6月3日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報] [テイスト・オブ・ジャズ]
2017/06/02(金) 19:00

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.360~6月は...】

 ロートルともなると残念なことに若い頃に比べ時間の経つのも一段と速く、あっという間に1年の折り返し地点、6月に入ってしまった。今年は不運なことに、3月末に今までに無い交通事故に遭遇、意識の切れた83才のチャンジー(爺さん)の車と正面衝突、担ぎ込まれた病院での検査では何ともないということだったが、あれ以来首回りが重く気分も最悪、ほぼ連日整体通いと言うトホホな事態で、余計時間の経つのも早く感じてしまうのかも知れないが...。

 さてその6月だが日本では全国的にしとしと雨の続く梅雨の季節で、あまり好まれない不運月とも言えそう。だがアメリカでは恋の成就する良き時期で「ジューンブライド」に代表される結婚式にも最も相応しい月ともされ、1年でも最も光り輝く時期となっている。それだけにこの6月を歌い込んだスタンダードソングも多いのでは...と思いがちだが、これが意外に少なくて代表的なのは「6月は一斉に花開く~ジューン・イズ・バースティン・アウト・オールオーバー」位なもの。他には「ジューン・ブロート・ザ・ローゼズ」「ジューン・ナイト」等と言った小唄がある位で、意外に少ない。そのうちで最も有名な「6月は一斉に花開く」は、40年代の代表的ミュージカル「回転木馬」の主題曲。後年映画化されヒットしたが、ミュージカルの黄金ソングチーム、オスカー・ハマースタインⅡ(作詞)&リチャード・ロジャース(作曲)の代表曲の一つで、遊園地の回転木馬をメインに展開されるラブソング。「6月は巷で一斉に花が華麗に咲き誇るが、ぼく達もこの恋を成就させようじゃないか...」と謳われており、6月が恋の季節と同時に花の季節であることも物語っている。「ジューン・ブロート...」の方もバラが主役になっており、やはりこの月は何と言っても恋&花の時期なのである。

 この6月の唄の中で興味深いのが30年代に作られた小唄「ジューン・イン・ジャニュアリー」。直訳すると1月の中の6月となり、手元に歌詞がないのでどういう内容かははっきりとはしないが、歌詞を書いたのはレオ・ロビンと言う有名な作詞家。この曲はマンデル・ロウという渋いギタリストの『ギター・ムード』(Riv)と言うアルバムに収録されており、その淡々としたギター演奏と共に、その一風変わったタイトルも記憶に残るもので、6月と言うと何か忘れ難いナンバーの一つでもある。

 日本では6月の花と言うとそう目立ったものはないと思われるが、山好きにはこの月、実に多くの花々が一斉に咲きほころび、実に見事な歓迎すべき月なのである。最も見事なのはやはり山つつじ。もう大分前のことになるが番組の出張取材でこの時期九州に行くと、熊本に隠居している大の山好きの局の先輩を誘い、取材終了後九州のつつじの名山、阿蘇、霧島連峰などを巡った。最も見事だったのは大分と熊本の県境に聳える久住の山々。中でも大船山、平治山の山全体を彩る花の乱舞には感激ひとしお。あの有名な「坊がつる讃歌」にも歌われており、坊がつるの草原から眺めても見事だが、実際に登ってその花々の中を闊歩するのはまさに極楽、その上この山塊には好温泉も多く、実に気持ち良い山行が出来る。一度先輩と共にこの大船山から南に下り、長湯温泉を目指したことがあったが、これが実に長い降りで確か4時間以上、下の道路に辿り着いた時には疲労困憊、それだけに名湯・長湯の良さ・有難味が身に沁みたものだったが...。

 まあ今は交通事故の回復で、なるべく温泉療法を心掛けているのだが、連日通う整体の先生は施療をした時は、なるべくお風呂は避けて欲しいと言う方針。それだけに好きな温泉療養も叶わないのだが、1週間後にはまた恒例の台湾取材が控えており、それまでには少しは首の鈍重感が引いてくれるか...、今はそれだけが心配で"花や恋"などに彩られる6月のことなどあまり意識には無いのです。

 【今週の番組ゲスト:ギタリストの横田明紀男さん】
2枚同時発売のソロ初アルバム『YOKOTA』『JUMP OUT!』から
M1Take Five
M2
Spain
M3
Jump Out!生演奏
M4
Over the Rainbow