10月22日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.10/21 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.70~ダンモ研50周年~】

 ぼくもかつてその一員だったワセダ・ダンモ研が今年で創立50周年を迎えた。それを記念し大々的なコンサートを10月30日に、恵比寿のガーデン・プレース・ホールで行うことになった。コンサートの後には大規模なパーティーも開かれるらしいが、同時にこの50年の歩みをまとめた記念誌も出されることになっており、そこでOBのぼくも“ジャズ業界人紹介”を書かされている。まあ一言で50年と言っても本当に長い期間。ジャズの退潮ムードの中でもよく続いたものである。OBの数はおよそ1500名ほどだが、ぼくたちが現役の頃と違って、この20年余りは他校生も歓迎のようで、ワセダのOBとなるとこれより結構少なくなる筈である。

 OBの仲でも最も有名なのはやはり森田一義=タモリで、当日のコンサートとパーティーの司会は彼がやることになっている。そのほか鈴木良雄や増尾好秋を始め、今の50~60歳代の熟年ミュージシャンの多くはジャズ研出身と言うことで、J-ジャズ最大の名門と言えるだろう、一時期は“すいんぐ・ジャーナル”“ジャズ・ライフ”と言う2大誌の編集長もジャズ研出身だったこともあり、ライバルとして大いに競ったものだった。今回のコンサートには現役バリバリのミュージシャンが30名近く登場し、スペシャル・ゲストは日野皓正さん。ある意味でJ-ジャズの歴史を俯瞰できるコンサートになるはずだし、タモリも久方ぶりに切れのいいところを見せてくれるはずである。チケットは一般売りはしないで、OB関係者が買い占めた模様。

 なおこのコンサートについては、11月上旬の“テイスト・オブ・ジャズ“の時間で取り上げる予定。某レコード会社のお偉いさんにして、現役のアルト吹きのOB会会長の渡辺康蔵君が出演、ジャズ研の歴史などについて語り、タモリなど有名ミュージシャンもメッセージを寄せてくれるはずなので、お楽しみにしていて下さいね。    


10月15日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.10/14 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.69~鬼才渋やんこと渋谷毅氏~】

 「50年弱」という音楽専門番組では“ギネス級”の長寿(だけではあるのだが…)を誇る我が“テイスト・オブ・ジャズ”。これまでにJ-ジャズの有名ミュージシャンのほとんどが、一度はスタジオに足を運んでくれているというのが、まあぼくのささやかな自慢ではある。

 ところが意外に未だスタジオに来ていないミュージシャンもいたのだ。筆頭はサダオさんこと渡辺貞夫氏。もう40年以上の付き合いだが「うちのサダオはノー・ギャラでは出さないわよ…」と奥さんに釘をさされて以来、どうもスタジオに来て欲しいと頼みずらいのだ。50年弱の殆どをサス番組(ノー・スポンサー)としてやってきたので、出演者のギャラは一切なし。時々は嫌味も言われるが、まあ仕方ないと言ってみなさんが出演してくれるのには本当に感謝である。まあサダオさんは別格として、気付かずに声を掛けていない人もいる。その代表格の一人が、日本の誇る鬼才ピアニスト、渋やんこと渋谷毅さん

 その彼を番組アナウンサーの山本郁が連れて来た。どうやら彼のライブに行き、声を掛けたらしい。このところデュオのアルバムを積極的に出している渋やんは二つ返事で出演OKしたらしい。芸大出のこのピアニスト(恐らく芸大出身の初めてのジャズメン)は、天才肌でなかなかに気難しいことでも知られているが“そういえばこの番組の出演は初めてだなー”と言うことになって、色々と面白い話を聞くことになった。彼が絶大な信頼を寄せていたバタやんこと、ベーシストの故川端民生とのデュオ共演作をメインに、色々と話は尽きないのだが…。彼の話は先週の”テイスト・オブ・ジャズ“で既にオン・エアーされてしまったが、それにしてもこのアルバムの川端は素晴しく、録音も完璧で感動もの。

 番組の収録が終わったのは午後4時過ぎ。“渋谷さん、お茶でも飲みましょうか…”と誘ったら、“いやーお茶なんかよりもお酒を…、と言うので夕方から延々飲んでしまい、暗くならないうちにすっかり出来上がってしまい、恥ずかしいかぎりでした。


渋谷毅氏(左)と山本郁アナ


10月8日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.10/07 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は10月から、毎週土曜日18:00-18:30での本放送のほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアーしています。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.68~横浜ジャズ・プロムナード~】

 国内では最大規模とも言われる“横浜ジャズ・プロムナード”が、今年もまた10月8・9日の2日間開催される。出演の顔触れなどは変わらないのだが、どこと無く元気ない感じ。

 関係者に聞くと大分その運営は厳しいものがあるようだ。横浜の前市長が大々的な宣伝を売った”横浜博“の大コケなどもあり、任期半ばでトンズラ。新しい女性市長は経費削減を厳命、当然”ジャズ・プロムナード”にもそのしわ寄せが来て、大分厳しくなっていると言うのが実情のようだ。この“ジャズ・フェス”はジャズ好きな市民が多数ボランティアとして参加、会場の運営などにあたっているのだが、そのスタッフの高齢化もいささか気になるところだし、ここ数年は以前ほど町イベントとしての賑わいも無くなりつつあるのも心配。

 例年だとジャズ・フェスのプログラム委員長格の柴田浩一氏に、番組用出演者を一人、二人連れてきてもらって、色々とフェスについての話を聞くことにしているのだが、今年は9月、10月に出演予定が詰まってしまい難しくなってしまった。事務局からもインフォメーションをお願いしますと頼まれた手前、このコラムで紹介しているのだが、オルガンのKANKAWA率いるオール・スターズや、ピアノのダイナミズムをとことん追求した板橋文夫のグループ、先日“テイスト・オブ・ジャズ”にも登場した天才アケタや、才媛・鬼武みゆきなど、横浜由来のお馴染みのミュージシャンが数多く登場する。経費の関係からか海外からのミュージシャンが殆ど見られないのはいささか残念だが、やはり楽しみの多いジャズ・イベントである。バッジを買えば一日全ての会場、そして横浜のライブ・スポットも楽しめるのだから、言うことなしである。但し計画的に聴き歩かないと、肝心のミュージシャンのステージを逃してしまうことも多い。そこらへんを心して横浜に足を向けてください。 


10月1日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.09/30 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は10月から、毎週土曜日18:00-18:30で本放送するほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.67~You Tubeについて~】

 動画サイト“ユー・チューブ”については以前から、パーカーの貴重な映像が…とか、以前にもこのコラムで紹介した、話題の歌姫グレッチェン・パラートのライブ映像が…、などと仲間のジャズ関係者が教えてくれる。そんな話を聞いてもIT音痴のぼくだけに無縁のものと思っていたが、先日やってきた息子に教えられ、“ユー・チューブ”を見たら驚かされた。
 
 映像だけでなくCDからの音声盗写などまさに好き勝手。個人が好きでやっていることとはいえ、これでは音楽産業など成り立たなくなってしまうとも思われる。これでは音楽不況にもなろうと言うもの。ラジオ局などの音声使用などには異様にうるさいのに、こうしたものにはかなりゆるゆるになっているようだ。どうやら“ユー・チューブ”については、本家のアメリカなどでITメジャーがかなり意図的にスルーしているみたいで、ある意味IT分野での悪しきグローバリゼーションとも言えそうだが(細かくは判らないが…)、反面一般の聴き手には、タダでじゃんじゃんと欲しい音源が入ってくれば、こんなにハッピーなことは無いに違いない。

 ぼくが見たのはグレン・グールドの“ゴールドベルグ変奏曲集”。彼の生のスタジオでのこの曲の全曲収録の模様がタダで見られるのだから、嬉しいことこの上ない。“孤島に持って行く唯一のアルバムを挙げろ”と言われれば、ぼくは躊躇無くグールドのこの“ゴールドベルグ”を挙げる。ジャズでもマイルスなど頭に浮かぶがやはりバッハ&グールド、この最強コンビネーションに勝る音楽はないと言える。そのグールドが動いて演奏しているのである。これは全く感涙ものだ。

 こうした“ユー・チューブ“の扱い。業界人としては由々しき問題だし、この対策も必要だと思うが、音楽好きの個人がこれによって増えていけば、それも意味があるのかもしれない…。グールドがこよなく愛した夏目漱石の”草枕“ではないが”情に棹させば…“で難しい問題ではありますね。 


9月24日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.09/22 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.66~トルド・グフタフセン来る!~】

 盛況だった“東京ジャズ”が終了した翌日、約束どおり北欧を代表するピアニスト、トルド・グフタフセンが来社した。ハンティングを被ったラフな格好でスタジオにやってきた彼は、このあと箱根の温泉に行きゆっくりホット・スプリング=温泉を楽しむのだと言う。若々しい彼なので、未だ30代前半かと思ったら丁度40才とのこと。実に丁寧で物静かなジェントルマン、そのジャズ・サウンドをそのまま写し取ったような好人物だった。 
 
 淡々として清涼、一聴ヒーリング・ミュージックにも捉えられかねない、静かで深海のある北欧的なサウンドで、自身も禅など日本的な精神世界にも関心を持っているのだとも語ってくれたが、それを肯かせるようなサウンド。メイン・ステージではなかったが、屋外ステージ《クラブ東京ジャズ》ではファンをかなり強く魅了したらしい。欧州を代表するジャズ・レーベル”ECM“から既に4枚のアルバムを発表、ここのスターの一人、と言うことはヨーロッパを代表するジャズ・スターと言う訳だが、少しも偉ぶらない姿勢には好感が持てる。温泉を始め日本の文化は大好きだと言う彼は、日本のファンの温かさにも感謝しており、是非また来たいと語ってくれた。

 この夏に新作の録音を済ませ、そのアルバムは来年2月に日本でも発売される予定だが、その清新なサウンドがどう深められているか、楽しみでもあり、“皆さんの期待を裏切らないものに仕上がりました”と言うだけに、大いに期待もしたいもの。トルド・グフタフセンの放送は、9月24日、25日の“テイスト・オブ・ジャズ”の時間です。 



9月17日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.09/16 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.65~東京ジャズ見聞~】

 今や日本での唯一の国際的ジャズ・フェスとなった“東京ジャズ”だが、今年は記念すべき10周年。ただここにも大震災の影響がうかがえたが、それはいい方向でのもの。大震災被害支援の為にアメリカ西海岸の売れっ子達が集まって作ったアルバム『ジャズ・フォー・ジャパン』に参加したミュージシャンによる”ジャズ・フォー・ジャパン”企画。ゲストにボーカリストのアル・ジャロウが参加、圧巻のステージを聴かせてくれた。そして人気ジャズ・ファンク・バンド"インコグニート”のリーダー、ブルーイーもステージの最後にうっすらと涙を浮かべ、日本への励ましメッセージを語ってくれた。

 このように随所に大震災の影が覗いたステージだったが、今年も圧倒的な存在感を示したスターは、上原ひろみだった。アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスと言ったスーパー・スターを従えた自身のトリオと、タップ・ダンサーの熊谷和徳とのデュオ・パフォーマンスと言った2ステージに登場したのだが、どちらも素晴しいステージで、このジャズ・フェスは彼女の為にあるのではと思わせるほど…。特にスパー・トリオの方は,その圧倒的なスピード感、ハード・ロック・ドラマーのサイモンとの重量級の掛け合いなどで聴くものを圧倒したが、何より彼女の打鍵の強靭さが光った。今や彼女はジャズを超越し別次元に突入しつつあることを実感させるステージで、これならばジャズ・ファンだけで無く、全ての音楽ファンを納得させられるものだとも確信出来た。ブラボー、ひろみ!
 
 ぼく自身今回最も期待したのが、寺井尚子とリシャール・ガリアーノの共演ステージだったが、数年前の共演には及ばないものだった。前のときはガリアーノのステージに、突如代役に抜擢された寺井がその実力を発揮した熱い競演だったが、今回は寺井の仕切りが目立ち、彼女の女王様キャラが少し目立ち過ぎたようで、いささか残念なものだった。それにしてもこのジャズ・フェス、来年もまた是非実現して欲しいものだ。


9月10日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.09/09 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.64~追分通信Ⅱ~】

 追分は、もうすっかり秋だ。コスモスやマツムシソウが咲き乱れており、雨模様だともう肌寒い。川〈御影用水〉沿いには新しい別荘も次々建ち、景気はぱっとしない一方で、地域の土建屋はいい目を見ているのかも知れない。ただ全体には殆ど変化が無いように見えるこの高原の街や森にも、世の風は密やかに吹いている訳で、もう15年近く続いているメルシャン美術館が、この11月で閉館と言うことになった。親会社のメルシャンが、キリンに買収されると共に経営上の不具合が発生、大規模なリストラが実施されているようで、工場に併設された美術館も閉鎖の憂き目になってしまう様だ。美術館の建物も美しいし、美しい白樺林の裏庭からは火の山〈浅間山〉が実に美しく見え、時々ジャズ・コンサートなども行われ、企画の相談に乗ったこともあっただけに本当に残念である。年間2万人近い人が訪れていたとも聞くが、その倍近い集客でなければ、収支が合わないと地元の消息通から聞きびっくりする。

 また追分宿の脇本陣だった旅館、油屋。ここは堀辰雄、中村真一郎など文豪が止まって執筆活動に励んだ有名な宿だが、2年ほど前に閉鎖、売りに出ていたのだが、隣の古本屋“追分コロニー”の主人斉藤氏が奔走し、スポンサーを見つけ、アート・スペースとして色々なイベントで使おうと言うことになったようだ。“追分コロニー”では色々なトーク・ショーなどもお手伝いしたので、この由緒ある油屋でも、またジャズ・コンサートなど色々なイベントが実現できそうである。思えば40年ほど前〈浪人生時代〉、初めて軽井沢に来たのが、当時としては画期的な軽井沢ジャズ祭。これを再び実現させる為に、“軽井沢ジャズ倶楽部”を立ち上げようと図っているのだが、その格好の場所が見つかった。来年あるいは再来年には是非高原のジャズ・フェス、実現したいものである。因みに軽井沢でジャズを売りにしているペンションや喫茶店、飲み屋は7軒ほど。この9月にはサダオさんも大賀ホールでコンサートを行う予定。機は熟しつつあるようだ。


9月3日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.09/02 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.63~東京ジャズ~】

 一昔前にはかなりあった首都圏のジャズ・フェスも、いまや“東京ジャズ”だけになってしまった。ロック・フェスは元気なのに寂しい限りだ。今年の“東京ジャズ2011”でも、震災復興を掲げ多くのミュージシャンが集った、初日の“ジャズ・フォー・ジャパン”や、寺井尚子がジャズ・アコーディオンの鬼才、リシャール・ガリアーノと競演する企画など注目すべきものがいろいろあるが、それ以上に会場の外で行われる無料コンサート“ザ・ジャズ・スペシャル”の方にかえって面白い企画が多いのはどうしたものか…。

 この傾向はここ数年見られるようで、これはこれでいいのだろうが、フェスの運営方法をもう少し真剣に考えた方がいい時期なのかもしれない。そんな野外無料ステージでは、ヨーロッパやオーストラリアなどの活きのいいミュージシャンが登場、ステージを盛り上げてくれたが、その中でも呼び物は北欧から来たドルフ・グスタフソン・トリオ。彼らはあの”ECM“から数枚のリーダー作を出している人気トリオで、本来ならメイン・ステージに登場するはずなのだろうが、主催者が知名度に欠けると考えたのか、野外に参加することになった。まあ彼らはそう気にしていないのだろうが、フェスに対する考え方がここに端的に表れている気もする。

 そのヨーロッパを代表するピアニスト、ドルフ・グスタフソンが我が”テイスト・オブ・ジャズ”に登場することになった。彼も日本のジャズ番組に是非出てみたいと言うことで、主催者の“NHKエンタープライズ”の担当者が“テイスト・オブ・ジャズ”を選択してくれたのである。嬉しいことである。録音はまだ終了していないが、彼も張り切っているとのこと。よほどのトラブルでも無い限りは、彼の話が聴けるはずである。オン・エアーは9月の末を予定しています。乞うご期待!      


8月27日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.08/26 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.62~追分通信~】

 例年だと7月末から追分の山荘に来るのだが、今年は多くの特番や7月末のイベントなどなんやかんやあって、山荘に来たのはお盆の15日。流石にこのお盆を過ぎると国際的な避暑地、軽井沢も、駅前のアウトレットなどを除けばぐっと人が減るようで、特に西端〈西軽井沢とも称する〉の追分の街などはかなり閑散としている。と言ってもその町まで歩いて出るにはお山〈浅間山〉を目指して30分ほどなので、あまり出ることも無く、もっぱら読書とジャズ&クラシック鑑賞、そして朝の馬鹿犬を伴った散歩。しかし残念なことに新しい別荘が川〈御影用水〉沿いに次々に出来るのだが、どれも今まであった森を伐採してしまっていること。追分ですらそうだから、軽井沢の町の方はもう自然破戒などというものではないほど伐採が進んでいる。“軽井沢会”など一部でトラスト運動を行い伐採をとめていたのだが、その甲斐もなく、これでは都会と替わらなくなってしまう。まったく残念なことである。

 ただこの山荘での最大の楽しみは,ここから車で1時間ほどで、ラグビーのメッカ、菅平へ行ける事。わが早大ラグビー部のグランドに足を運び、練習試合で勝利するのを観るのが、何よりの楽しみだ。後輩のジャズ・ボーカリスト、丸山繁雄が“ラグビー組曲”を捧げた、永遠のフランカー、石塚氏は急逝してしまったが、彼が監督をしていた常総学院は元気に練習に励んでいるはずで、やはりラグビーは素晴らしい。どうして人気が無くなってしまったのか…、これも残念なことだ。

 そしてこの山荘で聴くジャズと言えば、やはり清涼感溢れる“ECM”の諸作ということになる。そして今年僕のお気に入りは、話題の歌姫、グレッチェン・パーラト。ジャズ界の登竜門”モンク・コンペティション“のボーカル部門で2004年にトップに輝いた彼女は、ハスキー・ボイスでボサノバから最新のロック・ヒット・チューンまでを、つぶやくように唄い、密やかにささやきかける。ポップから前衛まで軽々と唄いこなすその才能に、ハンコックやショーターといったジャズ界の大物達も、メロメロにさせられているとも聞く。本当に新しい資質の誕生と思うし、なによりこの追分の森の中でも、彼女のささやきにはそそられるものがある。番組でもこの秋には特集するつもりですので、興味があれば是非聴いてみてください。  


8月20日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2011.08/19 スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.61~中央線ジャズ~】

 僕が生まれ育った街は高円寺で、ラジオ屋になって新婚の1年ほどは高尾の山中の新興団地に住んでみたが、あまりの不便さに我慢がならなくなり、現在の国立に越して早や30余年。考えてみればこれまでの年月はずっと中央線沿線。それだけにジャズも、ナンやかんや言ってもやはり洋物よりも“中央線ジャズ”がぴったり来る。

 この“中央線ジャズ”は、国立でジャズ・バーをやっている、かつて“新星堂”のジャズ部門の親玉だった村上寛が命名した用語で、学研からこの名称のジャズ本も出ている。この”中央線ジャズ“の本拠地は、西荻にあるライブ・ハウス”アケタの店“。ここに巣くう連中こそが”中央線ジャズ“なのだが、店同様むさくるしくある意味時代遅れでもある。そのマスターはピアニストにしてオカリナ奏者、”アケタ”レーベルの社長でもある、天才アケタこと明田川荘之だ。

 彼のジャズはオーソドックスにしてアバンギャルドと言う、実につかみどころの無いものだがその曲作りは素晴らしい。彼の率いるフルバンド”西荻センティメンタル・フィルハーモニー・オーケストラ“がアケタをフューチャーした名バラード、”エアジン・ラプソディー”は、けだし聴き物であり何度聴いてもその美しさに泣かされてしまう。いわゆる琴線に触れると言うやつ。惹句に“郷愁・哀愁…そして爆発。これに比するものなし…”とあるがまさにそのとおりの唯一無比の世界。

 先日も暑さしのぎにこれを大音量で聴いていたら、やはりウルルンと来てしまい、アケタにTELして番組に登場してもらうことにした。彼は今生意気にも武蔵野美大の客員講師で、その授業は女子大生達に大人気だと言う。これだから知性の無い女子大生には困ってしまうが、当人は満更でもない様子。そんな彼の近況や”アケタ・ディスク”の新譜を携えて来る彼の放送は9月上旬を予定している。今は亡き良ちゃんことドラマーの古沢良治郎の“アケタの店”でのラスト・ライブなど泣かせる話も数多く聞かれる筈である。


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