ファーム日本選手権はロッテが制す!(観戦記その57) [パ・リーグラジオ]
2014/10/08(水) 11:45

4日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で、一足先に日本一を決めるファーム日本選手権、ソフトバンク×ロッテが開催されました。

両翼100メートル、中堅122メートル、2階スタンドもある立派な球場でした


沖縄の南海上から台風18号が押し寄せ、試合開催自体も危ぶまれましたが、何とか天候が持ってくれました。
しかし「サンマリン」というだけあって風が非常に強く、打撃練習中も打球が上がったらスタンドにぽんぽん吸い込まれてしまうホームラン風が吹き荒れました。
QVCの風に慣れている関東から遠征のロッテファンでさえも、風が強いと言うのに電光掲示板の風速表示は「3m」...。球団旗もバタバタと音を立てながら勢いよくなびくのに、実際は10m近くはあったでしょうか。

ウエスタン・リーグからは、2年連続でソフトバンクがチャンピオンに。
.374で首位打者を獲得したトップバッターの牧原選手を筆頭に、打点王の塚田選手、HR王の猪本選手と、走って良し飛ばして良しの攻撃を見せ、
投げては1軍でも結果を残している東浜投手や山田投手、江尻投手らが役割を果たし、チーム防御率はただ1チーム2点台と安定、トータルで貯金31という圧倒的な成績を残しました。

一方イースタン・リーグからは、2年ぶりにロッテがチャンピオンに。
ロッテの凄さは何と言っても打撃。チーム打率は驚異の.300!
原動力となったのは首位打者を獲得した高濱選手を始めとして、清田選手・大嶺翔太選手・青松選手など小技も利くパワーヒッターがずらり。
1軍でもスタメンで出場できる加藤選手や井上選手、神戸選手がしのぎを削るわけですから、そりゃ強いわけです。
しかしこれまた極端なのが、リーグワーストのチーム防御率は4.28。
抑えの香月投手が防御率3点台なのにセーブ王に輝くあたり、いかに打撃で勝ってきたチームかがよくわかります。
...まあ、1軍もリーグワーストのチーム防御率ですから、ロッテらしいっちゃロッテらしいですが。

この2チームのマッチアップ。ロッテの超強力打線を、ソフトバンクの投手がどう料理していくのかが注目でした。
ソフトバンクの先発は東浜投手。1軍でのプロ初勝利を挙げた縁起のいい相手から日本一を手繰り寄せるピッチングができたのか?!
試合は1点を争う好ゲームとなりましたが、終盤のミスが大きく響く形となりました。


10月4日 ファーム日本選手権 ソフトバンク×ロッテ(宮崎) 
ロ:黒沢→○服部→南→S香月
ソ:東浜→岩嵜→●巽→江尻
HR:(ロ)大嶺翔太1号①(4回東浜)/
  (ソ)江川1号①(4回黒沢)、李杜軒1号①(4回黒沢)、猪本1号①(9回香月)
試合時間:3時間8分 観衆:5,785人

まず打撃で魅せたのはソフトバンク。1回先頭の牧原選手がいきなり右中間を破る2ベース。
送りバントと犠牲フライであっさりと1点を先制します。
対するロッテは、東浜投手の伸びのある高めのストレートと変化球のコンビネーションに的を絞れず、3回までヒット1本に抑えられます。

4回表、先頭の大嶺翔太選手は、初球のスライダーを上手くすくいレフトスタンドまで運ぶHRを放ちます。
さらに畳み掛けるように清田選手の2ベース、井上選手のタイムリーで逆転に成功。
ロッテ打線がここで東浜投手をとらえます。

ソフトバンクも負けじと、そのウラ江川選手と李杜軒選手の連続HRで再逆転。
いずれもバックスクリーンに近いところに飛び込むHRで、やはり風の影響で打球がよく飛ぶようです。
その後5回6回と得点圏にランナーを進めましたが、ロッテ先発・黒沢投手が何とか踏ん張り追加点を挙げられません。

ソフトバンクは6回からスパッと岩嵜投手にスイッチ。
6回は三者凡退に抑えますが、7回先頭の青松選手が放ったボテボテのサードゴロを亀澤選手がお手玉エラー。
短期決戦の終盤にこういうミスは致命的で、フォアボールなどでランナーが2人溜まった後、加藤選手が1・2塁間を破るタイムリーを放ち同点に。
ライト・江川選手の好返球により2塁ランナーは本塁タッチアウトになりましたが、東浜・岩嵜両投手がここまで好投していただけに、実にもったいない失点でした。

ソフトバンクの拙守はさらに続き、8回2アウト1・2塁から青松選手の打球は2塁ベース寄りに転がり、これをショート・牧原選手がトンネル。そしてこの打球を処理したセンター・安田選手の3塁送球が悪送球になり、ファールゾーンをボールが転々とする中、1塁ランナーまでホームに還ってきて、これが決勝点となりました。

1戦必勝、日本一がかかる大一番で選手たちにも緊張があったことでしょう。
しかし一軍定着を狙うには、こういう場面こそ堅実なプレーが求められます。
ましてやリーグ最少のエラー数だった堅実な守備も優勝の大きな要因だったチームに、3エラーは想定外の出来事で、もしこれがノーエラーだったら...と考えざるを得ません。

ロッテは2010年、12年に続き2年ぶり4度目のファーム日本一を飾りました。
1軍のスタメンに名を連ねるような有名選手を多く配し、そこでの経験がこの大舞台で生かされました。
7・8回と、相手のミスからきっちりチャンスをモノにできる打撃を見せ、9回にもヒットとフォアボールを絡め、高濱選手がダメ押しの犠牲フライを決めました。

1軍と違うところは、打率だけでなく送りバントや犠牲フライもきっちり打てるところにあるでしょう。
普段なかなかバントを決められなかったり、ランナー3塁の場面で外野まで飛ばせずの1軍ですが、その確実性は大きなアピール材料となるはずです。

今日活躍したメンバーは、来年1軍の主力として花開くことを期待したいです。
両チームの選手は、このまま宮崎に滞在しフェニックスリーグに参加予定です。

宮崎のゆるキャラ「みやざき犬」も応援に駆けつけました!


 

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