3月2日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報] [テイスト・オブ・ジャズ]
2019/03/01(金) 19:00
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜23:00~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.451~春が来る】

 3月がスタートした。いよいよ春の到来である。米朝会談決裂、安倍内閣の統計隠蔽などなにかと騒がしい世の中だが、春は確実に訪れるのである。と言ってもこんなチャンジー=爺さんになってしまうと、若い頃に比べ格別この季節良いこともないのだが、何か心が浮き立つのだから不思議なものである。

 
ぼくはいま軽井沢の眼科に3か月に一度通院、老化に伴っての白内障の恐れ...などと女医さんから脅され、手術も勧められているのだが何とか回避。しかし冬の時期に軽井沢迄行くのは大変なのだが、今月末がまたその時期。但しこれもどんどん春めいてくると、感じは大分変って来る。軽井沢の町は通年で定点カメラを設置、町の交通状況や雪の状態がチェック出来て大変に便利、ぼくも時々その定点カメラで北國街道沿いの追分の街の様子を見ているのだが、今年は東京で雪が僅かに積もった時にも、現地はまるでその様子もなく通行も平常、全く信じられない落ち着き具合なのである。こんなならば水止めなどしなければ...、等とも思ってしまうだがそれが素人の浅はかさ。一度気温がグーンと冷え込むとすぐに水道管の破裂などと言う最悪状態に陥り、にっちもさっちも行かなくなる。かつて数度こうした経験があるだけに、水止めだけは厳格にしているのだが、こんな雪も無い状態を見ると、今年は3月末の病院診療の時には管理会社に頼んで水を通してもらい、山荘を使えるようにしてもらおうなどと考えてしまう。そうでないと眼科診療に通うためだけに新幹線代と小諸か佐久のホテル宿泊料がかかってしまい、予想外の出費になってしまうのだ。これはチャンジーの身としてはかなりつらい。しかし確実な事にもう春なのである。

 ところでこの春=スプリングの到来を歌った、ジャズのスタンダードソングはかなり数多く、それも殆どが希望に満ちたもの...と思えばさに非ず。アメリカ北部のNYやボストン、シカゴなどと言ったジャズに関連深い大都市では、春が来ることは間違いなく大きな喜びなのだろうし、その訪れは嬉しいことに違いないのだが...。日本でも春の到来を端的に告げるのは桜の開花。これを歌ったポップスはいずれもが名曲揃いで、かなりなヒットを記録しているのに、ある意味愉しい内容だけではないのと余りか、スタンダードソングも似ている様でもある。


 こうしたスタンダードソングでの春と言えば、まず何を置いても「スプリング・イズ・ヒア」だろう。ジャズピアノの名匠、ビル・エバンス・トリオの『ポートレート・イン・ジャズ』での演奏が秀逸だったが、歌い手ではクリス・コナー、キャロル・スローンと言った名家達の絶唱が印象深い。但しこの歌詞は決して明るい「春礼賛」などと言うものでは無い失恋のトーチソングで、春は来ても恋人がいない為少しも愉しくない...等と歌われている。もう1曲夫婦デュオのジャッキー&ロイやカーメン・マクレー、ダイアン・リーブスなどが唄った「スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト」も似たような失恋ソング。どうやらスタンダードの中で描かれた春は、ある意味結構シビアで余り明るいものとは言えない。
 
一方ジャズメンオリジナルでも、いくつか春がテーマになっており、まず最も有名なのは夭逝した天才トランぺッターのクリフォード・ブラウンの「ジョイ・スプリング」。これはタイトル通り春到来の喜びを爆発させた急速調のナンバー。一方同じトランぺッターで「静かなるブルーの人」等と言った形容句付きで語られることも多いケニー・ドーハム。彼には少し哀愁を帯びた「ブルー・スプリング」と言った佳曲もある。

 
いずれにせよジャズの世界でも、春と言った季節は重要なファクターの一つであることは間違いない。ぼくもロートルとは言え、春=スプリングを目一杯愉しもうと今思っている所なんです。 

【今週の番組ゲスト:3年ぶりのご出演nouon(ノウオン)のヴァイブラフォン&マリンバ奏者の山田あずささんとピアニストのケビン・マキューさん】
2ndアルバム『Flow』から
M1Selectness
M2Pigeons
M3Dicks
M4Kebiman Kebumen