活動の核をなしたBIG BLACK解散後に結成されたのがRapeman。日本のコミックのタイトルから名付けられたバンド名が物議を醸すなどあり活動期間はわずか1年程。今回オンエアしたのはバンドが唯一残したアルバムに収録されているZZ TOPのカヴァー曲。

22) The Ronettes - Baby, I Love You(single)♪49:27
→ 7/22生まれのエステル・ベネット(ロニー・スペクターの姉)が在籍し、「Be My Baby」などが世界的にヒットしたザ・ロネッツ。この曲は「Be My Baby」の次にリリースされ(1963年)やはり大ヒット。フィル・スペクターの存在は偉大。

23) Margaret Whiting - Moonlight in Vermont(single)♪51:22
→ 引き続き女性Vocal曲。1944年初出のスタンダードナンバーでオリジナルがこのマーガレット・ホワイティング。多数のカヴァーverあり。何となく番組がエンディングかな、という雰囲気になりますね♪

24) 岡林信康 - それで自由になったのかい(lvie)「自作自演コンサート 狂い咲き」♪54:20
→ 番組エンディングは今年の誕生日で74才を迎える岡林信康「それで自由になったのかい」。1971年7月28日 日比谷野外音楽堂でのライブを収録したアルバム「狂い咲き」から。バックBANDははっぴいえんどではなく柳田ヒログループ。
柳田ヒロ:ピアノ
高中正義:ベース
戸叶京助:ドラム
世界中が混沌としている2020年春にこの曲を聴くのは意義深い。



プレイリスト以外に、放送中に各曲の解説を呟いた一連のツイートはこちらのツリーでご覧いただけます。
https://twitter.com/metallic_ko/status/1257469536028119040


【番組概要】
◇番組タイトル:『7月22日に生まれて~音の魔術師たち』
◇放 送 日 時 :2020年5月5日(火・祝)9:30~10:30
◇放送メディア:
 ◎ラジオNIKKEI第1
 ◎ラジコ(スマホアプリ、PCで聴く/全国無料/タイムフリーで1週間聴取可)
      タイムフリー(放送開始以降)
      http://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200505093000
◇ツイッター :
 @metallic_ko(ROCKnROLL|ラジオNIKKEI)
 ※ハッシュタグ:#July22nd

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