6月9日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報] [テイスト・オブ・ジャズ]
2022/06/09(木) 19:00

「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.630~TV「ぼくらの時代」~】

  日頃TV番組はドキュメンタリーや旅番組などで、これ以外は余り見ない。ドラマやバラエティーも興味あるものも少ないので、チャンジーのTV離れ...と言えるかも...。ただ例外として彼または彼女が出れば...、新聞のTVラジオ欄などで見つけると、見てみたいと思うタレントはいる。それが明石家さんまと大竹しのぶのかつてのゴールデン夫婦コンビ.
 さんまに関しては「さんまとマツコ」など様々な番組を何故か見てしまうのだ。まあ番組の回しもうまいしピンでもそつなく笑いを取る等々、TV史上最高のエンターテナーでは無いだろうかと信じる。一方の大竹しのぶ、屈指の女優にしてコメディエンヌ。役者だけでなくトーク番組に出ても、絶対にツボを外さない凄い人である。この2人がTV共演などとなれば、何をおいてもTVに齧り付かないと...なるのだが、そんな機会はまず無い。その上残念なことに、ラジオの現役局員だった時この2人とは、全くと言っていい程接点が無かった。全く残念である。
 
 ある日新聞のTV蘭を見ていると、古くからのクロストーク番組「ぼくらの時代」(フジテレビ)で、大竹しのぶが出演とあり、相方が歌手の野口五郎と岩崎宏美とある。この組み合わせもかなり意外で面白いし、大竹が回し役だろうならばと...言うことで、久方ぶりに日曜日の朝のトーク番組を見ることにした。このトーク番組、スタートはかなり以前のことで長い間続いているが、いったん中止し10年位前から復活したもの。スタート時は気鋭のトーク番組として、その登場者など...色々とぼくにも参考になったし、制作者の意気込みも強く出た、いい番組だった。だが再開してからは、プロモーション絡みのつまらない番組になってしまった感もあり関心も無かった。今回も野口、岩崎が2人で全国ツアーコンサートを行っており、そのプロモーションを兼ねたものだと言うことは歴然だったが、そこに大竹しのぶの存在が加われば...と想像したが、やはり彼女が一枚加わることで、なかなかに面白いトーク番組に仕上がっていた。
 残念なことに大竹しのぶとは接点は無かったが、野口五郎と岩崎宏美、この2人とは一時仕事を共にした間柄だけに、かなり懐かしくもあったし、この3人がそれぞれに関わりを持つ友人どうしだと言うのも、今回初めて知りそこも興味深いものだった。
 ゴローに関しては、西城秀樹と郷ひろみ、そしてゴローと、アイドル御3家...と言われた彼らの人気絶頂の頃、何をとち狂ったか一般化路線と言う大衆化を図った当時のラジオたんぱの特番で、3人をそれぞれ登場させる2時間ほどのものを作らされたことがあり、この3人それぞれのパーソナリティーに接し、中々に面白かった。一番幼く映ったのがひろみで、ゴローはバラエティー番組などにも登場していただけに全般に器用にこなした。一番まともだったのは秀樹でセンスも抜群だった。それぞれの特番では、自身の好みのナンバーを選んでもらうコーナーを設けたが、そこでも秀樹はマイケル・フランクス(vo)などを選び、その確かな選曲眼にも驚かされたものだった。一方ゴローはギター青年で、結構ジャズっぽいギターナンバーを選び、これも意外に好感持てるものだった。この後彼は、スティーブ・ガッド(ds)等、NYのジャズフュージョンの一流ミュージシャンと共演したアルバムを作り上げ、それを抱えて我がジャズ番組にも登場してくれたが、それも今となっては懐かしい想い出でもある。

 岩崎宏美もそうした一般化路線特番の一つで最初に局に顔を見せ、その時に番組に関係していた今は亡きディレクターのⅠ君、彼が彼女をいたく気に入り、かなり無理してレギュラー番組を設定、短い間ながら番組は続いていた筈で、Ⅰと岩崎のコンビも中々相性も良かった。彼女は歌手としては、この当時数多く出現したアイドルの中でも抜群の力量を誇っており、一度スタジオに来た時に歌姫ペギー・リーのアルバム(銘盤『貝殻』だと思う)を彼女に聴かせ、是非こんな感じのもの作ったら...と、勧めたりもしたものだった。彼女はそれなりに関心を示したが、如何せん売れっ子のアイドル路線、所属の日本ビクターが相手にするはずも無かったが、もし彼女がジャズのスタンダードを歌ったならば、美空ひばり、ちあきなおみに匹敵するだけの出来栄えを聴かせてくれたと思えるし、抜群の日本版ジャズスタンダードアルバムが誕生した筈と...、今でも残念な想いはある。
 
 いずれにせよ。この3人によるクロストーク、ぼくよりも一世代下の面々だが全員かなりな年齢となり、それぞれに成熟の時を迎え、話も面白く興味深いものだった。歳を経るのもまた良きことなのかも知れない...。

【今週の番組ゲスト:トロンボニストの中路英明さん】
中路さんのラテンジャズバンド「OBATALA SEGUNDO」の新譜『ORACION』から
M1「Algun Dia en Algun Lugar~いつかどこかで~」
M2「Atagallando」
M3「The Long And Winding Road」
M4「A Little Old Man」