9月28日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.09/27 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.170~新宿の老舗ジャズクラブ~】

 新宿と言うと今でこそ小奇麗な街に変ってしまったが、かつてはゴールデン街やションベン横丁など、怪しげな飲み屋街が数多く存在するいかがわしい混沌の町だった。まあそうだったからこそ、この街が好きなのだし、そうした所にこそ「ジャズの街」としての新宿のイメージや価値もあったとも言える。ところが今や新宿でジャズのイメージを探すのも、難しくなってしまった。ジャズをBGMにしている、カフェや飲み屋、飲食店などは数多いが、かつて全盛だったジャズ喫茶も、老舗の「ダグ」が形態を変えて生き残っている位でほぼ全滅。ただライブ・ハウスだけは、不思議なことに「ピット・イン」を筆頭に幾つか残っているのである。

 そんな中で頑張っているのが、我らが「J」である。我らと言ったのはこの「J」は、早稲田大ジャズ研のクラブと言ってもいい存在だからである。マスター(=社長)の幸田稔君~バードマン幸田と自称している~は早稲田大のジャズ研仲間でアルト奏者。宣伝部長が1年下のタモリで、OBや現役バンドなども時々登場、ぼくも店の幹事になっている。しかし仲間内だけでなく、サダオさん(渡辺貞夫)や山下洋輔さんを始め、J-ジャズの大物達から、パット・メセニーなどの本場の大物達まで、数多くのミュージシャンやシンガーがここのステージに立っており、若手ミュージシャンやシンガー達にとっては憧れのライブ・ハウスの一つ。今や「ピット・イン」に続くライブハウスの老舗で、ジャズと新宿と言うと「ダグ」の中平氏に続いて、幸田君が登場する決まりになっている。自身は至って気さくな人柄だが、今や新宿ジャズにとってなくてはならない重鎮である。


 その「J」がこの10月で開店35周年。元々彼の前のマスターが海で溺死してしまい、この店に通っていた連中が後を引き継ぐことになり、当時繊維会社の営業マンだった幸田君が、一念発起して店を継ぐことになり、それ以来35年。良く頑張ってきたものである。ぼくも昔はこの店からジャズ生中継をやったり、タモリ特番で山下vsタモリ(たけちゃんも乱入)などを仕掛けたりと、色々と遊ばせてもらった。店の壁は貸画廊としても貸し出されており、月替わりで展示会が開かれているが、世界的なジャズ写真家の故阿部克自氏を偲ぶ会で、この「J」の壁面を写真展に仕立てて実施したりもした。

 そんな35年間、ご苦労さんでしたと言う意味合いも含め、幸田君には10月中に「テイスト・オブ・ジャズ」のゲストとして登場してもらう事にしている。当日は店に所縁のシークレット・ミュージシャンかシンガーを連れて来てくれることになっている。「超大物を頼むよ...」と彼には言ってあり、彼も未だサダオさんが番組に登場していないことも良く知っている(幸田君はアメリカ帰りのサダオさんの最初の弟子になる)だけに、もしかしたらと期待もしているのだが...、果してどうなることか。今から担当者としてもドキドキもの...。皆様も是非ご期待あれと言った感じ。

【今週の番組ゲスト】写真家、作曲家、映画プロデューサー、そしてエアプレイン・レーベルの代表の川端潤さん。最新のアルバムから5曲御紹介頂きました。
M1「Sigh of Thousands / Jun Kawabata」
M2「Under the Sunny Sky / Jun Kawabata」
M3「Both Side Now / LUFT」
M4「Georgia on my mind / Mooney」
M5「On the Beach / Jun Kawabata」

9月21日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.09/20 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.169~イスラエル出身のお客さん~】

 このところどう言う訳かNYからのゲストが増えている。日本人、外国人などNYを本拠地に活動を展開しているミュージシャンやシンガーなどが、色々なつてで出演を申し入れて来て嬉しい悲鳴でもある。今NYのジャズ・シーンで一番目立つのは、イスラエル出身の面々。クラリネットで斬新なサウンドを送出する女性の強者、アナ・コーエンなどのコーエン・ファミリー、ベーシストとして注目のアヴィシャイ・コーエン等々、白人ジャズの新しい波はこのイスラエル系ミュージシャンとも言われるほどで、半年ほど前に彼らと並ぶ注目株、シャイ・マエストロも来日公演の合間にスタジオを訪れてくれた。そして今回、「東京ジャズ」の屋外ステージに初登場した関係で我が国を訪れているイスラエルの若きギタリスト、ヨタムことヨタム・シルバースタイン。


 彼はまだ30才を少し超えたばかりの若さで、イスラエルからNYに移って8年余りだが、今やNYのジャズ・シーンでも注目の存在になっているらしい。ロイ・ハーグローブ、パキート・デリベラなどの大物に可愛がられており、アルバムでは彼らも顔を出してくれている。ジャズ王道のバップからロック・タッチ、イスラエルの民謡、アラブ系サウンド、そしてブラジルものまで、なんでもござれの起用なギタリストで、一つの枠に縛られるのではなく、やりたい音楽を好きにやって行くと言う自在なスタイル。実に伸び伸びとした明快なサウンドが魅力的。新作はブラジルを代表するギタリスト、トニーニョ・オルタなど、ブラジルの有名なミュージシャンが数多くゲスト参加した美しい音世界が聴かれる。

 「どうして今イスラエルのミュージシャンに注目が集まっているの...」と聞くと、彼も「その質問良く受けるのだが、それはミステリーで答えは判らない。ただイスラエルと言う国の複雑さが微妙に影響して居るかもしれないね...」とのこと。若々しくハンサムな彼は、クラブなどで人気も集まるに違いない。

 話題のイスラエル・ジャズについては、この秋にでもジャズ特番を組んで取り上げてみたいとも思っているが、このヨタムのギター・サウンド、秋の夜長にピッタリな心地良さなので、ぜひ一度その音に触れてみたらどうでしょうか...。

【今週の番組ゲスト】サックスプレイヤーの浜崎航さんと、ピアニストの松本茜さん。
お二人は今「BIG CATCH」というプロジェクトを組んで活動しています。
第一弾アルバム『BIG CATCH』から オリジナルの4曲
「BIG CATCH」
「HIDING PLACE」
「JJ」
「MISS SUNSHINE」
をお届けしました。























アルバムのイラストは松本さんが描いたんだそうです!
頂いたアルバムに直筆イラスト&サインを書いて頂いたんですが
プロデューサーに横取りされてしまいました(涙)

9月14日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.09/13 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.168~東京ジャズ見聞録~】

 9月の7日(土)8日(日)に東京国際フォーラムで開かれた「東京ジャズフェスティバル」に行ってきた。今回でなんと12回目、ぼくは初回から通っているが、最初のころに比べホール・イベントとして、出演者が毎回3組出演するだけで、特にフェスらしい趣向もハプニングの愉しみも、最近はほとんど無くなってしまったのは残念なこと。このジャズフェスについての全体像は、毎回プログラム・ディレクター役の才女、八嶋女史に出演いただいて話してもらっているが、今回の目玉はどうやら老人パワーと言った感じか...。ぼくは土曜の昼の部は所用で行けなかったが、他は今回も全部聴いた。関係者の評判が高かったのは、土曜の昼に登場したトニー・ベネット。90才近い高齢だが実によく声が出ており、歌も見事だったと聞く。それだけに残念だったが、夜の部にもシーラ・ジョーダン、リー・コニッツ、そしてキューバのオマーラ・ポルトオンドと80才を超えるベテラン達が顔を見せ。見事なステージ振りを披露していた。

 中でも期待はあの「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」だったが、オマーラを除いては孫のようなミュージシャンが殆ど。あの独特な枯れた味わいは(オリジナルの面々はもう殆どがこの世にいないのだからしょうがないが)、ほとんど感じられず残念だった。この土曜の夜のプログラムは、大江千里(今はNY在住のジャズ・ピアニスト)のビッグ・バンドにリー・コニッツ・カルテット、そして「ブエナ・ビスタ」とばらばらの感じでどうも印象が散漫になってしまう。外の無料コンサートが威勢がいいだけに、中と外の違いがかなり気になってしまった。

 日曜日は昼がラリー・カールトンにボブ・ジェームスといったフュージョン系の人気アーティストがメインで、客の入りも良く流石の出来栄え。特にボブとデヴィッド・サンボーンのスペシャル・ユニットは、ジェームス・ジーナスとスティーブ・ガッドと言う凄腕リズム隊を加えただけに、聴かせどころたっぷりだったが、どうも想像を超えた出来栄えとは言えない。今年もこんなものかと思って最後の日曜夜のステージに臨んだが、これが予想を超えた出来だった。トップは異例の抜擢の新人ピアニスト桑原あいの「愛プロジェクト」。若干21才の彼女はデビュー前にスタジオに来てくれたが、感激のあまり自己紹介も涙声、初々しいしそのプレー振りも堂々として好印象。続いてが本来はボーカルのボビー・マクファーリンのステージだったが、病気の為急遽ボブ・ジェームスのスペシャル・セッションに変更(小曽根真も特別出演)になったのだが、これが予想以上の展開を見せ、ジャズ・イベントらしい意外性と愉しさに溢れたステージが実現された。特にラリー・カールトンが参加して奏されたホレス・シルバーの「セニヨール・ブルース」は最高の出来栄え。ファンキーでブルージー、まさにジャム・セッションの醍醐味が一杯。

 そしてトリのチック・コリアのニュー・ユニット。ラテン色が強過ぎなどの感想もあったが、そんな声をなぎ倒す勢いのあるステージ。今最も乗りに乗っているパーカッション奏者ルイス・キンテーロが参加しているだけで最高なのだが、その他の若い面子も素晴らしい才能ばかり。興奮度マックスのステージだった。こうしたフェスでは、往々にしてトラブルがかえって好結果を生むことがあるが、今回はその証座とも言える最高の結果。久々に感激したフェスだった。それまでがいささか疑問符続きだけに全く分からないものだったが、本当に満足の一日でした。ブラボー!

【今週の番組ゲスト】イスラエル出身でNY在住のギタリスト、ヨタム・シルバースタインさん。先週開催された東京JAZZご出演の為に初来日されました。
M1「MAMACITA」
M2「Nocturno」
M3「If Ever I Would Leave You」
M4「BYE YA'LL」

9月7日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.09/06 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.167~タモリ論~】

 「タモリ論(新潮新書)」今売れていると言う。我らがタモリ(森田一義くん)をまな板に載せた評論集が出て、それが売れていると聞けば、なにはともあれ読まざるを得ない。その著者が、あのなんとも表現しがたい恐怖&ハードボイルド小説『民宿雪国』の異才、樋口毅宏と聞いてますます興味が湧く。確か彼はまだ40才台前半のはずだが、その彼がどんな「タモリ論」を展開するのか、大変に興味深いところだった。帯には「やっぱり凄い!革命的芸人論」などと言った刺激的なキャッチが躍るが、内容はまあかなり当たり前の感想集と言った感じで、いささか看板倒れの感あり。かえってタモリよりも、たけちゃんとさんまを扱った章の方がおもしろい気もして、著者は肝心のタモリよりも他の二人に関心があるのでは...、と思わせる辺りが、かえって興味深かったりもした。

 まあ著者は、長年のタモリ・ウオッチャーを自負しているので、それだけに本を書くことも依頼されたのだろうが、40代初めと言う年令では、タモリのあのデビュー当時の密室芸~最もエキセントリックで尖がった狂気芸を、同時代体験していない...。それだけにタモリについて彼に宿る狂気やその神髄に気付いているのだろうか...等と書いても、どうも今いちピンとこない。ぼく自身は未見だが、彼の最も凄かったのは大晦日(?)の軽井沢、放送作家、高平哲郎くんの別荘の庭で雪の中、夜を徹して繰り広げられたと言う、赤塚不二夫とのオールヌードでの狂気の絡み(タモリの仕掛け人、高平くん談)、この2人の凄まじい絡み合いは、伝説の四谷のバー「ホワイト」などで何回か目にしており、およそ放送には載せられないもので、あの森田一義くんが...と心底驚いた時もあった。


 「タモリ論」では、生放送の司会を毎日30年も続けて何故気が狂わない...と言う章もあるが、彼は別段芸人志望ではなく、本質的には大学出のサラリーマン気質の人。大学時代の彼は確かに面白い奴だったが、それだけにテレビの主役に祭り上げられるようになってからは、その仕事が終了する~切られる迄は、生真面目に全うするのは至極当然で、サラリーンだったら当り前のことである。それにしても異色の際物芸人から、お笑い界の中間管理職、そしてお笑いビッグ3の一人にして社長とは、まさにリーマン出世話だ。
 まあ彼がいつまで「いいとも」を続けるのかはわからないが、このところあの中洲産業大学タモリ教授に再び自身も関心が向いているようで、早稲田大ジャズ研主催で本格的なジャズ講座を、やってもらおうじゃないかと言う話も持ち上がっているとも聞く。

 それにしても彼は実に義理堅い男。ぼくの同期で夭逝してしまった瓜坂君(本職は業界紙の社長で片手間にジャズ・マネージャーもやっていたが、続けていればジャズ界切っての名マネージャーになった筈)に、タモリは色々なことを教えてもらい成長した訳で、「ウリ」は頭が上がらない大きな存在。それだけに10年ほど前の早稲田学報の2回連続インタビュー記事では、早稲田時代の思い出としてその殆どをウリの想い出だけを語っていたのが大変に印象的、感動的で泣けた。
 そう言えばタモリのラジオ・デビューが、ラジオ短波でのピアニスト、中村紘子インタビューだということを知っている人は、業界でもあまり多くはないだろう。中村さんへのインタビューアーとして、当時上京直後の無名時代のタモリを推薦したのは良かったのだが、中村さんを前にすっかりあがってしまい、ほとんどインタビューにならなかったようで、当時の先輩の担当ディレクターからぼくがお叱りを受けた(タモリもしょげ返っていたが...)のも、懐かしくも楽しい想い出だ。

 森田一義君、何時までも元気で頑張ってほしいもの...。貴方は直ぐに狂気に自身を変身させられる大天才にして、偉大なサラリーマン芸人なのだから...。

8月31日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.08/30 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.166~東京ジャズ~】

 今年もまた「東京ジャズ」の季節になった。夏の掉尾を飾るというか、秋の訪れを知らせるというか、9月最初の土、日=9月7、8日(正式には金曜日からコットン・クラブやフォーラム広場でのライブ・イベントは始まるが...)、丸の内の「東京国際フォーラム」の大ホールをメイン会場に、昼・夜の部4ステージ、豪華なメンバーが参加し開催される。今の息吹を伝える若い面々は、フォーラム広場やコットン・クラブがメインになり、大ホールは功成り名を遂げた大御所中心なのは、ジャズ人口の高齢化に伴って観客も高齢化しているだけに、まあ仕方ないところだろう。

 大御所と言えば今回はトニー・ベネットとキューバのオマーラ・ポルトゥオンドの2人。2人とももう90才近いレジェンド。来日はおそらくこれが最後と思われるが、特にトニーは元気はつらつ。有名シンガーとのデュエット・アルバムを次々にヒットさせてまさに意気軒昂。対するキューバの至宝オマーラも少しの衰えも見せない。あの大ヒットした「ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ」の一因として、「東京ジャズ」に再登場。確か前回は第1回の東京ジャズのステージだと思ったが、観客も大いに乗りまくったものだった。あれから10年余り、いささかお年を召されたはずだが、歌声は相変わらず若々しい。今回の全ステージのなかでぼくが最も期待しているのが、彼女とソーシャル・クラブの面々。飄々としてしかも熱いそのステージ、感涙ものになること間違いなしだ。そしてレジェンドと言えばもう一人、このところジャズづいている艶歌の女王、八代亜紀、何せ本場NYのジャズクラブで、現地の一線級ミュージシャンを率いるライブ・アルバムまで出している程(これはいささかやりすぎだが...)だから、今回のステージも決して際物とは言えないはず。

 まあこんな今回の「東京ジャズ」の見所、聴き所を、このイベントのブッキング責任者、影の仕掛け人とも言われる、八嶋女史にお話頂くことになっている。彼女は昨年NHKスペシャルで放送され大反響を呼んだ、ボブ・ジェームスと東北被災地のフル・バンドとの共演ドキュメントでも大活躍、今回フェスに登場するボブからの信頼も絶大な、やり手でしかも女らしさも充分なプロデューサー。色々と愉しい話も聞かれるはずですよ。

【今週の番組ゲスト:東京JAZZ事務局の八島敦子さん】
東京JAZZが、来週の金曜9月6日から3日間、東京丸の内の国際フォーラムA、国際フォーラム地上広場、コットンクラブの3会場で開催されます。番組ではホールで開催される「the HALL」の4ステージからそれぞれ1組、そしてコットンクラブで開催の「the CLUB」から1組、1組1曲で全5曲御紹介します。
M1「Body And Soul / トニー・ベネット」
M2「Candela / ブエナビスタ・ソシアルクラブ」
M3「MAPUTO / ボブ・ジェームス&デヴィッド・サンボーン」
M4「Legacy / チックコリアア&Vigil」
M5「Natsukashii / ヘルゲ・リエン・トリオ」

8月24日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.08/23 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.165~追分通信②祝1周年~】

 早いもので軽井沢の追分の地に来始めるようになって40年弱。そしてその一角に自身の小さな山荘を持って10年弱。清緑苑という名称の追分と御代田の境にあるこの別荘地は、全部で30軒余り。最初に入居したのが親父とその他4家族だったが、今ではほとんど残っていない。お袋が最も仲良くしていたTさんの所は、表札はあったがその奥の家は壊されている様子。ご夫婦はもうとっくに亡くなってしまわれたに違いなく、確かうちの娘と同じ位の孫がいたはずだが、今や家主になっている彼もあまりこの地に関心がなく、壊してしまったのかも知れない...、などと考えるといささか寂しい思いもあるが、なにせ数10年の時が経っているのだ。この周辺も景色が一変、別荘地を囲む林の先のにあった、火山灰地の荒れ野も今や県営住宅群。子供たちが怖がっていた、昼でも暗き追分に向かう細道(今や信濃自然道)の周りは別荘だらけ。変わらないのは毎朝散歩する御影用水ぐらいのもので、その周辺はかなり変ってしまった...。

 そんななか嬉しいニュースもいくつかある。用水には相変わらず主とも言えるはぐれカモが3羽。ただ今年は珍しく20羽位が、他所から飛んできて用水に群れている。その群れとは少し外れて、カルガモ親子が4羽遊んでいるのを今回発見。親子連れを見たのはこの30数年間で初めてのことで、嬉しくなってしまった。この辺はカラスが多く、連日集団で暴れ回っており、そのカラスにやられないか心配だったが、数日後にも親子ですいすいと泳ぎ回っていたので一安心。


 それとこの御影用水と言えば、今やこの東信地域でも名の知られた存在になっている用水畔の「カフェ・グルマン」。どうなっているか散歩ついでに見てみると、7月から土、日は朝食もやっているとのこと。早速ブレックファストを試してみることにした。パン食にサラダ、コーヒーorティー、簡単なメニューだが心がこもっている。テラス席は満杯盛況で、テラスには陽光カバーの覆いも新設されている。一服していると、マスターの平井さんが登場。この7月でまる1周年を迎えたという。パチパチ、祝1周年、オメデトウ御座います。テラスの日よけ(パーゴラ)も2週間ほど休んで、自力で作り上げたという。蒙古風パオ似の店舗兼住宅を3年間かけて自力でコツコツ作り上げた平井さんだけに、こんなカバー作りなどはお手の物。キット品ひとつ満足に組み立てられないぼくなどから見たら、驚異の人でもある。

 店もこの1年、それなりに順調だそうで、佐久市や東御市、上田市辺りからも評判を聞き付け人が来るらしい。流石である。平井さんはかつて東京・赤坂の溜池ツインビルに10年近く勤務していたことがあり、ラジオ日経が今年で引っ越す予定と伝えるとビックリしていた。もう東京に行くのも殆どないとのことで、完全なジモッティのようだ。仏語通訳をなりわいにしている奥さんは、夏の間はこちらにいるとのことで元気一杯。料理人の娘さんも交え微笑ましいいい御家族、お店である。

 そして1周年と言えば、古書店、追分コロニーの斉藤さんが主宰する「追分プロジェクト」。こちらも順調のようで、展覧会、朗読会、茶話会など、様々なイベントが組まれている。ジブリ・アニメ「風立ちぬ」で今脚光を浴びつつある、作家の堀辰雄、そして川端康成等々、多くの文豪が愛した「油屋」が、新たな芸術拠点として蘇りつつあることは大変に嬉しいこと。斉藤さんもラジオとも何か一緒にやれればと言う構想も持っており、何かお手伝い出来ればと言う約束もした。のんびりしているように見えて、結構動きもある追分周辺なのです。ジャズ・ライブも軽井沢周辺では時々あるようですし...。

【今週の番組ゲスト:ニューヨーク在住のヴォーカリスト&コンポーザーの須田宏美さん】
8月4日にリリースされた新作『RAIN DANCE』の発売記念で只今ジャパンツアーの真っ最中...と言っても、日本ではまだリリースされていないので、番組を聴いてライヴ情報をチェックして、直接お買い求め下さいね♪番組では『RAIN DANCE』から3曲、2ndアルバム『SOU』から2曲ご紹介しました。
M1「SOU」
M2「RAIN DANCE」
M3「水の器」
M4「光と影」

8月17日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.08/16 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.164~マレイ~】

 この所海外ミュージシャンがあまり登場していないーと思っていたら「ブルーノート東京」のスケジュール表に、7月末にデビッド・マレイ出演とある。あのマレイがなんとビッグ・バンドを率いてブルーノート東京のステージに登場するのだと言う。なにはともあれこれは聴かなければと思い、広報に連絡し席を確保、同時にレコード会社の担当に彼が番組に出演出来ないかと打診してみた。するとステージの直前ならばOKとの返事。忙しい時間だがバック・ステージインタビューの約束を取り付けることに成功した。

 
 ところでこれほど入れあげるようなデビッド・マレイとは何者...、といった方達もおられるに違いない。テナー・プレーヤーで今ちょうど60才台になったばかりの彼は、ジョン・コルトレーンやアーチー・シェップと言ったゴリゴリ・バリバリと吹きまくる60年代から続くジャズ・テナー前衛派の闘将。時代が極端に右傾化&軟弱化した今では、あまり受け入れられないタイプの硬派ミュージシャンだが、ジャズの熱気を象徴するような素晴らしいリージェンドでもある。そんな彼は最近、自身のコンボを再編成。そのカルテットのメンバーをメインに、フルバンドも作ったのだが、今回はそのメンバーを引き連れての来日。カルテットの新作は、グレゴリー・ポッター、メイシー・グレイと言った今話題のボーカリストをフューチャーしたブルージーで黒っぽさを強調したサウンドになっており、その中のメイシーは(彼女は俳優としても売れている)、今回のステージでも大々的にフューチャーされている。

 
 インタビューは演奏直前の慌ただしいさなかに行われたのだが、マレイは実に気さくによくしゃべってくれ、アルバムのこと、日本のファンなど、時間をオーバーするほどの勢い。恥ずかしいことにぼくの携帯が鳴りだし、そこで終了と言うことになったのが不幸中の幸いといった感じでインタビューを終了した。

 終わっての彼とメイシーのステージ、想像とは少し印象が違い、黒人色の強いもので前衛派の闘将と言うより、力強いブルース・ジャズ演奏会と言った感じで、メーシーもファンを実にうまく乗せまくり、あたかもハーレムのライブ会場にでもいるような、中々に感動的で素晴らしいステージだった。デビッド・マレイの番組登場は、8月の半ばになります。雄々しいテナー・プレーを存分にお楽しみください。

【今週の番組ゲスト:デヴィッド・マレイさん】
テナーサックスのレジェンドであるマレイさんのインタビュー、7月24日に東京・南青山のブルーノート東京で収録しました。
M1「Be My Monster Love feat.MACY GRAY」
M2「French Kiss For Valarie」
M3「About The Children feat.GREGORY PORTER」
M4「Army Of the Faithful feat.GREGORY PORTER」

8月10日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.08/09 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.163~追分通信①ジャズ・フェス~】

 今追分の山荘にいる。今年は7月半ばからこちらに来るつもりだったが、打ち合わせ、番組収録、飲み会などなど、仕事や野暮用等、とかく浮世はままならない。結局こちらに来たのは、ライブ評などを頼まれている軽井沢ジャズ・フェス(7月27&28日)の前日の夕方になってしまった。翌朝は早朝のうちの老バカ犬を連れて、御影用水から越生学園グランドなどを通るいつもの散歩道を歩くことおよそ45分間、ちい散歩流に言うと6000歩強のウオーキング。朝早いので雉やカッコウなどの鳴き声を聞き、用水ではいつものはぐれ鴨3羽が遊んでいた(翌日の朝は、雨上がりと言うこともあってか、20羽近くが遊んでいたのにはビックリ)が、気持ち良い散策だった。

 そして軽井沢ジャズ・フェス。今年は2回目で2日間昼夜2回公演。よく続いたものとはたはた感心するが、主催の伊藤八十八プロデューサーには番組にも来てもらって今年の利き所を語ってもらった通り、昨年よりさらに豪華な面々が集まっている。初日の昼は山中千尋トリオ、3人組のポップス&ジャズ・ユニット、ジルデコことジルデコ・アソシエーション、トリが日野皓正クインテット。夜の部は小曽根真のピアノ・ソロ、TOKUグループ、マリーナ・ショア&チャック・レイニー以下のLAオールスターズと言ったライン・アップ。マリーナ&LAオールスターズが目玉で、さすがと言う腕達者揃いで聴かせどころを心得たステージだった。ただ、いかんせんチャンジー(じいさん)&チャンバー(ばあさん)ユニットのいぶし銀の好さは光ったが、日野さんのような若さ爆発と言った感じはなかった。それにしても日野さん、息子の賢二との共演だったが、ジャズ・ラップを織り交ぜた見事なもの。しゃべりだすと途端にムードが崩れてしまうが、プレーは凄い。小曽根のソロも見事だった。小曽根とは昼間街で顔を合わせ挨拶したが、どうやら買い物途中の様子だった。そして初日に共通していたのは、大震災の死者への熱い思い。日野さんの曲は3・11を織り込んだジャズ・ラップだったし、小曽根やTOKU(早大ではないがジャズ研後輩)も、あの惨事にインスパイアーされた曲を取り上げていた。


 2日目の昼は所要でパス。夜の部はソルトこと塩谷哲のピアノ・ソロ、チエ・ウメザワ&中村善郎のボサノバ、エリック・ミヤシロに話題の寺久保エレナが加わった特別セッション。エレナはもう数回番組に登場してくれているが、ボストンのバークリー音楽大学の特待生。毎年進歩しているが今年も期待通りの出来栄え。山下洋輔&寺久保の異種格闘技ともいえるミス・マッチ的絡み合い、相変わらずエキサイティングで愉しめた。山下御大を楽屋に訪ねようと思ったが、リハーサルが大幅に遅れ全員殺気立っており。それどころではなかった。

 それにしても主催の八十八氏。司会役も含め、よくやりましたね。帰りの列車の時間の為早めに失礼したら、出口でばったりと出会い「もう帰ってしまうの...」と嫌味を言われたが、来年もぜひまた開催してくれることを頼んでおいた。欲を言えばもう少し街イベントとして町中を巻き込んだものにできればとも思い、ぼくも協力を約束した。来年どうなるかなんとも言えないが、ぜひ続けてほしいもの。継続こそ力なりである。

【今週の番組ゲスト:ビデオアーツ・ミュージックの服部幸弘さん】
世界最高峰のドラマー、スティーヴ・ガッドの25年ぶりのスタジオレコーディングのリーダーアルバムが世界に先駆けて8月7日、日本でリリースされました♪ 服部さん曰く、ガッドの新境地が楽しめると大絶賛。『ガッドの流儀』から4曲ご紹介します。
M1「Africa」
M2「Country」
M3「The Mountain」
M4「The Wind up」

8月3日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.08/02 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.162~日系三世のシンガー~】

 夏と言えばジャズの世界ではボサノバが幅を聴かせることとなり、日本ではボッサ関連のアルバムが数多くCDショップに並び、若いボッサ・シンガ-のアルバムもいくつか登場することになる。今年もまた何人かの新進シンガーが登場したが、最も有望な存在とぼくが思っているのが、ブラジル出身の日系3世、シンガー&ギタリストのケイシー・コスタである。


 彼女はブラジル北部のアマゾン川河口の都市、ペレンで生まれており、祖父が日本人で両親とも音楽家。特に数年前に亡くなった父親は有名シンガーである。その両親に連れられ7歳の時来日、高校まで日本で過ごし、大学はアントニオ・カルロス・ジョビンを記念したブラジルの国立音楽大学に奨学金を得て入学して本国に戻ったが、卒業後再び来日。プロのシンガーを目指してクラブなどで唄っていたという。そんな時にその才能を見出したのが、ジャズ番長と言うあだ名のあるDJ須永辰男氏。そこからとんとん拍子に話が進み、今回のデビュー・アルバム『イエマンジャ(海の女神)』の誕生となった。


 ところでブラジルと言えば日本ではまずボサノバと言う事になるのだが、実際現地ではこのボサノバはもう過去の音楽で若い人はあまり関心が無いと言うのが実情だ。彼女もブラジル北部の音楽や、若い人達が関心を持つMPB(ブラジルのポピュラー・ミュージック)などを聴いていたようだが、大学の関係(ジョビン記念大学)などから、ボッサにも興味を持つようになり、今回のアルバムでも、ジョビンやロベルト・メネスカルなどボッサの大物のナンバーも取り入れている。ただ彼女はいわゆるボッサ・シンガーでは無く、もっとスケールの大きなブラジリアン・シンガーで、単なるボッサで括られてしまうと大器だけに可哀そうな気がする。タイトル曲は自身のオリジナルで、野性味溢れるダイナミックなナンバーで、ブラジルでは人気の高い海の女神=イエマンジャを歌ったもの。その他MPBの人気者、マリーザ・モンチの曲などどれもスケール感豊かで、堂々とした唄いっぷり。ちまちまとしたボッサ・シンガーを想像すると大違いだ。

 そんな彼女はスタジオに来ても天真爛漫、あまりボッサは判らないし、そんなに好きでもないなどとはっきりと言う。今月からは六本木の有名ジャズ・クラブ「アルフィー」でも歌えるようになった、と嬉しそうに語ってくれたが、注目に値する若手の大物シンガーと言えそうです。

【今週の番組ゲスト:ブラジルミュージックのシンガー ケイシーコスタさんとヴィーナス・レコードのプロデューサー原哲夫さん】
7月17日にリリースされたケイシーさんのデビューアルバム「イエマンジャ(海の女神)から5曲ご紹介しました。
M1「二人と海」
M2「アインダ・ベン」
M3「イエマンジャ」
M4「ウェイヴ」
M5「薔薇に降る雨」

7月27日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.07/26 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.161~ジャズ・ヴァイオリン~】


 今日はまず先週の「あまちゃん」情報の続報から...。今やっている東京編だが、作曲の大友良英が率いるビッグ・バンドのメンバーに何と、佐々木史郎、梅津和時、鈴木広志、青木タイセイ、水谷浩章等々、凄いメンバーが参加しているのだと、レコード会社から教えられた。日本の誇る凄腕が揃っており、これだけでも充分劇版(あまちゃん)音楽が楽しめそうだ。 と言う事で本題に...。

 当然のことだがジャズの楽器にも、その時代の移り変わりで人気の変遷がある。まず最初はトランペットで、この楽器がジャズを象徴していた時代は長いし、モダン・ジャズ時代でも帝王マイルス・デイビスの存在によってトランペットは光り輝いていた。しかしモダン・ジャズの全盛期の花形となるのは、コルトレーン、ロリンズ、キャノンボールなど、時代をリードする天才達が吹いていたサックスと言う事になるだろう。そしてその後を受け、今でもジャズのメイン楽器となっているのがピアノで、我が国ではピアノ・ジャズ以外にはほとんど売れないと言った、いささか寂しい状況もある。以上の楽器にギター、ベース・ドラムと言ったリズム楽器を加えれば、ジャズの要所は出そろった感じ。この他にもオルガンやフルート、バグパイプ、アコーディオンなど様々な楽器がジャズ・シーンを彩っているが、最近急激にクローズアップされてきたのが「ジャズ・ヴァイオリン」である。

 このジャズ・ヴァイオリン、クラシックではお馴染みの楽器だけに、ジャズでも歴史は古く、ステファン・グラッペリーやジャン・リュック・ポンティなどと言った名手が有名だが、この2人その名前から判るようにフランス人で、彼らに象徴されるようにこの楽器は欧州のプレーヤーが多かった。そんな状況を打破し、日本の多くの音楽ファンにこの楽器の魅力を強烈に印象付けたのが、寺井尚子だった。彼女の出現によって、音楽学校のヴァイオリン専攻の女の子達もジャズに転向することも多く、一躍花形楽器となるのだった。

 そんな女性中心のこのジャズ・ヴァイオリンの世界で、今注目の若手と言うよりも中堅的存在だが,それが北床宗太郎である。ジャズ・ヴァイオリンの貴公子と言う呼び名もある彼は、大学のジャズ研に入ってヴァイオリンに出会うと言う異色の経歴の持ち主だが、その後セッションを重ね実力を伸ばし、今やジャズ・ヴァイオリンの中心的存在に成長している。そんな彼が今年の春初のリーダー作を発表、そのアルバムを持ってスタジオに遊びに来てくれた。

 『ナイト&デイ』と言うアルバムは、スタンダードやラテン、そしてジャズ・ヴァイオリンの大きな要素になっているジプシー系ジャズ~今はマニューシュ・ジャズと言う名称だが、これらを総合した素敵な内容になっている。スタジオには自身のヴァイオリン持参で来てくれて、番組の終わりでそのソロ演奏を披露してくれている。女性陣の中で孤軍奮戦している北床君。これから更に注目を浴びること間違いなしです。

【今週のゲスト:北床宗一郎さん】初リーダーアルバム『NIGHT & DAY』から
M1「NIGHT & DAY」
M2「I'll wait you for」
M3「A Dream of Gypsy」
M4「赤とんぼ」の4曲と生演奏で「L-O-V-E」をお届けしました。

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