7月20日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.07/19 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.160~あまちゃんとジャズ~】

 本来は今回のコラム、ラジオ日経に初めて誕生した女性役員について書いたのだが、彼女からやんわりと掲載御辞退のお願いが出され、やむなく内容の差し替えとなった。となれば今はもうこの話題しかない。NHKの話題沸騰の朝ドラ「あまちゃん」である。

 ある日の朝日新聞を見ていたら、記者がいかに「あまちゃん」にはまっているかを書いており、彼女は一日3回オンエアーを観て、色々チェックするのだと言う。それほどこのドラマは、はまる要素満載でぼくも朝一番のBS放送から8時の本放送、家に居ればお昼のものまで見てしまい、3回見ても笑い、そして泣かされるのである。こんな朝ドラは全く初めてで、あのNHKにしては、コンセプトも作りも画期的。特に朝のBSではその前に以前の朝ドラの再放送した後に、オン・エアーしているだけに「あまちゃん」の素晴らしさが実感できるのだ。


 まずはなんと言っても主役の能年玲奈。久々の好資質で21世紀の吉永小百合と言った趣き(小百合は同い年でぼくの隣の中学卒業で、知り合いも多いし、早稲田大の図書館で同席したこともしばしば...となんとつまらない自慢をしているのか)。それに加えるに天才クドカン(宮藤官九郎)脚本の素晴らしさ。思わずブラボーと叫びたくなってしまうほどで、ぼくももう少し若ければ、是非一緒に過酷なほど斬新な革新的ラジオ・ドラマを作りたいなーと思わせる、きらびやかな才能。それに制作陣も鉄拳のパラパラ漫画の登用など、あのお高い局とは思えない程の弾けよう。脇役も宮本信子、キョンキョンなど言う事なしの嵌り具合。三陸編が終わりいよいよアキがアイドルになる東京編で、少しはパワーが落ちるかと思ったが、快調そのもの。 

 夏を過ごす追分の山荘にはテレビが無く、オリンピックの時でも少しも不便を感じなかったが、今年は是非このドラマの為に買わなければと思っている。まあこんなにこのドラマにはまり切っているのだが、その一つの要因があの「チャラッタチャリチャリ...」と言うテーマ音楽とその挿入曲。このテーマ・アルバムも売れに売れているらしいが、その音楽を書いたのがなんと大友良英。前衛ギタリストにしてターンテーブル奏者、作・編曲者である。彼は日本の前衛ジャズを牽引する代表者で、自身のバンドは「ニュー・ジャズ・オーケストラ」。代表的な前衛ミュージシャンが一同に集っているバンドである。

 彼はこれまで1回番組に登場してくれているが、前衛プレーヤーらしく結構沈思・寡黙な人だった。それがあの様々な楽器を駆使して、愉しげなやる気満々な音楽を書き上げ、なんとあの「潮騒のメモリー」もクドカンとの名コンビで作ってしまう、もしこの曲がシングルで出されたら、AKB48を凌駕すること間違いなし、とまで言われている。我が番組としてはぜひもう一度大友氏の登場を...、と考えているが、今は本当に大忙し。番組が一段落したら、と言う事にしてあるので、秋辺りの登場を期待して待っていてください。

【今週のゲスト:ピアニストの立石一海(かずみ)さん】
2010年に『GHIBLI meets JAZZ』を発表されて以来"○○ meets JAZZ"シリーズを続々と制作され、このたびシリーズ・ニューアルバム『CINEMA meets JAZZ~ひこうき雲~』を昨日7月19日にリリースされました。サブタイトルの「ひこうき雲」は、ユーミンのデビュー曲のあの〈ひこうき雲〉。今日公開のスタジオジブリの新作映画『風立ちぬ』のテーマ曲でもあります。忘れることの出来ない映画音楽から、これからきっとそうなるであろう曲まで全10曲(ボーナストラックも含めると12曲)幅広く取り上げたアルバムです。番組ではこのアルバムから3曲。そして2月から配信で発売されている、立石さんがミュージックビデオの為に書き下ろした曲を1曲御紹介します。
M1 ひこうき雲(映画「風立ちぬ」より)
M2 THE有頂天ホテル メインテーマ(映画「THE有頂天ホテル」より)
M3 少年時代(映画「少年時代」より)
M4 Something's Beginning

7月13日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.07/12 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.159~軽井沢ジャズフェス~】

 夏はやはりジャズフェスのシーズンで、全国各地でジャズフェスが開かれるが、ぼくの山荘のある追分~軽井沢でも昨年に引き続き、「軽井沢ジャズフェス」が7月27日、28日の土、日2日間、開催されることになっている。会場はこのリゾート・タウンが全国に誇る音響抜群の大賀ホール。新幹線の軽井沢駅から歩いて5分ほどの、閑静で足回りの良い場所にあるこのホール、あのソニーの異色社長だった大賀氏が、私財を投じて作り町に寄付したと言うホール。前面に美しい人工池を配し、そこからはお山(浅間山)も一望できると言う絶好のロケーションにあり、軽井沢の中でも大のお気に入りの場所。

 ジャズ・フェスと言うと、もう40年ほど前に、アメリカ屈指のフェス、ニューポート・ジャズフェスを記録した「真夏の夜のジャズ」と言うドキュメンタリーがあり、今でもリゾート地、ニューポートの美しい風景の中で展開されるジャズ演奏は、多くのジャズファンに忘れられないものになっている。この映画を見て感激し、日本屈指のリゾート地、軽井沢でジャズフェスを実現させたいとして、その夢を現実のものにしたのが、数多くの名ジャズアルバムをプロデュースしてきた、ベテラプロデューサーの伊藤八十八氏。氏は長年ソニー・レコードのプロデューサーや音響部門のチーフも務めていただけに、大賀氏とも親しくこのホールの素晴らしさ、軽井沢と言う土地の魅力も知り尽くしているだけに、仕掛け人としてはまさに恰好な人物。


 昨年は第1回で何かと大変だったようだが、今年は去年のフェスに実績を踏まえ、ライン・アップも豪華、目玉としては昨年に続きバークリー音楽大学から一時帰国中の天才サックス奏者、寺久保エリナを据え、ド・ジャズからボサノバ、ロック・テイストのコンテンポラリー・ジャズまで、実にバラエティーに富んだプログラムで、ファンを魅了する。番組ではその伊藤プロデューサーに登場してもらい、このフェスの魅力を十二分に語ってもらう事にしている。乞うご期待だ。

【今週のゲスト:Eighty-Eight'sレーベル プロデューサーの伊藤八十八さん】
八十八さんがプロデューサーとして昨年立ち上げた『軽井沢ジャズ・フェスティバル』が今年も7月27・28日に開催されます。とにかく出演者が豪華なこのジャズフェス。今年はマリーナ・ショウに日野皓正さん、昨年に引き続き山下洋輔さんも登場します。大好評につき今年もさらに大きく開催されるこのジャズフェスの見どころ聴きどころを八十八さんに伺いました。

7月6日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.07/05 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.158~番審あれこれ~】

 民放にはラジオ、テレビともに、番組審議会という外部の有識者委員に定期的に番組を視聴チェックしてもらい、色々と意見を聞き、それらを番組制作などに反映させる重要会議がある。昔ぼくも編成部長をやっていた頃、結構この会議に頭を悩ませたものだった。何より会議に掛ける番組を選定するのが難しい。番組担当者もよっぽど自信のあるもの以外は、なにか意見、特に否定的な意見でもその席で出ようものならば、面白いはずもなく、結構出品を渋るのである。

 その伝統(?)は今も続いているようで、番審担当者は頭を悩ましており、この前その担当部長がやってきて、「テイスト・オブ・ジャズ」を番審に掛けたいのですけど...と言って来た。ラジオNIKKEIではradiko誕生以降、音楽番組もそれなりに脚光を浴びることになっているが、やはりまだどちらかと言うと日陰者。ここはひとつ担当部長の顔も立ててと考え、番審に掛けることに賛同したのは良いが、最近は以前とは違い、番組担当者がその番審の席に同席、番組について色々アピールするのだと言う。ぼくは局員でもないのから...と辞退したのだが、結局は出席する事になり、数名の委員の前でOBプロデューサーとして、番組のプレゼンをさせられる羽目となった。

 まあこうなったらと、50年弱の歴史を誇る民放音楽番組の中では圧倒的な歴史を誇る長寿音楽番組で、ノー・ギャラ番組だがJ-ジャズのミュージシャンは、殆ど一度はスタジオに登場にしているなど、色々と自慢話をさせてもらった。こうした事前アピールに圧倒されたか、番組視聴後の講評(収録のため、この部分は立ちあえなかったのだが...)では、委員からの御意見はどれも好評。これからも長く続けて欲しい等と言うありがたいご意見も多かったと、担当部長から聞かされた。

 このコラムを担当している部長のOなどは、会議では良い意見が出るはずも無いと、委員から番組が叩かれることを密かに愉しみにしていたようだが、そうは問屋が卸さない...。こちらも40年以上番組担当している訳だし、本場NYでも知る人ぞ知る(当たり前だが...、ここも会議で強調しておいた)有名ジャズ番組。担当のOは残念がっていたが、ベテラン担当者のぼくとしては、内心いささか心配もあったので、ホット胸をなで下ろした次第。取り上げた番組は、アトランタからの使者、宮本貴菜さんの分、彼女の魅力で好評だったのかも知れないが、これに自信を得て、まだまだ番組続いて行きますよ...。

【今週のゲスト:台湾のシンガー Ying-ying(インイン)さん、サックスプレイヤーの宮浦清さん、ベーシスト、パーカッショニストの藤井トシさん】
三人は先月、インターネット番組『SoundStates』から派生したライヴツアーで関東~関西~九州を回って来られました。宮浦さんの大ヒット曲J-WAVEの番組テーマ曲『After The Rainや、インインさんの癒しの歌声で聴く『大きな古時計』など4曲ご紹介。トークでも、『大きな古時計』に続編があって、解体された古時計が箪笥になっちゃった...という話はかなり衝撃が!!聞き所たっぷりです。
M1『大きな古時計』
M2『大きな古時計・続編』
M3『After The Rain』
M4『祖母に捧げる歌』

6月29日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.06/28 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.157~老練なピアノ職人~】

 J-ジャズを象徴する女性ジャズ・アーチストの中でも、最も際立っている存在が、国際的な活躍を示す上原ひろみと、女性時代の幕開けから牽引役を務めている寺井尚子だと言う事は、万人が認めるところだろう。特に寺井はJ-ジャズの世界にジャズ・ヴァイオリンと言う新しい分野を打ち立てたパイオニアでもあり、今や彼女に続く女性ジャズ・ヴァイオリン奏者も、数多く巣立っている。そんな女王・女傑とも言える存在の彼女のバンドで、長年音楽監督的立場で彼女を支えているのが、ピアニストの北島直樹である。

 もう5年ほど前になるが、ぼくがコーディネイト役になり、ボーカルの重鎮、マーサ三宅のアルバムを久方ぶり(10数年振り)の作ったことがあった。その時マーサさんがピアニストとして推薦したのが北島さんだった。彼も歌伴は大好きな様で、寺井バンドの合間を縫ってレコーディングに参加、音楽監督を務めてくれた。その時一緒に仕事をしてみて、その多岐に渡る音楽歴、素敵な人柄などに惹かれ、大ファンになってしまった。そのレコーディングの合間、色々雑談をしている時、彼もまた自身のアルバム(1枚だけあった)を長い間発表していないことに気付き、それとなく自身のアルバムを出してみたらと勧めると感触良好。そこでマーサさんのアルバムの社長に掛け合って、北島リーダー作を作ることを決めた。経費など諸般の事情も考慮し、彼のソロと色々な楽器とのデュオと言う構成で、タイトルも『アローン&トゥギャザー』とした。ジャズのスタンダード・ナンバー「&」を加え、アルバムを代表するスタンダード「アローン・トゥギャザー」も当然入れ込んでもらった。このアルバム、おかげでかなりな好評を博し、その後彼との付き合いが始まったが、今度は若手を招いた自身のトリオで、新作『ムーン・オン・ザ・ミステリアス・レイク』(ティートックレコーズ)を発表した。全曲彼のオリジナルという意欲作。その新作を携え、スタジオに現れた北島さん。寺井を始めマーサ三宅等々、多くの女傑たちを相手に、見事にセッションを盛り上げる。人格者北島ならではの技だし、ベテラン・ピアノ職人、北島の本領発揮の場面でもある。

 この5月からは寺井バンドだけでなく、あの宇崎竜堂のバックを、北島組として務めているとのこと。番組では宇崎さんの魅力なども語ってくれているが、何より自身の謙虚さが好いんです。新作も良い曲が並んでおり、期待通り。好漢北島の話と演奏、是非お愉しみ下さいね。

【今週のゲスト:ピアニストの北島直樹さん】
リリースされたばかりの3rdアルバム『Moon on the Mysterious Lake』から、タイトルチューンも含め4曲ご紹介します。
M1『Day Dream』
M2『Moon on the Mysterious Lake』
M3『Night in Hanoi』
M4『Out of The Mind』




6月22日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.06/21 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.156~あびる竜太~】

 「テイスト・オブ・ジャズ」では、2年ほど前から「ジャズ版友達の輪」と言う企画を1ヶ月~2ヶ月に1回ぐらいのペースで行っている。実力がありながらもまだ余り知られていない、若手~中堅のミュージシャンに登場してもらい、そのミュージシャンがまたその友達を紹介して、次々にその輪を広げていこうと言うもの。森田一義君ことタモリのあのお昼の長寿番組のコーナーのもろパクリ企画なのだが、これが結構興味深い。古くからのミュージシャン達は結構顔見知りでも、若手や中堅となるとその存在を知らない人も多いし、また面白い存在として名前を聞いていても、何せ経費ゼロ=ノー・ギャラとなると、うかつに出演依頼もしにくいもの。そんな問題も友達の輪となると解決してしまうし、機会があれば番組だけでなく専門誌などでも紹介も出来、ジャズ界の裾野を広げる一助にもなれると言う訳。

 
 そんなこんなでもう20人以上のミュージシャンやシンガーが登場してくれたが、今月の半ばの番組で、その「友達の輪」に加わってくれるのがピアニストのあびる竜太。彼は是非一度番組に登場してもらいたいと、前々から思っていたぼくのご贔屓プレーヤー。音楽大学の付属高校時代にジャズに目覚めた様で、その後は大学に進まず日本を飛び出し、本場のバークレー音楽大学に飛び込む。そこで勉強し帰国、ジャズ活動に励んだという、一見今のミュージシャンにありがちな経歴だが、彼はこのバークレー時代に、ジャズだけでなくラテン・ジャズ~サルサにも目覚め、そちらの活動も同時に行っている。帰国してからもこの両方の活動を同時に進行させ、自身のラテン・ジャズ・バンドも持ち、そちらでもアルバムを出していると言う、まさにぼくのお好みのタイプのピアニスト。「ド・ジャズ」をやっても「ラテン・ジャズ」をやっても、素晴らしい出来栄えと言う才気溢れるピアニストで、ラテン好きと言う事で10年ほど前には本場キューバに渡り再度勉強もしたと言う、努力の人でもある。自身のラテン・ジャズ・バンドのアルバムを始め、これまで出したリーダー作は全部で4枚。どれも素晴らしいものだが、昨年出した『1091ザ・ボイルストン』と言うアルバムはピアノ・トリオ作品で、ボストンのバークリー時代の住んでいたアパートの名前をタイトルにした、ボストン時代へのオマージュ作とも呼べるもの。自身のオリジナルからスタンダード、ラテン・ジャズ、ブラジルもの迄、実に広範にわたってあびる竜太と言うピアニストの全体像がうかがえる好内容の作品である。  

 
 番組ではこのアルバムをメインに、横浜のモーション・ブルーで行われた自身のラテン・ジャズ・ユニットのライブなど、彼の多面的才能をもれなく紹介している。その素敵なラテン・ジャズ・バンドは、今年も8月6日に同じ「モーション・ブルー」で、賑やかなラテンの饗宴を繰り広げると言う。愉しいこと間違いないステージなので、この手の楽園音楽に関心のある方は、ぜひ聴きに行ってみるといいです。日頃の憂さも軽くふっ飛ぶこと請け合いですよ。

【今週のゲスト:ジャズ・ラテンピアニストのあびる竜太さん】
M1『Steps』
M2『So Long』
M3『RAPD』
M4『Depends on her』
6月15日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.06/14 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.155~アルバムデビュー~】

 最近は以前に比べて、アルバムを出すのもそれほど難しく無くなっているようだが、何せこのご時世、セールスと言う事になると大変に難しい。それと最近はCD不況とも言われているが、これはもう構造上の問題で、ポップスのどの分野においても、AKB48の様なかなりあざとい仕掛けでも行わない限りは、かつてのようなビッグ・セールスは到底望めなくなってしまっている。

 ジャズと言う音楽も、勿論ポップ音楽の一隅にあるだけに、当然CD不況の波をもろに受け、アルバム売り上げの極端な減少にプロデューサー達は一様に嘆いており、業界の集まりなどではもっぱらそれについての泣き言ばかり...。しかしこんな中でもそれなりに元気に映るのが、ボーカルの分野で、このボーカルは当然女性ボーカルと言うことになる。

 そんな女性ボーカルの分野では、毎月のように新人のデビュー・アルバムが発売されており、その多くはOLなどの仕事をしながらボーカルを勉強、一念発起してボーカリストとして自立したという経歴の人なのである。男性の場合にはこういう経歴の人は、川島哲郎や多田誠司など余り多くないのだが、女性は一旦決めるとぶれないようである。と言ってもやはりアルバムを出すと言うのは大変なことで、その頑張りにはいつも頭が下がる。


 そんな新進ボーカリストの一人で、この春にアルバム・デビューを果たした松岡ゆかりが、先日スタジオに遊びに来た。彼女のデビュー作は,偶然に雑誌「ジャズ・ジャパン」でぼくがレビューを担当、アルバムの評価役を任されることになった。デビュー作だけにまだ粗削りな所も聴かれるのだが、耳慣れたスタンダードを連ねたありきたりのデビュー作とは違い、彼女のレパートリーは魅力的だがあまり取り上げられない自身の好きな曲でまとめられている。特にぼくも大好きなジャズ・ボーカルの異才、アビー・リンカーンのオリジナルを2曲も取り上げている辺りもあり、かなり好意的な評価をしたものだった。

 その後彼女の友人でぼくのジャズ仲間の一人から、是非番組に出してほしいと言うオファーもあり、喜んで来てもらったのだが、想像通りのかなり意欲的な人で、その歌に取り組む姿勢に好感が持てたし、明るい人柄も魅力的だった。デビュー・アルバムは出せても2枚、3枚とコンスタントに出し続けられるかが、今後の課題だが、彼女ならやれそうな気もした...。そんな彼女のボーカルとトークは、今週のジャズの時間で聴かれますよ。

【今週のゲスト:ジャズボーカリストの松岡ゆかりさん】
今年2月に1stアルバム『Song Travels』をリリースされました。最近よく聞くラッキーデビューとは真逆で、時には無茶をしながらも自分の夢に向かって目標を立て一歩一歩着実に進み、間違いなく自分のその手で夢を掴み取った松岡さんのお話に勇気がもらえます♪

ご紹介する曲は
M1 『A BLOSSOM FELL』
M2 『AM I BLUE』
M3 『FALLING IN LOVE WITH LOVE』
M4 『THE WORLD IS FALLING DOWN』

6月8日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.06/07 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.154~本場の新人サキソフォン奏者~】

 我が「テイスト・オブ・ジャズ」、海外のミュージシャンやシンガーが登場することも少なくないないが、このところメールでの売り込みやライブご招待が結構ある。NYやカンサス・シティでのライブに招待されても行きようがないと言うか、先立つものも無いのでこれは失礼をするしかないが、自身のアルバムを番組で紹介して欲しいと言うメールが月に何回か舞い込んでくる。幾つかのジャズ雑誌やジャズHP等で書いているのと、番組に登場したミュージシャンから口コミで伝わったのか、はたまたNYの売れっ子会計士H(日本人で後輩)が宣伝してくれているのか、そこら辺はよく分からないが、いずれにしても嬉しいことです。

 そんな中、かなり熱心に売り込みをかけているのがアンジェラ・デイビスと言う新人の女性サックス奏者。何回かそのデビュー作を番組で取り上げて欲しいとのメールをもらったのだが、肝心のデビュー作を送ってこない。

 どうも僕の英作文の出来が怪しいので、こちらの意思が良く伝わっていないのかも知れないが、住所ははっきり書いているので、これは間違いない。そうなれば当然、自身のアルバムを...、と思うのは日本人のぼくだけなのか。但し彼女も「ラジオ・ニッケ テイスト・オブ・ジャズ」と「イ」を抜かし、最後に疑問符を付け、毎回送ってくる。番組の存在に疑問を抱いているのかも知れないが、こうなると彼女のプレー、サックスの音などぜひ聴きたくなってしまう。

 前に突然、放送局にNYのミュージシャンが尋ねてきたことがあったが、アンジェラも「ハイ、コニシサン。アンジェラです、番組に出さして下さいネ!」などと局の受付に来るかもしれない...などと、あらぬ妄想もしてしまう。愉しみだし少し不安でもあるのだが、彼女の熱心さは、大いに高く評価すべきなのだろう。


【今週のゲスト:ピアニスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーとしてご活躍の
宮本貴奈さん】
昨年までアトランタを活動の拠点にされていましたが、出産を機に日本に拠点を移し、6月26日、5枚目のリーダー作、日本でのデビュー作となる『On My Way』をリリースされます。
M1『On My Way』
M2『Night Walk』
M3『Metamorphosis』
M4『Parisian Throughfare』

6月1日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.05/31 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.153~アトランタからのゲスト~】

 このコラムでもしばしば書いているが、今ジャズ界は女性上位時代。新人などでも女性の活躍が目立ち、本場アメリカを初めとする国際的な活躍という点でも、上原ひろみを筆頭に女性陣が勝っている。そんな国際的な活躍と言う点で、前から気になっている女性ピアニストがいた。7~8年前のことと思うが、アトランタに素晴らしい女性ピアニストがいて、地元のクラブで活躍し、大物のバックを務めたり、各種の賞を獲得したりとアトランタでは最も有名な日本人だと言う評判。アトランタに移る前はNYでもニーナ・フローリンなどの大物のバックを務め、評判を集めたらしいと言う話も聞こえたりしていた。


 その存在はかなり気になっていたのだが、最近まですっかり忘れていたら、この6月にアトランタで大活躍の宮本貴奈さん、待望の日本デビュー作登場とある。レコード会社は良く知る「スパイス・オブ・ライフ」。デビューとあるのでもしかしたら、日本に一時帰国しているのでは...と思い、社長の佐々氏にtelするとジャスト・ヒット。現在、日本にいると言う。じゃあと言う事でデビュー作を携え、スタジオに来てもらうことにした。

 「アトランタからわざわざご苦労さんです...」と言おうとしたら、なんと彼女、子供を産んで今は日本中心に生活し、アトランタやNY、そして東京、ご主人の勤務先の大阪と、日米を行き来するとのこと。子供は女の子で、名前はつむぎ。彼女の出身は結城紬の本場、茨城県の結城市、市の結城紬大使を務め、アトランタのコンサートなどでも紬の着物で演奏することもあるのだと言う。

 実に気さくでアグレッシブな女性で、ピアノや作曲以外にも、プロデューサーとしても活躍。人気トランペット兼ボーカリストのTOKUのアルバムや、若い女性ボーカリスト達のアルバムなどのプロデュースも手掛けている。自身の日本デビュー・アルバム(アメリカでは既に3枚ほどリーダー作を出している)『オン・ザ・ウエイ』は、世界を旅するイメージで作られており、次作のタイトル曲を始め、パリの目抜き通りなど地名を織り込んだ有名ナンバーなども含まれており、最後は日本の「この道」で締めくくるという構成。ダイナミズムとリリシズムが程よく混じり合った好演奏で、評判通りの素晴らしさだ。その彼女の番組出演は6月の第2週を予定しています。

【今週のゲスト:AQUAPITのリーダーでオルガン奏者の金子雄太さんと、新しく誕生したレーベル『T5 Jazz Records』の代表清水正さん】
T5ジャズの第一弾でAQUAPITの3rdアルバム『Orangeオランジュ』から4曲お送りします。
M1『Locomotor』
M2『Orange』
M3『Kit Cut』
M4『One』

5月25日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.05/24 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.152~あるプロデューサーの死~】

 5月の半ばに1週間ほど台湾取材旅行に行ってきた。殆ど経費が無く、毎回信じられない程の貧乏取材旅行で、台湾のラジオ局員からも驚かれるのだが、今回はその経費問題以上に、メイン・パーソナリティーが直前に発熱で来られなくなるとか、通訳が諸般の事情で居ないとか、もう凄まじくスリリングで帰国したらもう心神喪失状態、これを1時間半の番組にまとめるのだから本当に大変である。


 まあそんな台湾特番に全神経をすり減らしていたので、メールをよくチェックしてなかったのだが、重要なメールが1通来ていたのだ。レコード会社のY君からで、ぼくの古くからの友人であるジャズ・プロデューサーの横田健生君が亡くなったと言う、死亡通知メールだった。享年66才。合掌!

 彼が亡くなったのは今月15日で、ぼくが台湾で苦戦している間。お別れ会には是非出なければと改めて思った。年令はぼくとほぼ同じで、若い頃からジャズの担当で、よくスタジオにも来てもらった。ディレクターとしての出発は名門テイチク。20年近くで会社を辞め、以降は様々なレコード会社を転々としていく。数多くのアルバムを制作・編成、ここ数年は自身の会社を立ち上げ、積極的にジャズライブイベントなどを行っていた。

 NY出身のジャズピアニスト、マル・ウォルドロンなど海外有名アーティストのアルバムも沢山作っていたが、なんといっても日本の実力派ミュージシャンとの絆が深く、大坂昌彦、川島哲郎等々、錚々たる面々も彼が一声掛ければ、その主催イベントに喜んで駆けつけるほど、ミュージシャンからの信頼も厚かった。一見優男で調子の良さで売っている感もあったが、至極真面目な信に厚い男、そこら辺がミュージシャン達からの信頼を得ていたのだろう。

 彼がガンに侵されていると言う話は、何人かの仲間から聞いていたが、彼は気ままに生きたいと言って、特に治療もしていないようだ、と言う話も聞こえてきて、心配していたのだが、悲しい結末になってしまった。しかしジャズ・プロデューサーとしても様々に立派な仕事を果たし、日本を代表するジャズ・プロデューサーの一人とも言われるほどなのだから、彼も本望だったかもしれない。振り返っておまえは何を...、と言われると赤面するしかないが、横田氏に一歩でも近づける様、日々努力するしかない。もう年令も年令。決して無理することなく、悠々とした心根でもって...。

【今週のゲスト:ワイヨリカのヴォーカル Azumiさん】
ジャズアルバムの二枚目『NEW STANDARD』を4月17日にリリースされました。
M1 『うる星やつらのテーマ~ラムのラブソング』
M2 『小麦色のマーメイド』
M3『時をかける少女』
M4『M』

5月18日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.05/17 番組スタッフ 記事URL
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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.151~追分通信~】

 5月のGWの後半から1週間ほど追分の山荘に行って来た。軽井沢のアウトレット・モールは大混雑だったようだが、その他はそんなに交通渋滞と言うこともなく、至ってのんびりとしたものだった。早朝、うちの老バカ犬を連れて、御影用水のわきの散歩コースから下の集落まで、およそ50分(約6500歩)ほどの散歩を毎日日課としたが、至る所で野生の雉の「ケーン・ケーン...」と言う鋭い鳴き声を耳にしたが、実物にはお目に掛かれなかった。しばらく見ないうちに御影用水の周りにはセレブな別荘が立ち並び、雉達の住処だったの林もかなり伐採されてしまったが、それでも鳴き声が聞けるのは嬉しいこと。そう言えば御影用水の主、3羽の鴨一家も元気に泳ぎ回っていてほっとした。

 
 軽井沢ではこのところ文化施設の充実が目立つようで、その最たるものが「しなの鉄道」の中軽井沢駅舎に隣接した文化施設、沓掛ハウスの誕生だろう。ここには軽井沢図書館が入り、貸し出しもできるし、ジャズの古い貴重なSPアルバムの寄贈を受けて特別室で視聴も出来るとのこと。実に立派な図書館の誕生だが、ここの館長に新しく任命されたのが、軽井沢朗読館を自費で立ち上げた元NHKのアナウンサー、青木裕子氏。氏の朗読館ではジャズのライブも時々行われており、サカちゃんこと坂田明も何回か出演し、ぼくもお誘いを受けたのだが、その都度都合が悪く、まだ一度もこの朗読館にお邪魔したことが無いのは、大変残念。青木氏は、以前このコラムにも登場した軽井沢唯一と言うよりも東信濃地域随一ともいえる古本屋「追分コロニー」の主人、斉藤氏などと共に「軽井沢、本の街」と言う文化啓発活動を展開して来た仲間。ぼくもコロニーのイベントはいくつか企画させてもらっただけに、その仲間が館長とは心強い。図書館を覗いて挨拶でもと思ったが、彼女は不在、次の機会となったが、今年もまた伊藤八十八プロデュサーが「軽井沢ジャズ・フェス」を仕掛けているようなので、図書館や本の街をも巻き込んだイベントに仕立て上げられればとも考えている。ぼくも大いに協力するつもりだが、今年の夏の軽井沢、皆様も注目してみてくださいね。

【今週のゲスト:アメリカのジャズコーラスグループ『The For Freshmen』の国際ファンクラブ 日本代表 市浦靖(いちうらやすし)さん】
フォーフレッシュメンの魅力と、数多あるナンバーの中から市浦さんお気に入りの5曲をご紹介頂きました。
M1『Stella by Starlight』
M2『Day By Day』
M3『I'm Always Chasing Rainbows』
M4『Somebody Loves Me』
M5『Early Autumn』】



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