第38問:10秒の壁は破られた。では、1分6秒の壁は? [聴く『競馬クイズ』]
2017/09/26(火) 13:00

【第38問】


 今週はスピード自慢が中山競馬場に集まるGI、スプリンターズステークスが行われます。


 スプリンターといえば、日本を代表するスプリンターがやってくれましたね。今月9日に福井市で行われた日本学生対校選手権の男子100メートル決勝で、21歳の桐生祥秀選手が9秒98をマーク。日本選手で初めて10秒を切りました。このところ誰が最初に10秒の壁を破って9秒台で走るのか注目を集めていましたが、ついに桐生選手がやってくれました。
 滋賀県出身の桐生選手は、京都・洛南高3年だった2013年、当時の日本歴代2位となる10秒01で走り、走るたびに「ついに9秒台で走るか!?」と注目を浴びてきましたが、今年は陸上の日本選手権で敗れ、世界陸上の100メートルの代表にもなれずにいました。しかし、見事に自らがベストスプリンターであることを証明してみせました。


 桐生選手は100メートルの日本レコードをマークしたわけですが、競馬の芝のレースで最も短い距離である1000メートルのレコードホルダーをご存知でしょうか?


 芝1000メートルの日本レコードは53秒7。これは2002年の第2回アイビスサマーダッシュでマークされました。
 日本レコードを叩き出したこの快速馬は、翌2003年にスプリンターズステークスに出走しましたが、13着に敗れました。厚いGIの壁を破ることは出来ませんでした。しかし、2004年には第4回アイビスサマーダッシュを53秒9で走って2度目の制覇を果たし、再びスプリンターズステークスに出走したのでした。


 それでは2004年10月3日に行われた第38回スプリンターズステークスの実況をお聴きください(もちろん「勝ち馬抜き実況」です)。今回の問題は、このレースを逃げ切った快速馬の名前です。ズバリお答えください。


 レース実況はこちらから→聴く


 ちなみにスプリンターズステークスのレースレコードは、2012年の覇者ロードカナロアがマークした1分6秒7です。では、芝1200メートルの日本レコードホルダーは...? 1999年に小倉競馬場のコースを1分6秒5で走ったアグネスワールドです。さぁ、今年はどんなレースとなるのか? そして「日本新記録」が出るのか? 韋駄天のスピード比べを楽しみましょう。


 それでは、ここで前回・第37問の正解を発表します。


 <正解>[A] ジュサブロー


 ちなみに勝ったジュサブローはこの時5番人気で、2着ラウンドボウルとハナ差で3着だったテツノカチドキ(大井)が単勝1番人気でした。鞍上は「鉄人」こと佐々木竹見騎手。そして、このレースで逃げたのが岩手競馬出身で当時は大井所属だったカウンテスアップ。結果は7着でしたが、乗っていたのは今年7000勝を達成した的場文男騎手。31年前ですからこの時はまだ30歳でした。


 夏の札幌開催では2歳戦にホッカイドウ競馬の馬が数多く出走してきます。しかし、それ以外では、地方競馬の馬が中央のレースに出走することが少なくなりました。かつてはジャパンカップ、フェブラリーステークスといったGIレースに地方の馬が挑戦していましたし、ライデンリーダーやコスモバルクなどが中央のクラシックレースに出走したものですが、はたして今後そのような馬が現れるのでしょうか。
 活気を取り戻した地方競馬から強い馬が出現して、中央のGIホースと対決するレースを見たいものです。

第37問:かつては地方競馬の馬が5頭も出ていたんですねぇ。 [聴く『競馬クイズ』]
2017/09/19(火) 11:30

【第37問】


 今週は中山でオールカマーが行われます。この「オールカマー」とは、調べると英語で"all-comers" = 「(競技などへの)(参加)希望者全員」とあります。
 その名前のとおりこのレースは、出走馬に広く門戸を開けたレースとして行われ、1986年から1994年まで地方競馬招待競走として行われました。当時は地方競馬の馬が中央のレースに出走することは本当に稀でした。重賞レースでは、他にウインターステークス(現在の東海ステークス)ぐらいだったように思います。地方の馬が中央競馬で走るレースは数えても片手で足りるぐらいの数でした。


 今回は地方競馬招待競走となった1986年のレースから出題します。もう31年前です。第32回オールカマーは11頭立てで、そのうち5頭が地方競馬からの招待馬でした。まずは、このレースの実況をお聴きください。


 レース実況はこちらから→聴く


 このレース実況は、編集した「勝ち馬抜き実況」です。ズバリ、このレースの勝馬の名前をお答えください。
 ヒントとして勝った馬について少しご紹介しますと、東海公営から参戦したこの馬は白さが目立った芦毛の馬で、このレースでは向正面で動いて3コーナーを前に先頭に立ち、直線では独走。2着のラウンドボウルに3馬身半の差つけて快勝しました。そしてジャパンカップにも出走して7着となりました。


 えっ、そんな30年以上も前のレースの勝ち馬なんて知らない、ですって? それでは3択にしましょう。以下の3つの中からお答えください。


[A]ジュサブロー [B]ジュシチロー [C]ジュハチロー


 それでは、ここで前回・第36問の正解を発表します。


<正解>クリストフ・ルメール騎手 レース名:有馬記念


 戸崎圭太騎手、クリストフ・ルメール騎手、そしてミルコ・デムーロ騎手の3人ともJRA所属となる前に重賞を勝っていますが、戸崎騎手は2010年の武蔵野ステークスが初めての重賞勝ちで、翌2011年の安田記念がGI初勝利です。デムーロ騎手は2001年の小倉大賞典が初めての重賞勝ちで、その2年後の2003年の皐月賞が初のGI制覇でした。


 実況を聴いてすぐに分かった方も多いと思います。スタートしてすぐにあのディープインパクトの名前が出てきますから、ディープインパクトに初めて土がついたレースである2005年の有馬記念だと分かったはずです。ハーツクライが初めてGIタイトルを手にしたあの有馬記念は、ルメール騎手にとっても初めてのJRAの重賞制覇であり、GI制覇でした。


 さぁ、春はヴィクトリアマイル、オークス、ダービーとGIを3連勝したルメール騎手は、この秋はいくつのGIを制するのでしょう? 日本のGIだけでなく、今度の凱旋門賞も勝っちゃって欲しいものです。

第36問:あの3人の騎手は、ホントよく勝ちますねぇ~。 [聴く『競馬クイズ』]
2017/09/12(火) 17:00

【第36問】


 夏競馬が終わり、秋競馬がスタートしましたが、現在リーディングのトップ3は、いずれも100勝を超えている戸崎圭太騎手、クリストフ・ルメール騎手、そしてミルコ・デムーロ騎手です。夏競馬終了時点(9月3日)でこの3人に続く4位の福永祐一騎手が78勝でしたから、上位3人が完全に抜けている状態です。


 今回はこの3人に関する問題です。戸崎騎手、ルメール騎手、デムーロ騎手は、ご存知のように最初からJRA所属のジョッキーだったわけではありません。ところで、地方競馬、そしてフランス、イタリアから移籍してきたこの3人が、それぞれ初めて制したJRAの重賞レースを覚えていますか?


 それでは問題です。戸崎騎手、ルメール騎手、デムーロ騎手の3人のうち、初めて制したJRAの重賞レースがGIだったのは誰でしょう? その制したGIレースの名前もお答えください。


 けっこう知られていることですから、難しくはないと思います。しかし、「ヒントをくれ~!」という方のために、今回はヒントとしてレース実況をご用意しました。どうしても分からないという人だけお聴きください。もちろん「勝ち馬抜き実況」になっています。


 レース実況はこちらから→聴く


 ううむ、このヒントは少しサービスし過ぎてしまったかなぁ...あの馬が出てきますからねぇ。この実況を聴けばすぐに答えは出ますね。


 それでは、ここで前回・第35問の正解を発表します。


<正解>[B]ダイナアクトレス


 ダイナアクトレスのオーナーは「(有)社台レースホース」で、当時は(有)社台レースホースの馬には「ダイナ」という冠名がついていました。この頃ダイナガリバー、ダイナコスモス、ギャロップダイナなど多くの馬が活躍しましたが、ダイナアクトレスの『アクトレス』は、母親の名前のモデルスポートからの連想に加え、共同馬主の人に有名な女優さんがいたことに由来していると聞いたことがあります。(当時は「女子アナ」なんて言葉、あまり言われませんでしたね)


 ダイナアクトレスは、このレースを勝った後に毎日王冠も制し、秋の天皇賞では8着に敗れたものの、ジャパンカップでは出走した日本馬の中では最先着となる3着に入りました。1600mから1800m、2000m、そして2400mまで頑張った姿を今でも良く覚えています。


 残念ながらGI勝利には手が届かないまま引退したダイナアクトレスですが、母親となって1993年に生んだランニングヒロイン(父はサンデーサイレンス)はあのスクリーンヒーローを生み、そのスクリーンヒーローはモーリスを世に送り出し、ダイナアクトレスの血は脈々と受け継がれています。秋競馬最初の重賞、京成杯オータムハンデキャップといえば、やはりダイナアクトレスを思い出しますね。

第35問:秋競馬開幕! もうすぐクリスマスかぁ...そりゃぁ早すぎるか!! [聴く『競馬クイズ』]
2017/09/05(火) 11:00

【第35問】


 夏競馬はアッという間に終わって、今週から秋競馬が幕を開けます。秋の中山開催はご存知のように芝コースの馬場状態がすこぶる良くて、「高速決着」のレースが見られます。
 そんな中山の開幕週のメインレースは、京成杯オータムハンデキャップ。このレースはマイル戦で、「高速馬場」ということもあって1600メートルのレコードが数多く生まれてきました。今回の問題は、その京王杯オータムハンデキャップから出題します。まず、以下のレース実況をお聴きください。


 レース実況はこちらから→聴く


 このレースでは、実況にもあったように、勝った馬が1600メートルのレコードタイムをマークしました。当時としては驚くべきタイムで話題となりました。


 それでは問題です。このレースの勝ち馬の名前をお答えください。レース実況は編集して「勝ち馬抜き実況」にしてありますが、他の馬から分かる方もいらっしゃるでしょう。しかし、昔々のレースですから今回は3択問題にしました。以下の3つの中からお答えください。


[A] ダイナモデル [B] ダイナアクトレス [C] ダイナジョシアナ


 う~ん、この3択は少しやりすぎでしたかねぇ。

 
 ところで、この時にマークされた勝ちタイムは1分32秒2で、これは当時の芝1600メートルの世界タイレコードでした。当時は本当に驚くべきタイムでしたが、その後京成杯オータムハンデキャップではさらに速いレコードがマークされていきます。
 1994年の勝ち馬サクラチトセオーが1分32秒1で走り、さらに2001年にはゼンノエルシドが1分31秒5をマークしてこのレースを制しました。そして5年前の2012年のレースでは、レオアクティブが1分30秒7というレコードを叩き出しました。このタイムは今も芝1600メートルのJRAレコードとなっています。


 今年の夏は関東地方では雨の日が多く、日照不足が問題となりました。それでも芝コースの状態は1年で一番いいはずです。秋競馬の開幕週、はたしてどんなレースが見られるのか? そして、どんな勝ちタイムとなるのか注目です。


 それでは、ここで前回・第34問の正解を発表します。


<正解>勝ち馬:サファリオリーブ 騎手:江田照男


 問題のレースは、1990年8月26日に行われた第26回新潟記念です。15頭が出走したこのレースは3頭が並んだ際どい勝負となり、ハナ差で14番人気という人気薄の6歳(現表記)牝馬のサファリオリーブが勝ちました。騎乗したのは、この年の3月にデビューした新人・江田照男騎手でした。


 重賞初制覇が万馬券レースとなった江田照男騎手は、ご存知のようにこれまで人気薄の馬に乗って歴史的万馬券が出たレースで活躍してきました。江田照男騎手が「穴を開けた」と言えるレースは数多く、有名なところでは1998年の日経賞で12頭立ての12番人気、単勝355.7倍のテンジンショウグンに乗って勝ち、2000年のスプリンターズステークスでは16頭立ての16番人気、単勝257.5倍のダイタクヤマトで逃げ切って競馬ファンをアッと驚かせました。
 記憶に新しいところでは一昨年のヴィクトリアマイルですね。18頭立ての18番人気のミナレットで逃げて3着に残り、勝ったストレイトガールとのワイドが8万6300円、2着のケイアイエレガントとのワイドも8万6580円となり、3連単に至っては2070万5810円という歴史的高配当を生み出しました。


 今や「穴男」「穴騎手」の代表格とも言える江田照男ですが、新人騎手ながら重賞を制覇したこの新潟記念が彼の「穴男」としてのスタートだと言っても過言ではないでしょう。彼のような個性的な騎手は貴重だと思います。