4月8日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報] [テイスト・オブ・ジャズ]
2021/04/08(木) 19:00

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.560~Manga

   Manga(マンガ)は、今や日本を代表するエンタテインメント&芸術となっており、その訴求力・表現力には凄いものがある。マンガの英訳はコミックとなるのだろうが、このコミックを代表するアメリカンコミック(アメコミ)もまたアメリカ中を席捲しており、特にアメリカ映画の最近のヒット物は、このアメコミ~マーブルコミックが原作となっているものが多い。マンガとアメコミ、この2つは重なる部分も当然あるが、大きな違いもあり、特に今やManngaが世界を席巻しつつある...、と言う趣きさえあるようだ。 

  一昨年(2019年)の春、あの世界に冠たる大英博物館でかなりな期間に渡って、Mannga展覧会が開かれたと言う。ぼく自身はこのニュース全く知らなかったのだが、なんとこの大英博物館のMannga展覧会の会場で売られていたパンフレット、それが三省堂から翻訳出版されており(20年11月)、その充実のパンフレットを本屋で見つけはじめて、ぼくはこのMannga展のことを知ったのだった。

  このパンフレットはずっしり重い大部の図録で、値段は3500円。表紙は嬉しいことにぼくの一押しのマンガ、野田サトルの「ゴールデンカムイ」のアイヌのうら若きヒロイン、アショリパの姿がきりっと可憐に描かれており、それだけで買いたい気持ちに捉われてしまうもの。この図録には日本マンガの原点とも言われる鳥獣戯画絵巻から、現代最先端の人気漫画家、野田サトル、石塚真一、井上雅彦、ヤマザキマリ等々が、過不足なく捉えられており、ギャグマンガ、女流マンガなど実に細かく分析されている。またマンガ博覧会とも言えるコミックマーケット(コミケ)、講談社、小学館など人気マンガを出版する大手出版社のお偉いさんなどのインタビューなど、実に多岐に渡り細かくManngaを紹介しており、この図鑑一つで日本のマンガの全体像がすぐに把握できると言う優れもの図録なのである。「ブルー・ジャイアント」(石塚)「バガボンド」(井上)など、多くの人気マンガもかなりなページを割いて実際に紹介されており、それを読む(見る)だけでも充分に愉しく学ばさせてもらえる。
 ぼくが特に嬉しかったのは、今は亡き不二夫ちゃんこと赤塚不二夫先生。その赤塚ギャグマンガの本質を娘のりえ子さん(現代美術家)が分析している所、更にぼく等の青春時代のバイブルとも言える、ガロ系のマンガ家、つげ義春などにも言及している所である。この細やかな目配り、的確な現状把握、流石なり大英博物館である。

 ぼくはManngaの良き読み手とは言い難いし、あの歴史的大ヒットの「鬼滅の刃」などは、最初からお呼びでも無いチャンジー門外漢なのだが、この大部のマンガ図録を見て、Manngaの偉大さを再認識させられたのは間違いない。大手出版社も売り上げの半分以上がマンガ本とのことで、これが売れなくなってしまえば、経営も成り立ち難いとも聞く。偉大なMannga=マンガの力である。この図鑑皆様も一度手に取ってみることをお勧めしたい。

【今週の番組ゲスト:コアポート代表 高木洋司さん】
M1É Preciso Perdoar(許してあげよう)/ Gretchen Parlato
M2
No Plan feat. Mark Guiliana / Gretchen Parlato
M3
Just Squeeze Me / Becca Stevens & Elan Mehler
M4
But Beautiful / Becca Stevens & Elan Mehler