11月1日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.10/31 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.227~堅実なベースマン~】

 ウッドベースと言う楽器、弦楽器の中では最も大きいもので、ベーシストはジャズ演奏中、リズムのボトムをドラムと共にしっかり確実に支える、かなり地味な役割。ドラマーが派手なソロ等を展開し、人目に付く人気稼業なのに比べ、余りソロスペースも与えられず、ベーシストはひたすらバックアップに励む縁の下の力持ち的役割。チャールス・ミンガズ、ポール・チェンバース、ロン・カーター等といったビッグネーム以外は、リーダーアルバムが出されることもこれまでそう多く無かった。それだけにベーシストにはその役柄どおり、全体に地味目で真面目な性格の人も多いようである。ただこのベース、最近の傾向としてはこの大きな楽器を軽々と扱う女性陣もかなり増えてきており、更にベースを弾きながら歌も歌う=ベースの弾き語りが売りのエスペランサやニッキ・パロットと言った才媛も登場し、新たな様相も見えてきている。

 そんなベーシストの中でも、今や国内実力No1と評価の高いのが井上陽介。大阪出身の彼は、大阪の音楽大学時代からプロ活動を開始、国内で実績を積んだのち91年に単身NYに渡り、本場でギグ(仕事)をこなすようになる。同地で多くの有名ミュージシャンと共演、その実力を評価され97年には待望の初リーダー作も発表。10数年のNY生活を終え帰国してからは、自身のバンドや各セッションなどで大活躍、ジャズ以外でも映画・TVなど様々な分野で活躍の売れっ子である。その彼はまさにこれぞジャズ・ベースマンと言った、地味で堅実・実直な好男子でもある。

 ところで彼、井上陽介は、なぜかこの番組とは縁が深く、まだNY時代の初リーダー作発表時からスタジオに遊びに来てくれている。その彼の才能を最初に認め、レコーディングに起用したのが、当時レコード会社の大幹部だったこの番組創始者で先輩の木全信プロデューサー。彼から紹介されデビュー作を持ってスタジオに遊びに来た陽介氏は、帰国後の第一人者になってからもよくスタジオに来てくれている。数年前に国立音大にジャズ専科が出来た時、ぼくが音大と協同で1時間半の特番を制作、そのベース科の主任が彼で色々とベース講義をしてもらったりもした(今も同校で主任を続けている)。

 その彼が5年振りにリーダー作を出すと言う。それじゃスタジオに来てもらわないと...と言う事で、5年振りに彼の登場となった。その新作のタイトルは『グッド・タイム』。彼はアルバムライナーの冒頭「アイ・ハズ・ア・ドリーム」と記し、「このアルバムは夢を失いそうになりながらも、悩み、倒れそうになりながらも、また立ち上がり、夢を追いかけている男たちの奮闘記です」と書き記している。そしてこのアルバムは、井上自身そして仲間達、更にファンのみんなも、アルバムを通し「グッド・タイム」を共有出来るものにしたかった、とも番組で語ってくれている。タイトル曲は自身のオリジナルだが、その他のカバー「フィール・ライク・メイキン・ラブ」「ヒア・ゼア・エブリホエア」など、自身のお気に入りの60~70年代のポップスヒット曲やR&B名曲を、ピアノの秋田慎二など気の合った仲間と共に、彼流のジャズに昇華し、実に愉しげにプレーし、心地良い音楽を提供してくれている。彼ももう大台の50才、夢は始まったばかりだと静かに語る陽介氏には、これからやりたいことも沢山あるようで、その辺は番組で聴いてみて下さい。好漢井上陽介のこれから、J-ジャズと共に、前途洋々なのではないでしょうかね...。
【今週の番組ゲスト:ベーシストの井上陽介さん】
M1『Good Time』
M2『Feel Like Making Love』
M3『Tell Me A Bedtime Story』
M4『Black Orpheus』
《番組からのお知らせ》
番組でもおなじみジャズピアニストの山下洋輔さんと50年以上の親交がある「光の画家 松井守男」さんの展覧会が開催されます。レジオン・ドヌール勲章を受勲された松井守男画伯が山下氏にオマージュを捧げる作品などが展示されます。

松井守男展覧会 東京展
日程:2014年11月5日(水)~11月10日(月) 10:00~19:00(5日は16:00まで)
展示作品:「ピカソ、ダヴィンチ、ヨースケ・ヤマシタ」ほか
会場:アウディフォーラム東京(東京都渋谷区神宮前6-12-18)

10月25日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.10/24 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.226~気になるボーカリスト~】

 このコラムでも再三書いているのだが音楽アルバムが売れず、ジャズも当然例外でない。ジャズの場合、メジャーはもうほとんど無い訳だがその担当者、そして多くのインディーズの担当者も兼オーナー達。彼らも異口同音に溜息ばかりだ。そんな中にあってアルバムがコンスタントに出され、新人も次々に登場と言う一見不思議な活況を呈しているように見えるのが、ボーカルの世界。どうもジャズボーカリストを目指し、ボーカル教室に通う女性も少なくないようで、そうした女性が少しライブハウスなどに出だすとなると、名刺代わりにアルバムの1枚でも...、という気持ちになる。思い切りの良い最近の女性達は軽やかにその願いを実行に移し、アルバムが次々と登場...、というがその実態だ。しかしそうしたアルバムのほとんどは、ジャズボーカルの形をなぞった不出来なものも多く、評価に値しないものも少なくない。玉石混交と言われるが、かなり石が多い最近のボーカルシーンだが、中には「玉」に値する好資質もいる。

 そんな一人が今週番組に登場する情家みえ。
 この秋、初アルバムをインディーズから出したばかりの新人で、ぼくも今回初めてその存在を知ったのだが、番組パーソナリティーの山本郁から「なかなか良いから聴いてみてくれません...」と手渡されたのが、そのデビュー作『シングス・バラード&アザー・ラブ・ソング』。どうせまた...と思ったのだが、興味を持ったのは隠れた逸材~ピアノの後藤浩二(番組にも以前登場)とのデュオアルバムだという点。デビュー作で実力派ピアニストとのデュオ作とは、かなり思い切った企画なので、聴いてみるとこれがびっくり。自身でなぜジャズを歌うかについて「1曲1曲に心から共感し、心が震えるから...」と答えてくれたが、まさにその通りの心が震えるさまが、後藤浩二の秀逸なピアノと共に見事に描き出されている。歌の芯をずばりと抽出したような見事な歌唱。すっかり感心してしまい、さっそくスタジオに来てもらうことにした。四国の宇和島出身で、情家と言う珍しい名字は全国でもほとんどいないと言う。そして何より歌を志し東京に出て来てバイトをしたのが、南青山の有名ジャズスポット「ボディー&ソウル」。これが幸運で、そこの名物ママ京子さん(関京子)に実力を認められステージを務めることになり、そこで知り合った後藤氏にアルバムの話をすると、とんとん拍子にレコーディングに至ったと言う。まさにジャズ界のシンデレラガール。それも充分な力量を備えたシンデレラなのである。この番組を機に大きく羽ばたいてほしい素晴らしい素材で注目の新人。 
 
 

 そして海外での注目新人と言うと、今話題のブルックリン派の新星ベッカ・スティーブンスという事になるだろう。先週放送の高木氏が始めた新レーベル「コア・ポート」の1枚として紹介している彼女。セロニアス・モンク賞を受賞し、新たなジャズボーカルの地平を拓きつつある俊才、グレッチェン・パーラト(2004年受賞で番組にも遊びに来てくれている)に次ぐブルックリン派の逸材で、ジャズのテリトリーとコンテクストを大きく広げつつある大注目の存在。その彼女の『パーフェクト・アニマル』。こちらも是非聴いて欲しい作品です。

【今週の番組ゲスト:ジャズシンガーの情家みえさん】
M1『ON THE STREET WHERE YOU LIVE』
M2『HOW DO YOU KEEP THE MUSIC PLAYING』
M3『I WON'T DANCE』
M4『SO IN LOVE』
10月18日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.10/17 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.225~話題のジャズフィルム~】

 最近ジャズが元気を失いつつあることに関連し、ジャズプレーヤーやシンガーまたはジャズそのものをテーマにしたいわゆる「ジャズ・フィルム(映画)」がめっきり少なくなってしまった印象がある。更には映画音楽としてジャズを使うケース(一時はブームとも言える程、多かったのだが...)も、かなり減っているように思え、寂しい限りでもある。そんな中、北欧の代表的ジャズ愛好国スウェーデンで、同国を代表する世界的ジャズシンガーを主人公にした映画が、北欧各国で大ヒット、いろんな映画賞も受賞していると言うニュースを少し前に雑誌で見て、さすが民度、文化度の高い国ならではと感心したものだった。

 その主人公とは、あのジャズピアノのレジェンド、ビル・エバンスと共演を果たし、彼の代表曲の「ワルツ・フォー・デビー」(ジャズワルツの代表曲)を母国語のスウェーデン語で唄い綴り、世界中のジャズファンから絶賛された歌姫モニカ・ゼタールンド。映画の原タイトルも「モニカ・Z」となっている。この映画、久々の本格的なジャズ映画なので、もし日本で上映されるならば是非見に行かないと...、と思っていた。まあ映画が仕事のメインでないので、試写会の案内もそう多くは来ないのだが、一応の話題作は招待される。
 そんな試写状の中に、なんとこの「モニカ・Z」の案内が混じっていたのである。ただぼくはドジなだけに、それに気付くことが無かった。と言うのもこの映画の邦題が「ストックホルムでワルツを」となっており、チラシにも小さくしかモニカの名前が出ていない。これで彼女の伝記映画と知るには、かなり無理があると言うもの。ぼくもジャズ仲間から教えられ、ようやくその試写状に気付き、直ぐに六本木にある試写室に駆け付けた次第。どうもジャズが、若い人達から敬遠され気味だと配給会社の担当が判断してジャズシンガーのストーリーをあまり前に出すことなく、「決して夢を諦めなかった一人の女性の奇跡の物語」と言う、女性サクセスストーリーとして売り込もうとしている様子だった。良く見ると「シングルマザーの電話交換手から世界有数のジャズシンガーへ...」とか「エバンスの名曲"ワルツ・フォー・デビー"の歌姫に」等とあるが、邦題やチラシののほほんとした写真からは、単なる女性映画としか思えない。この映画、北欧各国では大ヒットしたのだが、映画としてはさほど良い出来と言えるかはいささか疑問でもある。ただしジャズ・ファンが見れば中々に泣かされる場面も多く(NYのクラブで憧れのトミー・フラナガン・トリオと共演する場面等々)、登場するジャズメンやプロデューサーなど有名人も数多く、大変に興味深い。
 最も印象深いのはビル・エバンスに自身のテープを送り、その実力を認められ、「ワルツ・フォー・デビー」を彼のトリオをバックに、NYのクラブで唄うと言うクライマックスシーン。主演のエッダ・マグナソンの歌も実にこなれた旨みあるもの(吹き替えではなさそう)だし,何より故エバンス役のピアニストの横顔がエバンスにそっくりなのもご愛嬌。このジャズワルツの銘品以外にも「テイク・ファイブ」「捧げるは愛のみ」「月光のいたずら」「旅立てジャック」などのスタンダードソングも続々登場。ジャズ映画ならではの楽しみも多く、ジャズに興味のある方やジャズファンを自負される方ならば、是非見るべき作品としてお勧めしたい。 
 なお映画のラストで、ベーシストと幸せな結婚式を迎えるモニカ・Zだったが、05年5月にストックホルムの自宅アパートで起きた火事で死亡。享年67才だった。全く惜しい歌姫を亡くしたものです。心より合掌!

【今週の番組ゲスト:コアポート代表の高木洋司さん】
M1『かすかな記憶/ アカ・セカ・トリオ』
M2『シンキン バウト ユー/ ベッカ・スティーヴンス バンド』
M3『ユー アー マイ スプリング/ トリオ センス』
M4『マイ キンドレッド スピリッツ/カーメン・ランディ』
M5『ペカード/吉田慶子』
10月11日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.10/10 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.224~インディーズレーベル~】

 「ブルーノート」「プレスティッジ」「リバーサイド」。言わずと知れたジャズの3大レーベルだが、これらは全て元々は1940年代から50年代にスタートしたいわゆるインディーズレーベルである。このうち現在も残っているのは「ブルーノート(BN)」だけで後は消滅してしまっており、BNが現在も生き残っているのも、60年代にメジャーレーベルに身売りしたからに他ならない。
 これからも分かるように、ジャズアルバムと言うのはもともと個人商店風な感じで出されていた訳だが、日本ではジャズは外来音楽。大手のレコード会社が本場から輸入する形で販売し、最近までいくらかの例外を除いては、大手レコード会社の専売と言う市場だった。しかしここ最近音楽流通の大変化などに伴い、アルバムが売れなくなり担当セクションも縮小、これによって実力あるジャズ担当ディレクターが独立し、自身のレーベルを立ち上げ、内外のジャズアルバムを発売するケースが増えてきた。特にジャズの場合、今や大「ユニバーサル」の独占状態(7割強のレーベルを抱える)が続くだけに、ユニバーサル関連以外はほとんどが独立したプロデューサーによるインディーズレーベルのアルバムと言った感じもある。

 そんなインディーズの中では、今や老舗の感じもあるソニー出身、伊藤八十八氏の「88レーベル」、ユニバーサルのジャズ担当だった五野氏の「55レーベル」と言う2つの数字レーベルが良く知られるが、それ以外にも数多く様々な試みでジャズインディーズは頑張っている。我が「テイスト・オブ・ジャズ」でも、彼らの頑張りに敬意を表し、プロデューサー自身に登場してもらったり、アルバムの主役のプレーヤーシンガーに出演してもらったりしているが、今週と来週はそうしたインディーズの中でも、業界の良心とぼくが密かに読んでいる2つのセンスあるレーベルオーナーが登場してそれぞれの自信作を紹介してくれる予定。

 一つは今週の「ミューザック」~ドイツ語の音楽と言う言葉を冠したこのレーベルのオーナー、業界歴30年近い福井氏。ジャズをメインにその周辺の音楽など、意欲と心地良さをモットーにもう10年弱、様々なセンス溢れたアルバムを出している。今回そのレーベルの歴史を写し取った選りすぐりのベストアルバム『ナイト&デイ』を発表。そのアルバムを携えスタジオに来てくれる。そして来週は福井氏ともセンスが通じ合う、元「オーマガトキ」などでアルバム制作に励んでいた高木氏が、今年の夏に立ち上げた新レーベル「コア・ポート」。このレーベルは世界中の好アルバムの中核(コア)と港(ポート)になれれば...、という想いを持って立ち上げたもので、欧州を代表するピアノ・トリオ「トリオ・センス」のアルバムなど、もう8作近くを発表。そのアルバムを全て抱え、スタジオに遊びに来てくれる。 ジャズアルバムを売るのが厳しい昨今だが、決して自身のテーストに合わないものは出さない、良心的な姿勢を貫こうとしているこの2人の穏やかながら強い信念に溢れたアルバムの数々。きっと皆様も気に入る筈なので、是非耳にしてみて下さい。掘り出し物もかなりありますよ。

【今週の番組ゲスト:HMVジャズ担当の山本勇樹さんと、MUZAK代表の福井亮司さん】
M1『We Can Work it Out / Grayna Auguscik&Paulinho Garcia』
M2『Moments of Anna's Life / David Gazarov Trio』
M3『I'm Shadowing You / Janet Seidel』
M4『Still Crazy After All These Years / Ann Burton』
M5『Going Home / Albert Ayler』
10月4日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.10/03 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.223~横浜ジャズプロムナード~】

 首都圏のジャズフェスと言えば、やはりこのコラムでも書いた東京ジャズと言うことになるが、これは外人ジャズメン&シンガーがメインで、上原ひろみや小曽根真なども登場するが、主役はあくまで外タレとなる。但しこのフェス、最近は丸の内の東京フォーラム大会場でのホールコンサートと言った趣きで、初期のような野外コンサートの愉しさは無くなってしまった。しかしフォーラムの外の広場での無料コンサート、こちらの方は現在のジャズ状況を端的に表しており、フェス特有のお祭り気分も満載で、今やフェスの顔になりつつあのは、結構皮肉なことと言えそうだ。

 こうした外タレ中心の東京ジャズに対し、毎年10月初め、神戸と並ぶ日本ジャズの発祥の地、横浜の街イベントとして20年以上続いている「横浜ジャズプロムナード」は、あくまで国内ミュージシャンが中心。横浜各地の街中で行われるアマチュアバンド迄入れると、参加者は2000名を超えるとも言われ、規模としては国内最大級のジャズイベントである。会場は横浜市開港記念会館やランドマークホールなど主会場6か所で、他にNHK横浜放送局での生ライブなどもあり、ライブ協賛のライブハウスは20以上。今や東京でもジャズライブハウスは減少気味なのに、20店を超えるスポットがあるとは、流石ジャズシティ横浜ならではである。
 この横浜ジャズ・プロムナードについても、東京ジャズ同様、毎年プログラムディレクターの柴田浩一氏をゲストに招き、その見所、聴き所などについて紹介してもらっているが、彼は横浜ジャズ界の隠れボス的存在で、ジャズフェス以外にも、横浜野毛の大道芸フェスなど様々な街イベントを仕切っている名士。彼は毎年フェスの出場者の中から何人か引き連れてスタジオに遊びに来てくれるのだが、今年はラテンジャズのピアニスト・遠藤律子氏が相棒だった。

 今年のフェスの見所としては、外国からのお客さん、ジャズヴァイブの名手ジョー・ロックとカナダを代表するピアニスト、ドン・トンプソンの双頭コンボ、鬼才三木敏悟率いるジャズオーケストラ、女子ジャズ時代を写し女性中心のイベント「ジャズレディープロジェクト」、そして若手の代表格、類家心平(tp)のユニットなど様々なイベントがあり見所も多数。このフェスで困ってしまうのは、会場を渡り歩くのが大変なことだが、これが楽しみだと言うファンも多いので何とも言えない。

 話題の一つは、あの渡辺真知子がジャズに本格挑戦するステージ。彼女のジャズ歌唱は番組でも紹介しているが中々のもの。そしてもう一つは、久々に大御所、秋吉敏子がピアノトリオ演奏を披露してくれること。さらにジャズフェスのトリは、柴田氏がお気に入りのピアニスト・板橋文夫の率いる大オーケストラの演奏。番組でも最後に彼の代表曲「フォーユー」を紹介したが、関内大ホールでのステージのラストがこのフォー・ユー。「ここ数年はこれが決まりなんだ...」と柴田氏は言っていたが、実にいい曲でぼくも大好きである。家でも良くこのフォー・ユーを聴いているが、ステージでは更に良さが増すはず。 なお横浜ジャズプロムナードは、10月11日(土)、12日(日)の2日間。ぼくも某雑誌からライブ評を頼まれているので横浜まで遠征するつもりだが、皆様も是非一度行かれてみたらどうでしょうか...。
【今週の番組ゲスト:横浜ジャズプロムナードのプロデューサー柴田浩一さんとピアニスト遠藤律子さん】
10月11~12日に開催される横浜ジャズプロムナードをご紹介いただきました。
M1『Harbor Lights/Joe Locke』
M2『Move Over/遠藤律子with F.R.V.』
M3『いのちのきらめきを/遠藤律子with F.R.V.』
M4『Speak Low/渡辺真知子』
M5『For You/板橋文夫』
9月27日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.09/26 番組スタッフ 記事URL
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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.222~ポーランドからのゲスト~】

 ジャズ番組「テイスト・オブ・ジャズ」もスタート以来半世紀、おそらく最長寿のジャズ番組でギネスものと密かに自負している訳だが、その実態はただ漫然と緩く長く続いている、と言った方がより正確だろう。だがそれでも50年続いていると言うのは紛れもない事実で、それは自慢してもいい事だとぼくは密かに思っている。

 さてそんなジャズ番組だが、50年(僕が関わって40数年だが...)の歴史の中で、数多くの海外アーティストをスタジオに迎えて来た。勿論本場のアメリカのプレーヤー、シンガーが一番多いが、その他にもフランス、イギリス、イタリアなどの欧州諸国、そして台湾、韓国など東アジア諸国、ブラジル、アルゼンチンなどの中南米諸国、そしてアフリカの国々等々その拡がりは実に多様である。以前も少し記したと思うが、本場NYのジャズサークルでもこの番組のことは結構知られているようで、来日の折にはぜひ出演したい等と時々売り込みメールも舞い込んでくる。まあそんなインターナショナルなゲスト陣だが、今回番組で初めて東欧のジャズ大国ポーランドからのゲストを迎えることになった。同国を代表するサックス奏者のシルヴェスター・オストロウスキーである。と言っても彼の登場は意外だった。

 元々今回は日本が世界に誇る(上原ひろみと並んで今最も国際的な活躍を見せている)ピアニスト&コンポーザーのクリヤ・マコト。彼がメインゲストだったのだが、その時連れて来たのがオストロウスキーだったという訳。現在彼らは双頭コンボを結成、ポーランドを拠点に日本、そしてヨーロッパ各国でライブツアーを敢行、そのツアーの途中でスタジオに遊びに来たと言う次第。才人クリヤはアメリカの有名理系大学の物理学部を卒業した超秀才で、ジャズからヒップホップ、そして日本のポップユニットの作編曲まで軽々と手掛けると言う雑食派にして(当りは極めて柔らかいが...)鬼才。その彼が久々に本格的ジャズに取り組んだのがこの双頭バンドで、メンバーは日本、ポーランド、そして有名アメリカミュージシャンと3か国合同の混成バンドで、溌剌としたハード・バップ・プレーを聴かせてくれている。 ポーランドは、かつてはジャズを使った素晴らしい映画なども数多く、ジャズを自由化の旗印に打ち出した歴史もあるジャズ大国。アンジェ・ワイダなどぼくの好きな監督なども多く、かつての知的若者達には大いに支持されていた国。それだけにオストロウスキーのスタジオ参加は嬉しかったが、彼自身実に親日家で印象的ないい男&いいサックス・プレーヤでもあった。彼は番組収録後にこんなメッセージを残してくれた。「日本のオーディエンスは素晴らしいです。各地のライブも大変な盛り上がりで感謝しています。これからも両国の交流を深められるよう、頑張って活動して行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします」。ジャズという音楽を通し、日本~ポーランドがより親密になれるよう、この好漢サックス奏者と共に祈りたいと思っています。

【今週の番組ゲスト:ピアニストのクリヤ・マコトさんとテナーサックスプレイヤーのシルヴェスター・オストロウスキーさん】
M1『Tokyo / Makoto  Kuriya-Sylwester Ostrowski Quintet』
M2『Open Jazz / Makoto  Kuriya-Sylwester Ostrowski Quintet』
M3『Street Walking Woman / クリヤマコト・オールスターズ』
M4『Cherokee / クリヤマコト・オールスターズ』
9月20日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.09/19 番組スタッフ 記事URL
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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.221~ジャズ研あれこれ~】

 まずは先日の東京ジャズで書き残したことから...。以前「追分通信」でも触れたのだが、東京ジャズのイベントの一つで、早稲田ジャズ研OB会中心の面白い試みがあったので、その出し物についてちょっと記してみたい。7月の末に東京ジャズのプログラム・ディレクターの一人であるY女史が、イベント説明でスタジオに遊びに来たその収録直後、彼女に「今度、早稲田ジャズ研OB会主催で、大学の小野講堂を使いシンポジウム「コルトレーンって本当に偉いの...」を開催するんだけど、東京ジャズでも何かイベント出来ないかなー」と持ちかけると、彼女もクラブは違えど同じ早稲田大の後輩、「じゃ何か考えましょうか...」という返事。直ぐにOB会会長のW君に話すと、「それならば是非...」と言う事で話が進み、東京国際フォーラムの広場イベントの一つに組み込まれ、プログラムにも「早稲田ジャズ研OB会とそのフレンド達」とクレジットされることになった。その出し物とは、最初は数人の演奏でスタートし、それがどんどんと輪が広がり、最後は80名近い大デレゲーションに発展すると言うアマチュア演奏会。曲は東京ジャズにも登場のハービー・ハンコックに敬意を表し、彼の大ヒット・ナンバー「ウオーターメロンマン(スイカ売り)」。それを80名近い面々が演奏すると言うかなりな壮観図。ぼくは用事がありその生演奏は聴けなかったが、直前に覗くとW君を筆頭にぼくのようなオールドOBから現役バリバリの女子大生まで、50人近くが楽器片手に集まっており、それだけでお愉しみの雰囲気一杯。これは間違いなく大成功と思ったが、実際その通りでイベント制作のNHKエンタープライズの面々も大喜び、橋渡し役のぼくもいささか鼻高々な気持ちになった。この模様は先日NHKで少しオンエアーされていたが、BSやデジタル放送など本番のオンエアーでもどこかで取り上げられるはずである。 

 さてこんな早大ジャズ研OB会だが、ぼくの前後3代位の「鑑賞セクション」の面々10数名で、毎年年1回の旅行会を実施しており、これがもう30数年続いている。これはちょっとした誇らしいもので、メンバーの子供達がまだ幼い頃は家族旅行だったが、息子、娘が中学位になるとさすがに子供連れは無理で、メンバーだけの旅行会になった。ただ斑尾フェスやマウント富士フェス、八戸ジャズフェスなどにも遠征、また海外にも足を向伸ばすこともあったりと、賑やかに続いている。最近は一泊旅行で東京周辺中心になってしまったが、今年はこの9月初め、マイクロバスを借りての茨城、栃木の1泊旅行。メンバーの一人で有名建築家のO氏が、栗橋の古民家再生を行い、それが各方面で評判を呼んでいるとのことで、その現場を見に行き、その後は那珂川沿いの馬頭温泉で1泊、翌日は太田原市など周辺の古刹や名所を巡るなど、年令相応の意義深い探勝旅行である。今年はあまりジャズには関係なかったが、例年だとメンバーがアルバムを持ちより車の中で掛け、思い思いに批評したりしているのだが、これはあくまでも余技。ただ集まって互いの無事を確認、また来年も旅行会を実施できることを祈ると言った具合で、至って気の置けないオールドボーイズツアー。まあこんな催しを珍しくも30年以上続けられているのも嬉しい限りで、メンバー全員に感謝しないとならない。と言いながら来年の幹事役が廻って来てしまい、来年初めにはおおよその場所を決めなければならない。愉しみでもあると同時に少しばかり面倒でもあるのですが...。

【今週の番組ゲスト:サックスプレイヤーの菅野浩(すがのひろし)さんとT5 Jazz Recordsの清水正さん】
8月20日リリースの『Landmark Blue~ぼくたちのララバイ~』から4曲ご紹介しました。
M1『I Wish You Love』
M2『ぼくたちのララバイ』
M3『Landmark Blue』
M4『亡き王女のためのパヴァーヌ』
9月13日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.09/13 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.220~東京ジャズ2014~】

 もう10年以上前のことになってしまったが、あの頃は毎年真夏から夏の終わりにかけて、インターナショナル規模のジャズフェスが、東京およびその周辺で幾つか開かれていた。「ライブ・ウンダー・ザ・スカイ」「マウント・フジ・フェス」「斑尾ジャズ・フェス」等々である。しかし今はもうそれらは跡形も無い。これを受けて21世紀に入りスタートを切ったのが、NHK主催の「東京ジャズ」。9月最初の土曜と日曜に開かれる。今や東京周辺でジャズフェスと言えばこれだけになってしまった。ロックフェスは数も増え、どんどん隆盛を極めていると言うのに寂しい限りである。しかしこれが、現在のジャズ状況を如実に物語っている訳だから致し方ないのだが、ジャズの場合には余りに収益にこだわり過ぎる。それも主催者側からすれば至極当然ではあるのだが、これまでもそうだったがジャズフェスの場合どうもチケット販売より大口の企業スポンサーを見付け出し、その収入でフェスの損益分岐を考える~即ちフェス開催時には元を取れるシステムが何よりの条件に思えてならない。ここら辺が数あるロックフェスとは違い、かなりつらい所でもある。ただ屋外広場での無料コンサートの実施、これは英断で今やこちらの方にこそ、今のジャズ状況が写し出されていると言う評価も高いのだが...。

 さてそんな詮索は置いておくとして、今年の「東京ジャズ」本体だが、概ねチケット販売も良好で、最も高い席などはソールドアウト状態。ぼくが聴いたのは土曜の昼の部と日曜の昼・夜の部、3ステージだったが、やはり今回も女王、上原ひろみのオンステージと言った印象も強かった。ある意味この「東京ジャズ」は、彼女の凱旋の場所と言った趣きもあるのだが、それにしても3年振りにこのステージに戻ってきたと言う彼女、かなり強烈だった。今回は自身のスーパートリオと同時に、あの世界屈指の弾き手、ドミニカ出身のスーパーテクニシャン、ミッシェル・カミロとのスペシャル・デュオという豪華なステージも用意されており、その上屋外ステージにも飛び入り、また彼女を世に送り出した恩師の一人でもある、レジェンドピアニスト、アーマッド・ジャマルに花束を渡したりと、八面六臂の活躍。カミロとの10年振り近いデュオでは、業師の彼に拮抗する充分なテクニシャン振りを、ファンに強烈に印象付けてくれた。よほどの自信が無ければ彼とピアノデュオを再度実施するとは考えられないのだが、それにしても素晴らしい。激突・融和、反発・親和、迫力・優美等々、動と静のアンビバレンツな感情・技巧を、そのデュオの中に全て注ぎ込んだ、ダイナミズムでセンシティブな究極のデュオプレーを展開、聴く者を魅了し尽くした。「キャラバン」や「べサメムーチョ」と言ったお馴染みの銘品も、全く新たな息吹を持ったナンバーへとして仕立て直されるなど、もう語る言葉も無いと言った感じもある。日本人として初めて本格的インターナショナルプレーヤーが立ち表れたと言う感じなのだが、ただサイモン・フィリップとアンソニー・ジャクソンとのスーパートリオは期待したほどでもなかった。このトリオプロジェクトももう結成3年余り。世界を駆け巡って来た訳だが、何事も前に突き進む、前進あるのみの彼女、そろそろこのプロジェクトも終焉に向かいつつあるのでは...という感じもした。まあそれにしてもあのバイタリティー、凄いの一言。

 その他で興味深かったのは、クリスチャン・マクブライドと小曽根真のフルバンド競演。大編成のフルバンドが2つもステージに上がるだけで迫力充分。その上両方がそれぞれの持ち味を出した演奏曲目(小曽根の「ノーネーム・ホーセズ」は「ラプソディー・イン・ブルー」のジャズ版)で競うだけに、日米双方の実力も分かる趣向。客席にいたケネディー駐日大使も小曽根から紹介され、一杯のブラボーを両方に送っていたが、最後は両者の共演。トランペット陣が全員フロントに出てきて、ソロを交換する、愉しくも微笑ましい光景だった。 今や首都圏唯一のジャズフェス。是非これからも続行して行ってほしいもの。大NHKに大日経新聞も協賛しているのだから、15~20回と回を重ねて欲しいものと、心から願う次第です。
【今週の番組ゲスト:ボーカリストでピアニスト、コンポーザーの蜂谷真紀さん】
M1『竜骨』
M2『おっ死に男との旅』
M3『ラジオね風』
M4『もう怒った!』
M5『If You Could See Me Now』
9月6日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.09/05 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.219~若き女性ベーシスト~】

 ジャズ界も一般社会と同じく、このところ女性の進出が目覚ましい。女子ジャズなどと言う言葉が昨今の流行になっており、先日軽井沢で行われたジャズフェスも、このコラム「追分通信」でお伝えした通り、まさにこの女子ジャズがテーマ。寺井尚子やケイコ・リーと言ったリーダーよりも、寺久保エレナ、市原ひかり等と言った若手達の頑張りも目立ったフェスでもあった。
 一昔前、即ち10数年前までとはジャズシーンも様相は一変して、かつては女性のジャズと言えばボーカルかピアノ、それにフルートと言ったくらいで、女性のトランぺッターやサックス奏者などが出て来ると、それだけでもてはやされる傾向もあった。確かにかつても女性だけのフルバンドも存在はしており、プロのバンドとしても活動したりもしたが、これは珍しくも貴重な存在だった。しかし今は多くの高校のブラスバンド部はほとんが女子生徒。その子達が大学に入ってジャズをやるようになるのだから、ある意味女性優位になるのも当然の現象かも知れない。管楽器以外でもベースやドラムなどでも、優秀なプレーヤーも少なくない。そんな一人が今回番組に登場する。

 若きベーシストの程嶋日奈子さん。彼女は我が早稲田モダンジャズ研究会出身の俊英。ぼくはうかつにも彼女の存在を知らなかったのだが、高田馬場のジャズの顔役、茂串氏やジャズ研仲間の新宿「J」のマスター幸田君などから素晴らしいベーシストがいて、アルバムももう数枚あるから、是非番組に出して見たら...と勧められ、彼女に声を掛けた次第。彼女と連絡が取れ、そのアルバム『ディープ・ダイブ』『ビヨンド・ザ・ブラック』を送ってもらい聴いてみると、これが何ともカッコいいネオハードバップ作で直ぐに気に入り、スタジオに来てもらうことにした。
 父親が明治大のフルバンドのバンマスをやっていたので、子供の頃からジャズは身近にあったと言う彼女。鎌倉にある老舗ジャズ喫茶「ダフネ」で実際の生の演奏を耳にしてすぐに虜になり、その時出演していたドラマーの大隅氏(父親と同じ明大のフルバンド出身)の勧めもあり、早稲田大学に入ってからはジャズ研でベースを学び、そのままプロになったと言う。かなり小柄で、ベース熟せるのか...と心配になるほどだが、堂々と巧みにベースを鳴らしておりペット&アルトの2管ユニットのリーダーとして、見事に決めてくれている。「わたしにとってのジャズとは、癒されるものでもBGMでもなく、スピードとスリルに満ちて、圧倒的に格好良く愉しくて仕方ないものだった」と言う彼女。その演奏もまさにその言葉を具現化したもので、若さと格好良さに溢れている。自分たちのユニットは、大人げなく獰猛な5人なのだと宣言するが、その今後は大いに期待できる。この頼もしい後輩の言葉に、終始肯きっぱなしだったのです。頑張れ程嶋日奈子!

【今週の番組ゲスト:ジャズベーシストの程島日奈子(ほどしまひなこ)さん】
M1『Dark Orange Sunset』
M2『Deep Dive』
M3『Beyond The Black』
M4『Habanera From "Carmen"』
8月30日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]
2014.08/29 番組スタッフ 記事URL
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.218~追分通信14年③菅平~】

 追分の山荘に来る大きな愉しみの一つが菅平詣で、例年2~3回は菅平に上がり早稲田ラグビーの練習試合を観戦することにしている。だが今年は初戦の大東大戦に所用で行けなくなってしまい、残念に思っていたらこの初戦、全く良い所なく早稲田は敗退してしまった。こうなれば大一番の帝京大戦、例年なら勢い込んで臨むのだが、菅平に上がるモチベーションもかなりトーンダウン。ただラグビー観戦には仲間も行くので、ここはひとつ奮起と仕事の関係で一時帰京していたのを再度山荘に戻り菅平行きに備えた。

 そして24日の試合当日、朝からいくらか雨模様なので心配して菅平に向かったが、菅平に着く頃には空は完全に落ち着きを取り戻し、青空ものぞける状態。山荘からは車で1時間ちょっとで菅平に着くが、会場のサニアパークは何時ものメインスタジオでなく、どういう具合かサブグランド。あまりにも観客が少ないので変だと思ったら、会場の違いに気付いた。やはり今夏菅平一番の大勝負だけに、グラウンド囲む人だかりは凄い。憎き帝京大を今日こそと...、意気込む早稲田ファンが多数。しかしこの数年、殆ど歯が立たない。ただ前日のCDチーム戦は早稲田が勝利で、かなり意気上がっている様子。これならばと期待したのだが結果は再度の惨敗。特にBチームなどは70点近い差がつけられ、これまで経験したこともない敗戦で終わってしまった。昨年は帝京と大学選手権の決勝を争った訳だが、今年はそんな所は望めそうもない。資質はかなり劣っているのは仕方ないとして、それ以上に早稲田の覇気のなさが気になった。前半はどうにか格好をつけたが、地力が出る後半はもう駄目である。対抗戦本番は11月頭。どうもこの差、埋まるどころか広がるような悪い予感すらする。
 ところでラジオ日経の藤島大先生のラグビー番組も大分苦戦している様で、果たしてラグビーシーズン本番の10月以降の下期に生き残れるのか...。結構心配な状況だが、肝心の早稲田ラグビーがこんな有様ではどうしようもない。

 山荘に戻っても早稲田ラグビーが心配の余り、どうもジャズにも身が入らない。9月に入ると直ぐに「東京ジャズ」。今年は会場前の広場で早稲田ジャズ研中心のイベントが行われる予定で、これがなかなかの聞き物と言うか見物になるはず。主催のNHKエンプラの面々も結構愉しみにしているようだし、橋渡し役のぼくとしても成功すれば鼻高々なのだが、ラグビーが気になってどうもそれどころではない...。といった所で早稲田ラグビー菅平最後の試合、法政大戦が先日行われ、早稲田大は2点差という辛勝で合宿初勝利をあげた。勝つことは勝ったが内容的には全く物足りない内容。しかしまあこれで一安心。それにしても早稲田ラグビーの前途、暗雲立ち込めていることは間違いなく、ぜひとも頑張って欲しいと、心底願っている今現在のぼくなのです。

【今週の番組ゲスト:NY在住のボーカリストでコンポーザーの須田宏美さん】
M1『Flo de Lis』
M2『水の器』
M3『Bird Call』
M4『Full Moon』
M5『光と影』
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