10月22日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報] [テイスト・オブ・ジャズ]
2020/10/22(木) 19:00
「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.536~文学とジャズ

 「文学とジャズ」とは、やけに大上段のいきがったタイトル...などと思われる向きも多いかも知れないが、これはれっきとした雑誌での特集タイトル。その雑誌とは文芸誌として恐らく日本で最も長い歴史を誇る筈の「文学界」。

 芥川賞と直木賞、日本の文芸界の最高峰とも言えるこの2大文学賞、これを実施・運営する文芸春秋社が発行する文芸誌だけに、いささか他の文芸誌とは重みも違う感もある。その「文学界」の最新号、丁度今店頭に並んでいる雑誌の特集が、この「JAZZ×文学」なのである。と言うことでこれは早速「文学界」の編集長をお呼びして、どうして今ジャズを?とお伺いしてみようではないか...と言うことにした。タイミングよく、この号の企画にジャズ評論家の村井康司氏が深く関わっており、インタビューなどもしているので、彼も一緒にスタジオに...今回の番組は全面的に「文学とジャズ」がテーマである。

 収録当日は、村井氏が編集長の丹羽健介氏を伴ってスタジオに現れた。今は余り発行部数も多いとは思えないし、その影響力も以前に比べ大分落ちたのでは...とも思われる文芸誌だが、そこはやせても枯れても「文学界」である。編集長は定年間近の60才近い紳士が...と思ったら、これが40台の実にお若く、少し肩透かしの感じ...。編集長になって数年と言うが実に若々しく初々しい。丹羽氏も当然ジャズ好きではあるが、自身はそう詳しいとは言えない...と謙遜する。聞くと「文学界」でジャズを特集したのは、今回が初めてのことだと言う。以前は河出書房から出ている「文芸」が良くジャズ特集をしており、jazzと文学と言えば「文芸」と相場が決まっていたのだ」「文学界が殴り込みですか...」と聞くと、「いやーそんな感じではありませんよ」といなされる。

 今回の「文学界」の特集、作家でジャズと言えばまずは自身が、かつてジャズ喫茶のマスターを務めていた村上春樹、そして「ジャズ大名」などのジャズ小説も数多くものしている筒井康隆、そしてジャズメンにしてハチャメチャな物書きの山下洋輔...と言った面々は、当然登場してくる。その他の売りは、なんと女流ピアニストの山中千尋が初めての小説「フェーシング・ユー」を発表していること。その他山田詠美や宮内悠介などと言った作家達も、それぞれお勧めのジャズアルバムを紹介する等、かなり充実の内容である。

 番組では村井氏がインタビューした、村上春樹の対談テーマ、スタン・ゲッツ自身の演奏を掛けたり、また山下氏の全盛時代~筒井氏と組んで様々な面白イベントなどをやっていた時代、その頃の演奏を紹介したり、編集長の好きなジャズアルバムを紹介するなど、こちらも本誌に負けず中々に充実の内容になっている。「JAZZ×文学×ラジオ」どんな放送になるか皆様もお愉しみに...。

【本日の番組ゲスト:文藝春秋 『文學界 』編集長の丹羽健介さん。ジャズ評論家の村井康司さん】

文學界11月号は丸ごと「JAZZ×文学」特集です。

M1I'm Late, I'm Late / Stan Getz

M2「バブリング創世記 / 山下洋輔」

M3Miles Runs the Voodoo Down / Miles Davis

M4Donna Lee / 山中千尋」

https://open.spotify.com/playlist/4wR13G3nosiTp1zQ1dgy9g?si=lloQ-49SSXGEzlxsIsaWKw