12月7日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.12/06 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.180~アデュロン・ダック~】

 神保町と言えば古本街と相場が決まっているが、この街のもう一つの顔、それがジャズなのである。元々70年代初めぐらいまでは、明治、中央、日大など大学が乱立していたこの街は、当時大学生に人気のモダン・ジャズで溢れる新宿と並ぶジャズ街だった。それが中央、日大は移転してしまい、肝心のジャズ自身も人気が下火となり、数多くあったジャズ喫茶やレコード店も激減、一頃の活気はどこへやら...という全く寂しい状況が続いたのだった。それがここ数年様相は一変、この街でジャズが復興を遂げつつある。ジャズ喫茶も5~6軒に戻り、かつての中古屋から大変身のオシャレな「ディスク・ユニオン・ジャズ本館」が明治大の脇に出来るなど、かつての面影を徐々に取り戻しつつあるのだ。
 その新しいジャズ街、神保町を代表するのが、「グラウアー」と「アデュロン・ダック」という2軒のジャズ喫茶・バー。「グラウアー」の方は、ジャズの代表的レーベル「リバーサイド」の権威、古庄氏がマスターを務め、かなり格調高いジャズ・サロンと言った趣き。それに対し「アデュロン・ダック」の方は、NYで敏腕ジャズ・レコード・バイヤーとして鳴らし、帰国後も輸入盤屋を開業、3年ほど前にジャズ・バーを開いたジャズ知識豊富ながらも気さくな人柄の滝沢さんが、ご夫婦でやっているお店。対照的な店だが直ぐ近くにあり、両方とも居心地良い。

 その中の「アデュロン・ダック」が、このほど自身のレーベルを立ち上げ、その第一弾が12月頭に発売されることとなった。「アデュロン・ダック」では月に1~2回ライブをやっており、そのライブで収録した音源をアルバム化したもの。記念すべきだ第1弾は札幌を拠点にしているピアニスト板谷大。マスターが以前からその実力を高く評価していた、知る人ぞ知る存在のピアニスト。札幌が拠点だけに東京ではあまり知られていないが、その実力を広く知らしめたいと、レーベル誕生の第1弾に選んだもので、これがデビュー・アルバムとなる。アルバムにはこれも隠れ名人のテナーマン、右近氏も数曲で参加、いい味わいを醸し出している。

 我がジャズ番組には2人で一緒に登場したが、中間派的色彩の濃いアルバムで、滝沢さんの趣味もかなり色濃く出ている感じ。ジャケットもマスターならではの拘りで、マミヤ・カメラの創始者間宮精一氏が1920年代にNYで撮ったという、大変に印象的なスナップ。セピア色のこの写真だけでも価値がある、と滝沢さんは語っていたが、内容ともども好発進、番組のトークも中々のものだった。アルバム同様、神保町のお店も是非ご贔屓にして下さい。

【今週の番組ゲスト:ピアニスト板谷大(ひろし)さんとアデュロンダックカフェオーナーの滝沢理(おさむ)さん】
神保町のアデュロンダック・カフェから新しくジャズレーベルが誕生しました!その第一弾が、北海道在住のピアニスト板谷大さんの『TOPSY』。今週はゲストに板谷大さんと、アデュロンダックカフェのオーナーでレーベル主催者の滝沢理さんにお越しいただきました!
M1「Somebody Sweet Heart」
M2「How High The Moon」
M3「Topsy」

11月30日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.11/29 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.179~FPO~】

 最近フル・バンドが結構面白いし、中々に人気も高いようだ。ある意味でこれも当然で、個人のアドリブ中心のコンボ演奏はジャズ100年以上、モダンジャズ・エイジになっても既に半世紀以上の歴史の中で、ある意味頭打ちになっているのも事実だろう。その点フル・バンドは作曲&アレンジャーによって、書かれ練り上げられた部分も多い。
 そんな辺りもフル・バンドが注目されてきたある要因だろうし、何より中・高校生のブラバン在籍出身者が全国に多く、彼らがジャズファンの多くを形成している所も見逃せない。そんな中今注目のフルバンドの一つが、三木俊夫率いるフロントページオーケストラ(FPO)である。

 FPOオーケストラは普通のフルバンドとはちょっと違う。と言うのも一般にフルバンドと言うのはペットが4人、サックス5人、そしてトロンボーンが4人と言った編成で、管楽器陣はかなりな人員がいるのだが、FPOはこのフロントメンバーが7人でほぼ半分、それにリズム隊を加えた10人編成。言うなればスモールフルバンド。これには訳があって、一つはリーダーの三木(ts)が、普通とは異なったバンドをやりたかったこと。そしてもう一つはなるべく全員がソロを取れるバンドにしたい~少人数ならばソロの機会が増える~と言った理由からだった。このフルバンドが結成されて既に15年以上。しかし売れっ子の実力派が集結しているだけに、スケジュール調整も大変なようだが、月に一度は六本木の「ボディー&ソウル」でライブを敢行している所は凄い。

 そんな彼らが久しぶりの2枚目のアルバムを今回発表。初めての全国ツアーも行うことになり、是非番組で紹介して欲しいとのこと。そこでリーダーの三木俊夫にスタジオに来てもらうことにした。いまファンの大きな注目を集めているバンドに、人気者、小曽根真が率いる「ノーネーム・ホーシズ」があるが、このバンドを結成したのはFPOの公演を小曽根が聴き、自身でもバンドをやりたい思ったからだとも言われている。そして三木自身もその小曽根フル・バンドの一員にもなっているのだ。聴くたびに新しい物語が聴こえる「This Is REAL JAZZ Enjoy!」と小曽根はこのバンドの新作を絶賛しているが、確かにその通りに素晴らしい。
 スタジオでは三木も密かにその自信を披露してくれたが、世界に誇れるフルバンドと言える。その気さくな人間性も魅力だし、何より音が素晴らしい。ぜひ聴くべし。放送は11月30日。期待してください。

【今週の番組ゲスト:ジャズサックス奏者の塩川光二さん】
2009年リリースの「COTICO(コチッコ)」から3曲、2003年リリースの「シカリ」から1曲、御紹介します。タイトルでもあり、ユニット名でもある「コチッコ」は、東風(こち)に「っこ」をつけた造語で「シカリ」はマタギの頭領を意味する方言だそうです。ネーミングもユニークです♪
M1「Mr. J.B」
M2「シカリ」
M3「Lacos Da Minha Terra(ラソス・ダ・ミンニャ・テハ)」
M4「The Daydream In A Rainy Day」
11月23日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.11/22 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.178~ラテンジャズのフルバンド~】

 この前久し振りに「ブルー・ノート東京」に行った。こんな仕事をしていると、何時もブルーノートに行けて羨ましい...などと嫌味を言われるのだが、そんなに行くことは無い。と言うより機会がない。広報の女性に頼めば入れてもらえるのだが、見かけによらず気弱なので、気安くは頼めない。しかしそんなぼくでも、現在のラテンジャズの立役者、ミッシェル・カミロが自身のフル・バンドを率いて来日しBN東京で公演とあるので、これはと思い、思い切って広報の女性に頼んで入れてもらうことにした。彼のフルバンドは3年ほど前に来日しているが、その時も大好評。ぼくは所用で行けなかっただけに、今回は是非と思った次第で、ラテンジャズなのでそんなに人気は...、と思ったのだが、そこは日本のファンも、愉しく面白い公演には目ざといようで、予約で満員。どうにか空きを見つけて入れてもらった。初日のセカンド・ステージで、終了は11時近いが無理も言えない。開場の8時半近くに行くとロビーは過密状態で、その人気の凄まじさに圧倒された。

 ジャズ界屈指のテクニシャンと呼び声の高いドミニカ出身の天才カミロだが、その彼が率いるフルバンド。どんな展開になるか全く読めない。そのバンドの面子がまた凄くルー・ソロフを始め、マイケル・モスマン、アントニオ・ハート、ルー・マリーニ等々、まさにそれぞれがリーダーになる強者揃い。更にベースがあのアンソニー・ジャクソン。これには驚いた。ただドラムがフュージョン畑のクリフ・アーモンド、パーカッション奏者が一人だけと言うのが、いささか寂しかったが、その他は満点、実に愉しくも良くグルーブするバンドで期待通り。カミロだけにもう少しラテン色が強いのかとも思ったが、かなり正統派のフルバンド。常設のフルバンドでは無いだけに、アンサンブルなどはかなりルーズだが、かえってそこが魅力になっており、メンバー一人々が実力者だけに、何より充分のグルーブと迫力に圧倒されてしまう。カミロのピアノもそれに対応する力感あふれたもの。時々ピアノを休んで、指揮をしたりする所はご愛嬌だが、本当に愉しさ溢れた公演だった。終了は11時近く、東京の外れまで戻るのは大変だったが、満足の一晩でした。

【今週の番組ゲスト:テナーサックス奏者の三木俊雄さん】
三木さんがリーダーを務めている『Front  Page Orchestra』の二枚目のアルバム『Stop & Go』が10月23日にリリースされました。その中のカラオケ4曲ご紹介します。
M1『ストップ&ゴー』
M2『スリープ・ライク・ア・ベイビー』
M3『クォンタム・リープ』
M4『イフ・アイ・トールド・ア・ライ』

11月16日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.11/15 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.177~鬼武みゆきさん~】

 2011年3月の東日本大震災。音楽家達もこの無類の大震災に心を痛め、被災者の為の支援コンサートを行ったり、亡くなった方達の追悼アルバムを出したりなどと、様々な活動を行った。そんな幾多ある震災関連アルバムの中で、ぼくが最も感動したのが、シンガー・ソング・ライターの畠山美由紀の『わが美しき故郷よ』だった。彼女は被災地、気仙沼の出身で、学生時代の友人たちも何人か亡くなっている。そこでは故郷への思いを「わが美しき故郷よ」と言う詩にして、朗読の形で綴っており、心に沁み込む語りを聴かせている。そのバックでピアノの伴奏を付けているのが鬼武みゆきで、その伴奏がまた哀切感を静かに高めてくれている。

 その鬼武さんだが、東京理科大数学科卒業という異色のジャズ・ピアニスト&作曲家。これまでに4枚のアルバムを発表しており、スタジオにも遊びに来てくれたことがあるが、新作は『ハッピネス・イズ~ひとつひとつの毎日、それぞれの明日』である。ハッピネス・イズ...、幸せとは...と言う意味合いだが、これは彼女が大震災後に自分も何かできることを...と考え、生きる素晴らしさ=ハッピネスについて、様々な人にインタビューし短いコメントをもらい、その模様をショート・ムービーとしてネット配信し続けているのだが、その映像に付けた音楽をアルバムの形に結晶させたもの。ユーチューブの映像配信では、音楽は彼女のピアノだけだが、アルバムではそれを完成形として、中西俊博や赤木りえ等と言った素晴らしいミュージシャンと共に演奏している。アルバムのナンバーは、彼女がインタビューした方達から得たインスピレーションを音にしたもの。鳥越俊太郎、余貴美子、岸恵子、柳生博などその顔触れは多彩で、その音楽も様々な色合いを持ち、鬼武と言うピアニスト&作曲家の新しい一面を指示している。「喜びや悲しみ、愛と怒り、様々な心の風景が一曲ごとに見えてくる。幸せな色のプレゼントだ」と鳥越氏はこのアルバムを評しているし、余さんは「わたしの大切なものが増えた。人の営みが感じられて心温かくなる。みんなに想いが届きますように...」とコメントを寄せている。

 鬼武さんの想いが詰まったこのアルバム。一人一人との出会いについて彼女が番組で熱く語ってくれているが,こうした地道な活動を続ける彼女。実に知的で素敵な女性です。彼女の放送は現在再放送中です。

【今週の番組ゲスト:トランペッターの類家心平さんとT5ジャズレコーズのプロデューサー清水正さん】
11月20日にリリースされる類家さんの3rdアルバム、『4AM』から3曲ご紹介しました。
M1『KARAGI』
M2『HAOMA』
M3『4AM』

11月9日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.11/08 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.176~晩秋の追分~】

 ここ数日追分の山荘に来ている。先日、法外な額の水道代請求があり、これは何かトラブルか?...、と言うことで、東京から駆け付けたが案の定、故障していたのだが、生来の不器用で水道管を閉めることも出来ず、便利屋を探して来てもらってどうにか漏水が止まったようである。この時期山荘暮らしで何が困る、と言うとほとんどが水の問題。厳冬期は当然水抜きをしないと、水道管が破裂、大変なことになってしまうので、12月初めには山荘閉めを行い、水抜きも同時にやらなければならない。これが一大事。まだ11月いっぱいは使おうと思っているので、水抜き仕事これから大変である。

 ジャズ関係者でも、これまでの別荘を定住地にし始めるものも出てきており、ジャズ評論家の青木和富などもその一人。彼は富士山麓の河口湖の高台の別荘地に住まいを移して早や1年半ほど。ライブなどがある時は、富士吉田の街まで自分の車で来て、そこから高速バスで東京に向かうというルート。行きはいいのだが問題は帰り。ライブの後で軽く飲んだりしても、10時過ぎの新宿発最終のバスに乗らないと、東京で一泊しないとならない。そうなると飲んでいても当人も周りも落ち着かなくなってしまう。それでもライブ評などの仕事があれば、東京に日参しないとならないのだから大変だ。ただ定住してしまえば、水の問題などで頭を悩ます必要はない。どちらがいいとは言えないが、ぼくには追分山荘暮らしはやはり難しそうだ。

 こちらはもう紅葉真っ盛り。本当に綺麗である。よく別荘族は、追分(軽井沢)で最もいいのは冬と言うのだが、これは通ぶっての発言。確かに静かでいいのだが、この晩秋の紅葉時期にはかなわない。バカ犬を連れての朝の散歩などは最高、今朝も朝早く御影用水近くを歩いたが、用水は底の泥を取り除くため、水が抜かれ見る影もない。一番心配したのはこの用水の主、とも言える3羽のはぐれ鴨達。やはり水が無いのでは住めないようでどこにも姿が見えない。心配である。ここ5年ほどはここに来れば、はぐれ鴨を探し、その元気な姿に癒されていただけに、鴨ロスと言った感じで落ち着かない。

 落ち着かないと言えば、山荘に移し持ってきたジャズ&ワールド・ミュージックCDの整理が進まない。ざっと見積もって2千枚以上。並べて棚に入れようと思うのだが、その間につまみ食いで聴いてしまうともうダメ。意外に広いものだなどと聞きほれてしまう。 そんな1枚がサックスのアンディー・スニッツアー。ひところ人気だったMJQの一員としても知られる白人サックス奏者で、これまでは余り熱心に聴いていなかったのだが、棚入れの際に何か気になって聴いてみると、これが意外にいい。まあこんなアルバムが次々に出てくるのと、根っからの無精者と言うこともありCD整理が遅々として進まない。今年もまた山荘閉めの時期が近い。どこまで整理できるか本当に心もとない。誰か整理手伝ってくれないかなーとも思うが、2度3度手伝ってくれた友人たちはここぞとばかりに、CDを持って帰ってしまうのだ。まあそんなこんなで、手伝ってもらうのも善し悪し。このコラム読んでくれた方で、我はと思う方連絡ください。CDの現物支給と言う形で整理手伝ってもらいましょうか...。

【今週の番組ゲスト:ピアニストの鬼武みゆきさん】
最新アルバム『happiness is...』から4曲お届けします。
M1「Precious Ones」
M2「道」
M3「真剣勝負」
M4「里山」



11月2日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.11/01 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.175~あるお笑い文化人の定年~】

 この前ある人気TV番組で、そのメイン・パーソナリティーから重大発表がなされたと言う。こう書けばもうお分かりと思うが、あの「笑っていいとも」が来年3月で終了するニュースで、メインの森田一義君=タモリがその事実を告げ、これまでのファンや関係者への感謝を淡々と告げたと言う。当日の番組では、いいともレギューラー陣の一人、笑福亭鶴瓶が番組終了時に突然番組に乱入、タモリに打ち切りの話があるが...、と問い詰めると、漢はあっさりと来年3月一杯での終了を認めたのだと言う。このところいつ番組が終了するのか、と週刊誌などでもいろいろ書かれていたので、来るべきものが来たと言う感じだが、フジTV編成部のやらせの色合いもうかがえる。それも結構面白かったが、この9月末に行われた早大ジャズ研OB会。ぼくは出席できなかったのだが、彼はクラブ時代の司会業について、歴代の司会者と共に壇上で愉しげに語っていたと言う。

 この番組終了の告知放送、ぼくは目にしていないのだが、淡々と語るその様子は「リーサラ的文化人芸人」の終焉に相応しいもので、定年を間近に控えた初老の会社員が、同僚などから感想を聞かれた時を表しているのではないかと想像する。30才で脱サラして福岡から上京、6年目でこの「いいとも」を始めた彼(レギュラー番組ではラジオ日経も相当に早かったし、何よりラジオでの最初に仕事がラジオ日経だったことは、もっと宣伝してもいい筈)。親しい大学時代の同期や後輩達も、もうほとんどがリタイアー。ある大手代理店を定年退職した彼の後輩マネージャーなどは、NYに移り住んだりもしているとも聞く。そんな彼自身も、今の大きな楽しみの一つに、ジャズ研ジャーマネ会(司会兼マネージャーだった)の出席があるようで、どんなに忙しくともこの会には早くから顔をみせ、全員の飲み食い代も彼のゴチだとも聞く。

 35才から30年以上、平日は毎日新宿アルタに通いつめ、周囲のタレント達は次々に入れ替わるが、彼は不変・不動。まさにサラリーマン風(鬼才)文化人・芸人の鏡でもある。それにしても番組の視聴率の低下に比べ、そのギャラが高いことが、番組打ち切りの要因などともいわれており、一説には年間数億のギャラだとも。我々のような、しがない定年フリー・プロデューサー兼ライターにはあまりにも膨大で「夢のまた夢」の感じで、想像すらつかない。それにしても淡々とよく働いてくれました。あと半年がつつがなく終わったならば、是非一般人向けにタモリのジャズ講座をジャズ研主催で開講、そしてなにより趣味のヨットに連日勤しんで下さい。ご苦労さんでした。
10月26日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.10/25 番組スタッフ 記事URL
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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.174~札幌ジャズが東京に...~】

 東京に住んでいると、各地の文化(ジャズ)状況などはほとんど判らないし、恥ずかしながら判ろうとしない...、と言うのが実情である。東京および首都圏、そして関西圏辺りだと、ミュージシャンやジャズ関係者などもそれなりに分かるようで、ジャズ状況などもおぼろげにつかめるのだが、その他の都市になるともうほとんどダメ。最近は福岡や金沢、岡崎、浜松など、かなりジャズに熱心に取り組んでいる都市が出てきて、かえって東京などよりも熱烈なファンや関係者、そして真摯なミュージシャンがいる所もある。その代表格が「北のジャズ・シティ」とも言える札幌だ。ここ出身の最近の出色と言えば、天才少女、寺久保エリナだが、その他にもボーカリストのMIZUHOなど、結構ここの出身者は多い。

 そんな「ジャズ・シティー」札幌では、ここ7年ほど札幌シティー・ジャズと言う大規模なジャズ・フェスが、夏の期間行われており、最近2年は7~8月の2か月に渡ってフェスが続くとも聞く、日本屈指の長期ジャズ・イベントになっており、参加者もプロ、アマ合わせて800人近いミュージシャンが参加する。そしてその「札幌シティー・ジャズ」が、なんとこの10月末から11月初めの1週間、神宮外苑でテント興行と言う形で実施されることとなったのである。

 となればここはひとつ、そのイベント・プロデューサーに登場してもらい、ジャズイベント内容や出演者、そして札幌のジャズ状況を紹介してもらわないと...、と言う事でプロデューサーの山内明光氏が、準備で上京した折にスタジオに登場してもらうことにした。この「札幌ジャズ・イン・東京」は、今週10月26日から11月4日迄、神宮外苑で行われる「東京デザイナーズ・ウイーク」の一環として行われる音楽イベントで、なんと札幌から大きなテントを持ってきて設営、その中でライブが行われ、札幌のレストランの食事もそこで出来るのだという。

 放送当日にあたるイベント初日が、寺井尚子カルテット、ラストの11月4日が人気女性シンガーのJUJU、その他桑原あいユニット、小林桂などが日替わりで登場する予定だが、中にはあの女装家ミッツ・マングローブのユニット「星屑スキャット」や土屋アンナなど、あまりジャズとは関係ない面々も登場と言うところが意味深で興味深い。 札幌市長もかなり、この札幌ジャズ・フェスには力を入れているそうだが、やはり地方の場合には、その地の首長の意向が大きく作用されるようだ。その点で札幌はかなり恵まれており、ジャズが根付く要素も大きいように感じられる。さて札幌ジャズがこの東京の土地でどう判断されるか...、それも興味深いところだが,既にJUJUの公演はチケット・ソールド・アウトとのこと。それ以外がどうなのか、そこら辺への興味も抱えながら、ぼく自身も何日か通ってみようとも思っている。このイベントの放送は、10月26日です。よろしくお付き合いのほど...。

【今週の番組ゲスト:札幌シティジャズのプロデューサー、山内明光さん】
2007年から始まった札幌シティジャズが、今年初めて東京で開催されます。明日から始まる東京デザイナーズウィークの一環。明治神宮外苑の特設の巨大なテントで10月26日~11月4日までの11日間、小林桂、PE'Z、JUJUなど11組のライヴが行われます。札幌シティジャズin 東京の楽しみ方を山内さんに伺いました。
M1『アパッショナータ~情熱/寺井尚子』
M2『Wrap Your Troubles In Dreams/jamin'Zeb』
M3『PAPERS/ai kuwabara trio project』
M4『コスメティック・サイレン/星屑スキャット』
10月19日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.10/18 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.173~ライブ三昧~】

 出不精のせいで日頃は余りライブにも足を運ばないのだが、先週は珍しくもほとんどがライブ通い。とくに週の後半の土・日は足を延ばし、2日連続で横浜の街に繰り出した。そう「横浜ジャズ・プロムナード」である。横浜と言うのは東京に続く巨大都市。毎年街中がジャズ一色...と言う感じで現地に向かうのだが、実際は巨大都市に埋もれてしまい、どこでジャズ・フェスが...と言った印象なのだったが、今年はそこら辺を考慮してか、学生バンドなどによる街角ライブが増えて、なかなか元気で活気に溢れていた。

 このフェスに参加するバンドやシンガーは、他に比べ断トツに多く、またステージも各所に散らばっており、それを右往左往しながら捜し歩くのも愉しみであり、一苦労でもある。しかし今年はあまり食指を誘うステージが多くなく、目的の会場選びは簡単だった。秀逸だったのはウルグアイ出身の南米を代表する巨匠ウーゴ・ファルトーゾと日本の代表的パーカッション奏者ヤヒロ・トモヒロとの共演セッション。また先日スタジオにも遊びに来てくれた、ラテン・ジャズの才媛、仲田美穂のステージ。このどちらも純ジャズでは無いためにジャズ・ファンには余りアピールしないのだが、その迫力は素晴らしかった。ジャズの歴史も100年以上でモダン・ジャズに限っても60年強。どうもジャズ自体が金属疲労気味の感もあり、いわゆる純ジャズにはジャズ・パワーがいささか稀薄になっている気もしてならない。

 先週のライブで面白かったもう一つは、下北沢のジャズ・クラブで行われた、第1回の下北沢ジャズ・イベント。ゲストはイブラヒム・マーロフのバンドで、彼はレバノン出身、現在はパリを中心に活躍しているトランぺッター。その出自からアラビック・ジャズなどとも呼ばれているのだが、ジャズをコアにヒップ・ホップやロック、そして何よりもアラブ風な独自の語り口を持っており、昨年の東京ジャズの番外イベントとして、ジャズ関係者の間で大評判を呼んでいたもの。昨年は聴き逃してしまったので、今年は是非と思って主催者に頼み込んで入れてもらった。トランペット3本のホーン隊とギターを加えたリズム陣をバックに朗々となる彼のペット、なかなかに感動的なものだし、その突き抜けた明るさも魅力的だった。だがその底流にはアラブ独特の悲哀(常に政治的な抗争、動乱下にある苦しみ、悲しみなど)が脈打っており、それらを抱え込んで自身の表現に昇華している辺りに、彼の音楽・ジャズの素晴らしさがあるのだと、改めて感じることが出来た。これも決してド・ジャズでは無い。

 そしてもう一つ、これは「女子ジャズ"イベント」と銘打って、FM東京ホールで行われたものだが、初めて土岐麻子さんの歌声を聴いた。彼女はアルト奏者の土岐英史の娘。土岐君とはもう30年以上前からの知り合いだが、その娘の麻子さんはシティー・ポップの人気者。以前ジャズ・スタンダードを彼女流の歌い方で取り上げたアルバムがあり、これが実に素敵な出来栄え。土岐氏からも一度聞きてみてよと言われていただけに、この初体験、とても興味深かった。ステージでは「女子ジャズ」と言いながらもスタンダードは、アメリカ大リーグのテーマ曲「わたしを球場に連れてって...」位で、後は彼女の持ち歌がメインだったが、実にチャーミングな容姿と歌いっぷり。初めてなだけにしばし聴き惚れてしまいました。進行役はなんとラジオ日経の経済番組などにも出演しているフリー・アナウンサーで、ジャズも歌っているらしい浜田節子さんだったのにも驚かされた。

【今週の番組ゲスト:音楽家・フルート奏者のMiyaさん】
日本人の父とイギリス人の母との間に日本で生まれ育ったそうです。モデルのようなスレンダーな美人!芸術・ファッションなど様々な分野と音楽をコラボレーションしたプロジェクトを手掛けていらっしゃいます。
M1『椰子の実』
M2『Tri』
M3『Memories』
M4『美しい星』
10月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.10/11 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.172~女性ジャズプレイヤー~】

 女性のジャズ・プレーヤー&シンガーの名前には、分かりずらいものも多い。チカとかマヤとかグレース等々、国籍不明の人も多く、バタ臭い名前なのでこれはひょっとしてかなりな...、などと期待して会うと、これが典型的な肝っ玉母ちゃんだったりして、がっかりなどと言う事も少なくない。

 我が「テイスト・オブ・ジャズ」でも、そのいささか国籍不明の女性ミュージシャンが、今週と来週の2週間続く。と言っても2人とも折り紙つきの実力派揃い。まず今週登場するのがピアニストのMIKAで、来週はフルート奏者のMIYA。KとYの違いだけで、どちらがどちらかはっきりしない所も多く、特にMIKAの方は、活躍の場所がNYだけに、日本のファンには余り馴染みがないだろうから、その混乱の度合いはさらに大きい。そのMIKA。岡山出身の彼女は、日本ではほとんど活動をしないうちにアメリカに渡り、いわゆるジャズと言うよりもブラジルのサンバに興味を抱き、サンバ・ジャズとも言える日本では誰も手を付けていない分野がその活動の中心なのだが、最近本場でもなかなかの注目株。その彼女がこの度初めてのリーダー作『サンバ・ジャズ』を発表、そのリリース記念ツアーで短期間日本に戻って来たもの。「サンバ・ジャズ」は60年代から70年代初めにかけて、本場ブラジルで人気を博したものだが、この所はあまり耳にしない。それだけに本場ブラジルにも渡り研鑽したのだが、師匠を見付けるのも一苦労だったようだ。今はNYとブラジルを行き来する生活、そのデビュー作でのノリの良さは抜群。ジャズのリズムとサンバの融合はなかなか難しいとも語っているが、その手捌きは見事だ。女一人NYとブラジルを行き来しているだけに、逞しさと度胸の良さも天下一品だ。

 来週登場のMIYAさんは、既に3枚のアルバムを出しているフルートの注目株。父親が日本人で母親がイギリス人と言うハーフ 美人。青梅で生まれ育ったと言う純日本女性だが、学生時代はイギリスにもよく遊びに行ったとも言う。スタイルも良く美形なので、フルート奏者としてうってつけ、さぞや人気が出るだろうと思われるのだが、目指す音楽が中々に尖鋭的で、彼女の才を最初に認めたのが山下洋輔さんで、共演が多いのが山下一派のスガダイロウと来れば、その容姿に似ぬ中々の硬骨レディーと窺える。最近はジャズと言うよりも他の分野(書道やダンスなど)との異種共演も多く、自身も単に音楽家と称している様である。その尖がった活動に反して実に物腰のソフトな美人だけに、多くのファンが彼女に引きつけられるはずだが、その音楽が柔では無いだけにファンもいささか引いてしまうのかも知れない。この10月の終わりからは、イギリスとドイツにツアーに出て、現地の即興演奏家たちとぶっつけの競演をするのだとも言う。そして来年の初め、恒例の東京オペラ・シティー、山下洋輔新春コンサートにゲスト出演、山下&スガの2人を相手に即興演奏を繰り広げると言う。期待大のステージである。
 MIKAとMIYA.行動力には溢れた素晴らしい女性達である。

【今週の番組ゲスト】サンバジャズピアニストのMIKAさん。ニューヨークを拠点にして、日本、ブラジルを飛び回って活躍していらっしゃいます。今年5月に発売された『Mika Samba Jazz Torio Vol.1』から4曲ご紹介します。
M1『Samba da Isabel』
M2『Requiem』
M3『Sao Salvador』
M4『Imagem』
10月5日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2013.10/04 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.171~横浜はジャズの街~】

 港町にはどこか開放的な匂いがある。特に外国航路の開かれていた町、その東西の代表、横浜と神戸は、その解放感も半端ないほど心地良いものだし、同時にジャズも盛ん、と言うよりも日本のジャズ発祥の地なのでもある。

 その代表的都市、横浜で毎年10月に開かれるジャズ・フェス=横浜ジャズ・プロムナード、今年は10月12(土)、13(日)の両日で、参加ミュージシャンの数から言っても、国内屈指のジャズ祭。何より市民中心のジャズ祭と言うところが素晴らしい。横浜市の主催ではあるが、運営主体は「横浜ジャズ愛好会」と言う市民団体で、市内何か所かのジャズ会場の設営・運行などは、会員とジャズ好きのヴォランティアが主体になり、見事に進めていくのである。

 ぼくもここ10数年、この時期になると2日間の横浜ジャズ探索を楽しむが、既存のホールだけでなく、市内に数多くあるジャズ・ライブハウスも全面協力、そこもジャズ・フェスの一環になっており、共通のバッジでライブを愉しむことが出来るのである。この横浜のジャズ・フェス、今年でなんと21回目で、アマチュアミュージシャンも入れれば参加者は3000人を超すとも言われる。すごい数が参加する訳で、これだけを見ると横浜市内がジャズ一色とも思えるが、実際はそんなことは無く、横浜の街は広いのである。

 さて今週の「テイスト・オブ・ジャズ」は、ここ数年の恒例でこのフェスのプログラム責任者の柴田浩一氏を招き、フェスの見どころを紹介してもらう。氏は横浜のジャズ・サークルのボス的存在で、ミュージシャンとの交流も深く実によく顔が効く。彼は毎回登場するたびに、出演者を伴ってくるのだが、今回はラテン・ジャズ・ピアニストの仲田美穂さんを連れて、スタジオに登場してくれた。彼女はぼくもご贔屓で高く評価しているピアニストだが、顔合わせは今回が初めて。ご贔屓の旨伝えると、大いに喜んでくれた。その彼女のアルバムから2曲ほど番組では紹介している。また今回のフェスでは、外国からも数組参加をするようで、日本人主体だが外国からも参加希望が殺到しているのだと、柴田氏は嬉しそうに語ってくれた。横浜でジャズを聴き、野毛の飲み屋街でお酒を愉しむ、これぞこの時期の大いなる愉しみでもある。横浜はまた、いい飲み屋が多い街なのですよ。

【今週の番組ゲスト】横浜ジャズプロムナードのディレクター柴田浩一さんと、出演ミュージシャンのラテンピアニスト仲田美穂さんのお二人。10月12日(土)、13日(日)に開催される横浜ジャズプロムナード2013についてご紹介いただきました。日本最大級のジャズフェスティバル。約3000人のミュージシャンが参加してこの2日間、横浜の街中にジャズが流れます。
M1 La Banba / 仲田美穂
M2 素敵なあなた / 大橋巨泉・豊田チカ
M3 七つの子 / 山本剛
M4 Scherezada / 仲田美穂
M5 for you / 板橋文夫

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