亮的閑話 第60回 ラスアイが来てくれたのに、こんな切ない5月は初めて [ラジオiNEWS]
2022/05/13(金) 11:27

5月。吹き抜ける風はさわやか、暑くもなく寒くもなく、1年で最も快適に過ごせる最良の季節。いつもなら5月は心が浮き立ち、足取りも軽くなるのだが、今年は違う。ついに5月がやってきてしまった。できれば来てほしくなかった。今は5月が終わってほしくないと思う。そんな胸を締め付けられるような、切ない思いに駆られている。

5月のマンスリーゲストは今月末をもって活動を終了するラストアイドルの皆さんだ。人気絶頂のラスアイ、誰もが納得できない、理不尽な思いを禁じえない活動終了の知らせだったが、メンバーたちはみな、健気で強かった。愚痴めいたことを口にするメンバーは皆無、最後まで全力で駆け抜けると、顔を上げ、前を向いていた。そんなメンバーたちをみて、ファンも「落ち込んでいる場合ではない、自分にできることは最後までラスアイを応援することだ」と、腹をくくり、立ち上がった。それでも、今回の決定を下したラストアイドル製作委員会にはひと言いいたい。ファンを置き去りにするなと。

さて1回目に来てくれたのは、大森莉緒さん、松本ももなさん、籾山ひめりさんだ。1期生の中でも人気、実力とも申し分ない3人、豪華なメンバーが先陣を切ってくれた。

大森さんといえば、舞台球詠が圧倒的に印象に残っている。ご本人も、最も楽しかった仕事の一番手に球詠を挙げていた。この人には独特のオーラがある。誤解を恐れず言えば、大森さんは令和のアイドルになるために生まれてきたような人だと思う。アイドル像は時代とともに変遷する。昭和の時代、アイドルは手の届かない、神々しい存在だった。平成になり、AKB48がイメージを変えた。会いに行ける、親しみやすい存在になった。そして令和。コロナ禍を経て、アイドルはネット上では会えても、以前ほどは簡単に実物に会えなくなった。でもファンとの距離は決して遠くない。令和時代のアイドルは、いわば昭和的な要素と平成的な要素を併せ持つ、そんな存在になったのではないかと思う。

そこで大森さんだ。舞台の上やライブのステージに立つ大森さんは、神々しいオーラがある。一方で、変顔やってみて、と言われれば、何の躊躇もなくやってみせる。神々しさと親しみやすさを兼ね備えたアイドル、それが大森さんだ。だから令和時代のアイドルというイメージにぴったりくる。そんな大森さん、いずれラスアイのセンターポジションに立つ日がやってくるだろうと思っていた。ステージの最前列、ど真ん中で輝く大森さんを見てみたかった。

松本さんはひと言で言えば、アイドル界の大谷翔平だと思う。のっけから何わけのわからんことを言っているのだと思うかもしれないが、しばしお付き合いいただきたい。

米国メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手は昨年、MVPなど多くの表彰を受けた。その中で彼が一番嬉しかったと言っている賞が、選手が選ぶMVPだった。共に戦った仲間たちから、お前がナンバーワンだと認められた賞は、何よりの勲章だ。

翻って松本さん、この人はアイドルが認めるアイドル、いわばアイドルの中のアイドルと言っていい存在だ。ラスアイの中でも間島和奏さんや、卒業した長月翠さんが、松本ファンであることを隠さないが、話はラスアイ内部に留まらない。
ラジオiNEWSには様々なアイドルグループがやってくる。オンエア前後の雑談で、筆者がラスアイファンであることに話題が及ぶと、「私もラスアイ大好きなんです」というアイドルが少なからずいる。そして推しメンを尋ねると、9割くらいの確率で松本さんなのだ。

アイドルが憧れるアイドル、ここには素人が関与できない、独特の世界観がある。これこそが松本さんの最大の魅力であり、武器になっている。プロが認めるプロ、時には鎬を削るライバルたちが認め、思いを寄せる存在、それが松本さんだ。筆者が松本さんをアイドル業界の大谷翔平と位置づける所以だ。

シュークリームロケッツや&M.LLYですでにセンターを務めているが、松本さんも、このままラスアイが続けば、いずれ表題曲でセンターを取っただろうなと思う。

メンバー最年少の籾山さんも、ただ者ではない。4周年ライブで披露した「To the Top」、ラスアイ史上、最初で最後のソロ曲だ。実際、籾山さんは歌が上手い。声がいい。歌っている時のきりっとした表情がいい。だからこそ、メンバー初のソロを任されたのだろう。4周年ライブの帰路、栗林さんとの会話を思い出した。「ひめりちゃんのソロ、良かったですね」「うん、近い将来、ひめりちゃんがセンターになるんじゃないかな」。

籾山さんには大きな武器がある。ローラースケートだ。デビュー前のオーディションバトルで、籾山さんはローラースケートを披露したが、審査員の評価は厳しかった。歌で勝負すべきで、ここでローラースケートを出すのはいかがなものか的な指摘だった。筆者はたまたま番組をみていて、強い違和感を覚えた。挑戦者だった籾山さんは、歌もダンスも暫定メンバーに引けを取らないレベルにみえた。少なくとも、歌で劣る分をローラースケートでカバーするという図式ではなかった。歌とダンスが互角なら、プラスαの武器であるローラースケートの分、籾山さんが勝ったと思ったのだが、結果は逆だった。

1人のファンとして思う。籾山さん、ローラースケートを絶対に手放してはいけない。これは他のアイドルにはない、あなた独自の武器になるから。ミュージカル「スターライトエクスプレス」のように、ローラースケートがテーマになるような仕事が、どこで舞い込んでくるかわからない。何より楽しそうにローラースケートで、くるくる回転している籾山さんは、掛け値なしに可愛い。舞台球詠2で見せてくれた演技力も大きな可能性を感じさせる。メンバー最年少の籾山さん、伸びしろは無限大だ。

ここまで書いて、改めて思った。ラスアイの活動終了、あまりにもったいない。これから先、どれだけのことができたか、どれだけの夢をファンと共有できたか、本当に惜しまれる。プロダクションのツインプラネットさんに切にお願いする。できるだけ多くのメンバーがアイドル活動を続けられる場を作ってあげてほしい。願わくば、ラスアイのDNAを継承するような、最低でも10人くらいのグループができたら嬉しい。もしそんなグループが誕生したら、ラジオiNEWSはラスアイ同様、応援することを約束する。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
亮的閑話 番外編 おめでとうukka、ライブ最高でした! [ラジオiNEWS]
2022/05/06(金) 11:48

連休後半の5日、ukkaのライブに初参戦した。五月晴れの恵比寿ザ・ガーデンホール、番組プロデューサーが「歌が上手い、ダンスが上手い、とにかく楽しい」と絶賛するukkaのライブ、その言葉に嘘はなかった。

まず驚いたのが抜群の歌唱力。6人全員が上手い。そろって上手い。こんなグループは見たことがない。ソロのパートがあるたび、その印象は強まった。声量があるうえに安定感もあるから、聴いていて実に心地良い。歌っている時の表情がいい。マイクに向かうきりっとした顔と、マイクを離した直後のにこやかな顔、そのギャップがいい。

ダンスも素晴らしい。ダイナミックで切れ味抜群、こちらも歌同様、かなりのレベルとお見受けした。ダンスも6人全員が上手い。よくぞこれだけのメンバーを集めたものだと感心する。

そして楽しさ。ukkaのライブは初めてで、初めて耳にした曲も多かったのだが、最後まで楽しめた。アイドルらしい、きゃぴきゃぴした感じの曲は少なかった印象だが、あの歌唱力、ダンス力があれば、本格派アイドルとして十分に勝負できるという見立てなのだろう。

アイドルグループのライブで6人というのは、絶妙なサイズ感かもしれない。筆者がよく足を運ぶアイドルグループは30人以上の大所帯で、推しメンの居場所を探すのが一苦労だ。6人なら立ち位置が目まぐるしく変わっても、誰がどこにいるのか、すぐわかる。客席のどこにいても、自分の推しメンが近くで見られるように、この日のライブではダンス合わせて立ち位置がどんどん変わった。そんな細やかな配慮も嬉しかった。

そんな楽しいライブの雰囲気ゆえだろうか、客席のファンとステージ上のメンバーとの一体感が強かった。曲に合わせた絶妙なクラップ、揺れ動くサイリウム、声は出せずともファンは心の中で、コール&レスポンスを楽しんでいたのだろう。実際に声を出せたコロナ前のライブは、どれほどの一体感があったのだろう。
この日、最大のヤマ場はアンコールの後にやってきた。サプライズでのメジャーデビュー決定の一報、ステージ上で泣き崩れる6人、静かに控え目に狂喜乱舞するファンたち。長年、ukkaを支えてきたファンにとって、2022年5月5日は最良の日になったことだろう。

4月のゲストとして番組に来てくれたukkaのメンバーたち、スタジオでの少女らしい、かわいらしい居ずまいと、ステージ上の堂々たる佇まいのギャップ、本当に同じ人たちなのと思うほど、ライブ会場の6人は輝いていた。

6人中5人がまだ10代という若さにもかかわらず、あの完成度の高さと表現力は特筆ものだ。とてもこの日がメジャーデビューとは思えない貫禄、会場のファンを絶対に逃さない圧倒的な空間支配力、この先どこまで伸びるのか、末恐ろしいくらい成長が楽しみなグループ、それがukkaだ。羽化しばかりで、もう大空高く羽ばたいている。そんなukka、これからも折に触れ見てみたい。ラジオiNEWSにも是非また出演してほしい。今の心境をお笑い芸人チャンカワイ風に言えば、「やばい、ファンになってまうやろー」。

ukkaのみなさん、New Style LIVE TOUR 2022の完走おめでとう。そして念願のメジャーデビュー、本当におめでとう。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
亮的閑話 第59回 なぜかukkaを局を挙げて推してます [ラジオiNEWS]
2022/04/30(土) 14:00

4月最終週のラジオiNEWS、中1週間でukkaのメンバーが来てくれた。村星りじゅさん、芹澤もあさん、葵るりさんの3人だ。2週間前、また来てくださいと言っていたら、こんなにも早く再登場が実現し、ファンの皆さんもきっと喜んでいることだろう。

ukkaはラジオiNEWSの担当プロデューサーが強く推しているグループだ。加えて、この日の放送前後、ラジオNIKKEIの編成担当幹部が乱入し、やたらとukkaをほめまくる。いわく「お嬢様という感じがして、そこがいいんですよねー」。

これまでも、歌が上手い、ダンスが上手い、ライブが楽しいと何度も聞かされ、そこまで言われたら、もう行くしかないだろうと、5月5日、恵比寿のライブに伺うことになった。

この日のオンエアで聴いた「時間。光り輝く螺旋の球」、確かに歌が上手い。見どころ聴きどころを尋ねると、芹澤さんが「バキバキのダンス」だという。激しく踊りながらの、あの歌唱力、それは是非とも見てみたい。

この日の最大の注目コーナーは、プレッシャーニュース読みだった。葵さんは前回、0・5秒で爆発という伝説を作ってくれた。果たしてリベンジなるか。うっかり者と前評判だった芹澤さんは前回、見事に成功、今回もまたクリアーなるか。村星さんは前回、ぎりぎりの成功で、今度は万全のクリアーと目指すと、見どころ満載だった。

結果、村星さんはパーフェクト、芹澤さんは9分9厘成功していたのに最後で惜しくも失敗、葵さんも半分くらいまでは読み進めることができ、前回より大きく進歩した。

本日登場したukkaの3人、19歳、17歳、16歳と、かなり若いにも関わらず、実にしっかりしている。受け答えも適格だし、状況を把握する能力も高く、落ち着いて話していた。アイドルとしての潜在能力の高さを垣間見せてくれた。
そんなukka、なぜかラジオNIKKEIの社員が推しまくるグループだ。まるで局を挙げて応援しているかのような推し事ぶり。その魅力を5日恵比寿で、心から堪能させていただこう。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
亮的閑話 第57回 エビ中の超大型ルーキー登場 [ラジオiNEWS]
2022/04/22(金) 10:37

4月というのに肌寒い日が続く21日、ラジオiNEWSに初登場してくれたのが、私立恵比寿中学の桜木心菜さん。メンバーになってまだ1年足らず、現役の高校生という若さ、おまけにリモート出演ということで、スタッフも心配していたのだが、まったくの杞憂だった。

ほんとに新加入メンバーなのと思うほど、私立恵比寿中学の魅力をわかりやすく語ってくれたし、受け答えも安定感抜群、高校生離れした落ち着きをみせてくれた。こちらの質問の趣旨をきちんと理解しているから、答えも適格で、地アタマの良さも、相当のレベルだと推察した。

実は私立恵比寿中学の楽曲を聴くのは、今日が初めてだった。ライブも拝見したことはない。そんな超初心者でも、このグループの歌をもっと聞いてみたい、ライブをみてみたいと思わせるような、説得力のあるプレゼンを桜木さんはしてくれた。

まもなくメジャーデビュー10周年記念ライブが始まる。4月29日の新潟から7月9日の東京まで、北は札幌から南は福岡まで12都市を回る。是非、全国のエビ中ファンに幸福な時間を届けてほしい。

ライブに集うファンは、大好きなエビ中を10年もの長きに渡って応援できる喜びを、かみしめてほしい。ラストアイドルに続き、24時のマスカレイドも10月いっぱいでの解散を発表した。いずれもラジオiNEWSに何度も来てくれたグループなので、とても切ない。好きなアイドルグループを応援できる喜びは、失われて初めてわかるもの。エビ中には、少しでも長く、できるだけ長く、活躍し続けてほしい。

今回はリモート出演だったので、次回は是非、ほかの新加入メンバーも一緒に、スタジオに来てほしい。どうか末永く、ラジオiNEWSとお付き合いいただけますように。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)
亮的緩和 第57回 うっかりしっかり羽ばたけukka [ラジオiNEWS]
2022/04/15(金) 12:18

ラジオiNEWS、4月前半のゲストで来てくれたukkaの皆さん、明るく、可愛く、さわやかな風を番組に吹き込んでくれた。この日はリーダーの川瀬あやめさん、芹澤もあさん、結城りなさんが登場した。先週の3人よりクセが強いというか、個性が前面に出ているというか、まあ、にぎやかで楽しいオンエアになった。

うっかり者と前評判だった芹澤さんが、唯一ニュース読みで成功、しっかり者の触れ込みだった川瀬さんが早めに読み違えるなど、番狂わせもあったが、実に楽しい、いつも以上に笑い声が広がる1時間だった。次々と寄せられるファンのメッセージは暖かく、ukkaは愛されているアイドルグループなんだなと、実感した。

過去、この番組に出演してくれたアイドルグループの中で、加入してまもないメンバーが登場するケースは多々あった。放送中や事前の打ち合わせ時間帯に、先輩への配慮や気遣い、遠慮が垣間見えることが多かったが、この日の結城さんは、まったくそれを感じさせず、のびのびとukkaに溶け込んでいる様子が見て取れた。おそらくメンバーたちの優しさ、包容力が素晴らしいのだろうと、勝手に推察した。

5月5日には追加公演がある。暖かいファンに囲まれて羽化したukka、すくすく成長し、だんだん羽根もしっかり生えてきた。芸能界という広い空を、これからもukkaらしく、自由に、おおらかに羽ばたいてほしい。もっともっともっと、ファンを魅了し、日本を元気にしてほしい。そんな期待を抱かせるアイドルグループ、それがukkaだ。是非また、もっともっともっと番組に来てください。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)