3月26日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.03/25 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.40~大震災~】

今回の大震災、東北の太平洋岸地域で未曾有の災害に見舞われた方達のご苦労は、想像も出来ないほどのものだと思いますし、心よりのお見舞いを申し上げたいと思います。

さて今回の大震災で大きな被害にあった岩手県の三陸の街に、宮古市があります。ここの甚大な被害もTVでよく映されていますが、宮古出身の偉大なピアニストが故本田竹広です。彼が亡くなったのは5年前のことで、今回の大震災とは直接の関係はありませんが、彼は自身の故郷の宮古をとても誇りにしていました。

 彼とは今から数十年前の学生時代。国立音大に凄いピアニストがいるという噂が、中央線沿線のジャズ喫茶で流れ、ではひとつ早稲田祭にでも登場してもらおうじゃないか、と言うことで国分寺のジャズ喫茶であったのが初めてのこと。それ以降、彼は渡辺貞夫グループのピアニストに抜擢され、一躍トップ・ピアニストの道を歩み始めるようになります。人気者になってからも気さくに”テイスト・オブ・ジャズ“に遊びに来て、収録の最後にはスタジオにあるピアノでソロを披露してくれたのです。こんなこともあってそれ以降はピアニストが来ると1曲はソロを弾いてもらうようにしたものですが、本田のソロ・ナンバーは全部で10曲近くあるはずで、彼が亡くなった時アルバム化を…と言う話も持ち上がったほどでした。
 
 今や日本を代表するドラマーに成長した息子の珠也を連れた本田に、渋谷や新宿の町ですれ違うこともありましたが、奥さんのジャズ・シンガー、チコさんも時々見かけたものです。彼が大病から奇跡の復活を遂げ発表した晩年の作品『ふるさと』(作家の五木寛之氏も絶賛)には、宮古高校の校歌を演奏したものが収められており、故郷への想いの強さを物語っていましたが、その宮古高校も今どうなっているのか大変に心配です。どうか宮古の方、そして被災された方達全てが元気で頑張れますように、心からお祈り申し上げます。なおこの本田の“ふるさと”は今月最後の”ジャズ”でお送りする予定です


3月19日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.03/18 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.39~春なのに~】

 例年だとこの時期は桜が咲き、街には新入生、新入社員などが溢れ、活気に溢れる時期のはずだが、今年は未曾有の大災害、それに加え人災の最たるものとも言える最悪の原発事故まで重なり、ああ日本は何処に…と言ったお先真っ暗な状況にある。

 まあこんな真っ暗な状況だけに、一つジャズだけでも明るくいこうではないかと言うことで、わが”テイスト・オブ・ジャズ“では、ジャズ新入門の方達の為の分かり易いジャズ入門講座を4月の初めから3週間ほど組んでみるつもりである。
 
 ゲストの講師陣は第1週が気鋭のジャズ評論家の青木和富氏、2週がポップス界の大御所(ローリング・ストーンズの後援会を高校生にして立ち上げた!)にして、日本の音楽ライター(クラシック、ポップスを含む)の集まりであるミュージック・ペンクラブの事務局長も務めているマイク越谷氏、そして3週は若いジャズ・ファン憧れのライブ・スポット、”ブルーノート東京”の広報担当、原沢美穂女史という顔触れを予定している。

 青木氏には上原ひろみやブラッド・メルドーなど、今注目のジャズ・プレーヤー、そして今のジャズの魅力などを紹介してもらい、マイク氏にはロックやポップスに親しんできた若い人が、小難しいと敬遠されがちなジャズにどう親しんでいけばよいのか等々。そして原沢女史には、お洒落なライブ・ハウスでの愉しみ方、特に地方から上京してきた若い人達がジャズに親しむ術、そして“女子ジャズ”とも呼ばれる若い女性ファンを増やす術などについて話してもらう予定にしている。何かと暗い昨今ですが、ここはひとつ愉しいジャズで、明るく行こうではありませんか…。


3月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.03/11 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.38~生涯一ドラマー・パート2~】

 先日50才になった記念として、生涯たった1枚のリーダー作品を作り上げたドラマー、タージこと田鹿雅昭のことを紹介したが、もう一人彼よりも年配で、日本のポップ~ジャズ・シーンのドラミングを長年担当してきた大ベテランが、その集大成として初めて作ったリーダー・アルバムを携え、スタジオに遊びに来た。
 
 海老沢一博。スマイリー小原やブルーコーツなど、最盛期のビック・バンド畑で長年活躍し、同時にスタジオ・ドラマーとして加山雄三からドリフターズ、黛ジュン、弘田三枝子など、多くのヒット・チューンのドラマーでもあった人。彼は日本を代表するジャズ・ディーバ、ペコこと伊藤君子の御主人でもあるのだが、この10年余りはジャズ一筋の生活で、ペコちゃんからも“ジャズ・ドラマーとして1枚はアルバムを作るべきじゃないの”とも言われ、一念発起して今回リーダー・アルバムを作り上げたという次第。

 スタジオ・ドラマーの頃は実に給料も良く羽振りも良かったが、それに満足してしまったのがジャズ・ドラマーとして大成しなかった理由だと反省しきりだが、いやいやどうしてそのリーダー作『スウィングしなけりゃ意味無いね』は、タイトルだけ見るとお気軽な感じもあるが、ジョン・コルトレーンやソニーロリンズのナンバーなどを小池修、竹内直といったツイン・テナーで取り上げたグルーヴ感と、ジャズ・スピリットに溢れた好アルバムで、ベテラン海老沢の意気込みがダイレクトに感じ取れるもの。最近はビッグ・バンドのKEEPGOINGで全国を飛び歩いているという好漢・海老沢の愉しいジャズ談義を、アルバムで是非聴いてみてくださいね。    


3月5日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.03/04 スタッフ 記事URL

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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.37~活躍する女性・守屋純子~】

 この3月8日は国連が定める“国際女性の日“と言う事だが、J-ジャズの世界では男性陣よりもむしろ女性の方が元気印で、2011年は女性パワーが全開する年になるのでは…と、ぼくは思っている。上原ひろみ、寺井尚子、そして以前このコラムでも取り上げた寺久保エリナ等々。

 まさに多士済々だがそんな中の一人、守屋純子率いるジャズ・オーケストラのコンサートが、先日日経ホールであり行ってきた。彼女はピアニストで作曲・編曲家、バンド・リーダーである。コンボのリーダーは女性でも数多いが、自身のフル・バンドを率いている人となると、大先輩の秋吉敏子さんぐらいで、これだけでも充分に凄いものがある。その上メンバーは、大坂昌彦や片岡雄三、エリック・ミヤシロなど超の付く売れっ子揃い。それだけにコンサートも全員のスケジュールを合わせるのが大変で、せいぜい年に1~2回位しか出来ない。そんな中にあってオーケストラのアルバムを4枚程出し、コンサートもコンスタントに実施しているのは本当に立派なこと。頭が下がる。

 この貴重なコンサート、毎回招待されるのだが、どういう訳か予定が入ってしまい、今まで行けなかったのだが、今回久し振りにその深化した姿を聴く事が出来た。2005年には東洋人として始めてジャズの国際作曲賞を受賞した実績の持ち主だけに、その曲作りも素晴らしく、スターが揃うオーケストラのアンサンブルも見事だった。彼女は早稲田のハイソサエティ・オーケストラ、いわゆる”ハイソ“の出身。お互いの共通の知り合いも多いだけに以前から良く番組に遊びに来ていたが、また今度新作を出したら是非番組に呼ぼうと思っている。それにしても女性は元気だ。


2月26日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.02/25 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.36~カーネギー・ホール~】

 カーネギー・ホール。NYにあるこのホールは恐らく世界で最も有名な音楽ホールだと思われる。ぼくも今から…十年前、初めてのNYジャズ・ツアーの折、このホールを訪ねその荘厳さに心打たれたものだった。このホールはもちろんクラシックの殿堂で、多くの有名な音楽家達がここでコンサートを行い、ある意味クラシックの究極の発表場所でもある。

 このカーネギー・ホールには大小4つほどのホールがあるようだが、その大ホールではクラシックの名演奏家以外、ジャズ界でもマイルス・デイビスやMJQ、キース・ジャレットなどのスーパー・スター達もこのステージに登場している。やはりこのステージは彼らにとっても晴れの場所だけあって、殆どがここでのライブ・アルバム『アット・カーネギーホール』を残しているほどである。大ホール以外は貸しホールとなっているようだが、予約は1年ほど先まで埋まっており、なかなか取ることが出来ないようだが、その小ホールで幸運にもコンサートを行なったピアニストがいる。

 大崎龍治。早稲田大学のジャズ研の後輩でもある彼は、ジャズ・ピアニストでコピーライターと言う二束のわらじをこなす才人。昼はコピーをそして夜はジャズ・ピアノをこなす生活がもう30年余り続いているとのことだが、彼がカーネギー・ホールでコンサートができるのはまさに偶然のこと。彼の高校の同級生でNYでは有名な投資コンサルタントである神谷氏が、彼をNYに呼んで、カーネギー・ホールでコンサートが出来るように、全てのセッティングを行なってくれたのである。持つべきは良き友。彼のおかげでカーネギーでコンサートを開き、レコーディングもNYで行なった大崎君は幸せ者である。その彼のNY体験などはこの2月26日の“テイスト・オブ・ジャズ”の時間で聞くことが出来る。少し遅咲きのジャズ界シンデレラ中年のお話聴いてやってください。


大崎龍治さんと山本アナ


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「テイスト・オブ・ジャズ」番外編 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.02/22 スタッフ 記事URL

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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.35~グラミー賞~】

 今年のグラミー賞は日本人大健闘だった。今までにこんなに日本のミュージシャンが、この賞に絡んだことは無かったはずで、何かと良い話題の無い日本の音楽界だけにおめでたい限りである。

 ロンドン在住のクラシックの名手、内田光子がクラシックの賞を取り、ポップスとジャズの部門では、B'zのギタリストが、あのラリー・カールトンとの共演作で最優秀インストル賞を、そしてベーシスト、スタンリー・クラークが最優秀ジャズ賞を獲得、このアルバムの主要メンバーが我らが上原ひろみで、彼女の力がこの受賞には大きく貢献しているのである。万才!ひろみ、と大歓声を上げたいところだが、この奔放な元気娘(いやもう人妻なのだが)本当に凄い。

 どんなシチュエーションでも常に最高の力を、軽々と発揮してしまう。新聞のインタビューで、“スタンリーの色に染まるように努力したんだ”といったことを語っていたが、そんなことは無いと思う。かなり自由に自身のやりたいことをやり、それがスタンリー・クラークの意図にぴったりとはまったのである。

 その彼女が時期を計ったように、新作を発表する(「VOICE」)。トリオ作だがジャズにとどまらない、弾き捲くりのアルバムのようで、ドラムはロック畑の人。既存のジャズといった狭い枠を軽々と乗り越えて行く彼女。一見無軌道のようにも見えるのだが、ジャズとはそういった越境音楽で、そこにこそ良さがあるのにその良さが忘れられる傾向にあったのだ。それを思い起こさせてくれる彼女こそ、21世紀に相応しい真のジャズ・ピアニストと言えそうだ。 


2月19日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.02/18 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.34~私立探偵スペンサー~】

 ロバート・B・パーカー。アメリカ最高のハードボイルド作家で、恐らく日本でも最も人気の高い=よく売れている作家だろう。残念なことに彼は昨年亡くなってしまったのだが、彼が作り出したボストン在住の私立探偵スペンサー・シリーズは全部で35冊ほど、年1冊ぐらいのペースで書き綴られたもので、日本でも良く売れていた。ボストンは彼が拠点にしている町で、大学なども多いアメリカきっての文化都市で、ジャズ・ファンにはなじみ深いバークレー音楽院もこの町にある。それだけにマッチョ・マンの探偵スペンサーも、なかなかにダンディーでスマート、なかなかのインテリでもある。彼は黒人の強持ての相棒ホークと常に行動を共にしており、恋人は女医のスーザン。ぼく自身はもう30年以上前、デビュー作の『ゴッドウルフの行方』を偶然読んで以来、その面白さに惹かれ15作ぐらいまでは出ると直ぐ読んだものだった。

 特に『初秋』や『キャッツキルの鷹』は優れものだったが、流石に15作近くを読むと飽き手しまい、それからは余り目にすることが無かった。そんな折パーカーの新しいシリーズ、これはウエスタン小説と言うか西部劇のガンマンを主役にしたシリーズをT図書館で借りて読み、またまたその魅力にはまってしまった。そしてこのウエスタン小説とスペンサー・シリーズが合体した面白さを持つ一冊を発見した。それが”ポットショットの銃弾“で、西部の寂れたリゾート・タウンで、スペンサーと6人のガンマンが、町を支配する新興宗教団体教祖と悪漢達を壊滅させるという内容。アメリカ各地から集まった個性派のガンマン=殺し屋も興味深いものだが、何時ものようにスペンサーが、東部のボストン、から西部の”ポットショット”に向かうまで、車内で掛けるジャズがなんともセンスがいいのだ。ナンシー・ハーロー、カーメン・マクレイ等々、ボーカルものが多いのだが実に決まっている。ある意味スペンサー・シリーズは、ジャズ・ファンにとってはその趣味の良さを愉しむものでもあるだけに、まだ読んだことの無い方はぜひ一度目を通してみることをお勧めしたい。  


2月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.02/11 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.33~シャンティ~】

 以前このジャズ・コラムで、ボーカルに新しい波(ノラ・ジョーンズが推進したジャズ・ポップと言うかジャズ・シンガー・ソング・ライター路線とも言える)が押し寄せていることを書いたと思う。そうしたジャズ・ボーカルの新しい波に呼応した形で、J-ジャズの世界でも新しいタイプのシンガーが登場して来ている。

 その代表格の一人がシャンティ。バタ臭い芸名だがその名の通りハーフで、父親は何とあの一世を風靡した人気グループ“ゴダイゴ”でドラムを叩いていたトミー・スナイダー、母親は日本人。横浜育ちの彼女はその恵まれた音楽環境の下で、子供の頃から音楽の仕事にかかわってきた。父方の祖父はスイング時代のジャズ・ピアニスト兼シンガーで、アメリカに行くと祖父の家で楽譜や演奏などて楽しんでいたと言う。成長してからはCMの分野などで活躍をし、作曲・作詞等も手掛け、小林桂など有名シンガー達に提供してきている。そんな彼女が本格的にジャズ・ポップシンガーとして活躍をしだしたのは3年ほど前からのこと。昨年出したデビュー・アルバム『ボーン・トゥ・シング』は、iTunesのジャズ・チャート第1位を獲得するなど、各方面で大きな注目を集め、ジャズ・ボーカルの新しいスターが誕生することになる。
 
 その彼女が2枚目のアルバム『ロマンス・ウイズ・ミー』を携えスタジオに遊びに来てくれた。今度のアルバムのキー・ワードは“ロマンス”。自身のオリジナル“ロマンス・ウイズ・ミー”や“ラブ・マターズ”など、ラブ・ロマンスに関わるナンバーや、ジェームス・テイラーの名品“ドント・レット・ミー・ロンリー・トゥナイト”などカバー曲を収めた好アルバムについて、彼女自身がチャーミングに色々と語ってくれている。その模様は2月12日の“ジャズ”の時間でオンエアー予定。乞うご期待!


シャンティさんと山本アナ


2月5日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.02/04 スタッフ 記事URL

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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.32~アストール・ピアソラ~】

 先日フィギュア・スケートの国際大会を見ていたら、ピアソラの曲で優雅にスケーティングを行う女子選手が何人かいて、本当にびっくりしてしまった。それもまだ10代半ばの選手なのである。コーチからピアソラ・ナンバーを使うことを勧められたのだろうが、曲の決定は自身で行うはずだから、その中学生ぐらいの少女もピアソラに惹かれた所は多かったに違いない。と書いてきて肝心のピアソラ自身を知らないジャズ・ファンも、少ないかもしれないと気付いた。

 アストール・ピアソラ。現代タンゴの鬼才にして革命家。彼が亡くなってすでに20年以上の年月が経過するが、その偉大さは益々意味を増しつつあるようだ。ピアソラの音楽はそれまでのタンゴを大幅に改革したものだけに、タンゴ・ファンはその価値を認めない人も多いようだが、タンゴ界のマイルス・デイビスと言った趣きで、ジャズや現代音楽などの要素もプラスさせ、全く斬新で刺激的な音楽~ニュー・タンゴを作り上げたのだった。

 ぼくが彼の音楽に最初に触れたのは、今から30年以上前のことで本当に偶然だったが、その素晴しさには感嘆したものだった。その後彼は数度来日を果たしたが、そのコンサートも圧巻もので、これまでの様々なコンサートの中でもベストと言えるものだった。そんな彼の音楽がこのところまた注目を集めているようで、フィギュア・スケートのバック音楽だけでなく、ジャズ・ミュージシャン達もこぞって、彼の曲を取り上げるようになっている。元々バリトン・サックスのジェリー・マリガンや、ヴァイブのゲイリー・バートンなどと共演したジャズ・タンゴ・アルバムを残している彼の特集も是非一度番組でやりたいと考えています。乞うご期待!    


1月29日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.01/28 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.31~生涯一ドラマー~】

 “生涯一捕手”とはプロ野球の名選手にして名将だったノムさんの有名な言葉だが、この伝でいけばジャズ・ミュージシャンなどは全員が”生涯一…”と言うことになる。この言葉、特に裏方的意味合いの濃い“捕手”だから意味があるように思えるのだが、ジャズ界でも似たような立場なのがベーシストやドラマー。アート・ブレーキーやロン・カーターなど、この分野のスター・プレーヤーを除くと彼らはリズムのボトムを堅実に支える

 仕事人で、余りリーダー作なども出さない人も多い。そんな仕事人の一人にドラマーの“タージ”こと田鹿雅裕がいる。福岡出身の彼は、プロになって以降、向井滋春、大西順子、川上さとみを始め、若手の小林桂など多くのミュージシャンのリズム隊として活躍してきた。

 そんな彼も50才の大台を迎え、自身のリーダー作を残したいと考えるようになる。そこで旧知のジャズ・プロデューサーに話を持ちかけると、彼を色々なセッションに起用していたプロデューサーのY氏は二つ返事でOKを出し、52歳にして“生涯唯一”と言う7リーダー作が誕生することになる。タイトルは彼のニックネームを取って『タージ』。その上このアルバムはY氏が新たに立ち上げたレーベル”フォーキャスト”の第1弾ということにもなった。ジャズ=ハード・バップの旨味がたっぷりと詰まったこのアルバム、ジャズの黄金時代のあの格好良さを再現したよう名感じでいい出来栄え。その“唯一の新作”を携え”タージ”が番組に登場する。生涯一ドラマーの意気込みを是非お聞きいただきたい。   


田鹿雅裕さんと山本アナ


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