【第282回】
7月を迎えます。今週から福島と小倉で開催が始まり、いよいよ夏競馬本番です。そして福島では我が社杯、ラジオNIKKEI賞が行われます。福島の夏の開催で行われる重賞レースはラジオNIKKEI賞と七夕賞ですが、両方に勝利し、福島競馬限定の「思い出のベストホース大賞」で1位となった馬は? そう、ツインターボです。
ところで、ラジオNIKKEI賞はかつて"残念ダービー"と呼ばれたレースだったことをご存知でしょうか? 若い方にはピンとこないかもしれません。このレースは、1955年から1967年まで「東京優駿競走の勝ち馬は出走不可」という条件で行われ、東京優駿(日本ダービー)の勝ち馬は出走できなかったのです。
そのため敗者復活戦的な意味合いから、規定がなくなってからも"残念ダービー"という言葉が残り、ひと昔前はよく言われたものでした。1973年の日本ダービーでタケホープの2着となり、その後に出走した日本短波賞(ラジオNIKKEI賞の前身)を勝ったイチフジイサミは、まさに残念だった日本ダービーの鬱憤を晴らした馬だと思います。
さて、ツインターボは1991年のラジオNIKKEI賞(当時はラジオたんぱ賞)を勝ちましたが、デビューは遅くこの年の3月でした。新馬、もくれん賞と連勝して青葉賞に出走しましたが勝てず、5月26日の日本ダービー当日に行われた駒草賞に出走して5着となったあとにラジオたんぱ賞に出走したのでした。それでは問題です。
この3つの実況のうち、ツインターボが出走した駒草賞の後に行われた「1991年の日本ダービー」はどれでしょうか?
早いものでツインターボが逃げ切ったレースからもう30年以上経ちます。今回はどんなレースとなるのでしょう。ツインターボのようにビュンビュン逃げて行く馬がいると盛り上がるでしょうね。
それでは前回・第281回の正解です。
<正解> ダンツフレーム
実況【A】は2002年の宝塚記念です。勝ったダンツフレームは1番人気でした。ダンツフレームは2001年の皐月賞と日本ダービーでともに2着。菊花賞は5着で、翌2002年に安田記念で2着としたあと、このレースでついにGIタイトルを手にしたのでした。ちなみにこのレースの2番人気はエアシャカールでした。
【B】は2007年の宝塚記念で、勝ったアドマイヤムーンは3番人気。1番人気はウオッカ、2番人気はメイショウサムソンでした。アドマイヤムーンはこれがJRAのGI初制覇でした。
【C】は2009年の宝塚記念です。2番人気のドリームジャーニーが勝ち、2着は3番人気サクラメガワンダー、3着が1番人気ディープスカイでした。ドリームジャーニーにとっては朝日杯フューチュリティステークス以来となる久々のGI制覇でした。
先週の宝塚記念はまたも単勝1番人気の馬が敗れました。これで今年上半期の平地GIレースは全て1番人気の馬が負けたわけです。こんなこともあるんですねぇ。秋はどうなるでしょう。スプリンターズステークスの1番人気はどの馬かな?