香港を楽しもう!(4) [香港通競馬ライター・土屋真光の香港観光案内]
2008/12/27(土) 18:00 投稿:Director 記事URL トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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超~~~南国ビーチリゾートな雰囲気ですが、実はここも香港なんです。
香港というところは、どの場所をどう切り取っても異なる魅力的な表情を見せてくれる土地だ。とはいえ、日本において一般的に香港の名物といえば「ショッピング」「グルメ」「街」ということが前面にフィーチャーされており、ちょっとした旅行では、なかなかそういった部分に気付くことができず、見逃してしまうことがほとんど。
しかしながら、冒頭の写真のような風景も、ちょっと切り取り方を変えることで意外に遭遇しやすい。今回は僭越ながら土屋勝手にセレクトで、意外な香港の表情を紹介していきたいと思う。
ちなみに冒頭の写真は、香港島のビクトリア湾とは反対側である南側にあるスタンレーという地区。雑貨や骨董品の店が立ち並ぶスタンレーマーケットが場所として知られているほか、ビーチとしては映画「慕情」の舞台にもなったこの場所までバスで来る道中にあるレパルズベイが有名だが、ここはスタンレーマーケットの商店街を抜けた裏側に広がっている。観光客で賑わったマーケットから一転して拡がる景色には、思わず感嘆の声も出てしまうはず。
また、ここからビクトリア湾側に戻るときには、西灣河往きのバスもオススメ。特に大潭篤水塘という香港島の主要な水ガメのダムの上を通るときには2階席に座って欲しい。
海というジャンルで言えば、オプショナルツアーのメニューにもなっているドルフィンウォチングも挙げたい。世界でも香港近海にしか生息していないピンクイルカを見に行くツアーなのだが、小型クルーザーに乗って洋上の国境ギリギリまでクルージングするという点だけでも非日常感に溢れている。ツアーの行程が昼過ぎまでに終わるというのも、滞在時間中の効率面からもいい。
もちろん白眉はピンクイルカ。運がよければかなりの間近まで寄ってくるとか。自分は遠めにしか見たことがないので機会があれば、再チャレンジしてみたい。
香港のカオスな魅力のひとつに、急速な発展に流されないプリミティブな感性というものが挙げられる。その感性は街中でも質屋などの古い建物に見ることができるが、離島や郊外に足を運ぶとより顕著になる。古い門戸は敵役の蹴りで内側から吹っ飛ばされたジャッキー・チェンが飛び出してきそうだし、3階建てで高い建物の部類に入るような商店街を歩いていると、頭の中で「あ~らあら、ア○ウさん。今度はどちらへ寄り道ですか?」と某ぶらりなTV番組のナレーションの声が聞こえてくるような錯覚に陥る。もっとも、実際に聞こえてくるのは、ガラガラとマージャン牌をかぎ混ぜる音。
しかも、平日の真っ昼間でもそれは変わることがないのだ。もし、香港が日本以上にセコセコとせっかちに動き回っているイメージがあるならば、それは間違いなく一新されるはず。せっかちではなく、そもそもの体内リズムというかテンポが日本よりも早いだけだと気付くはずだ。
そのテンポが如実に現れているのが香港における職人の技だろう。職人技、というと日本のお家芸であるが、日本のそれは比較的時間をしっかりとかけて何かを作り上げるのに対し、香港は勘所を押さえて少ない時間で作り上げるのが腕の見せ所というのがポイントだ。時間が抑えられているのでコストも少ない。ということで話題としてはベタな部類であるが、日本ではちょっと手が出しづらいオーダーメイドをオススメしたい。
有名どころとしてはペニンシュラホテルやランガムホテルのアーケードに入っている店が挙げられるが、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の裏手に並ぶ洋品店ならば同じクオリティでもう少し予算を抑えることもできる。Yシャツなら滞在中に作ってくれることも可能だし、店によっては日本に送ってくれるサービスもあるので、時間を気にすることもない。もちろん、日本のようなじっくり手間と時間をかけてくれるお店もあるので、そこは好みで使い分けて欲しい。
オーダーメイドできるのは服だけではない。この銅鑼湾の同じ界隈にはカバンのオーダーメイドの店もあるし、同じ香港島の西側の上環(ションワン)の地下鉄駅の周辺には小さなハンコ屋の屋台がひしめきあっている。ちなみに我が家でも、ここで作ったハンコを愛用している。シンプルなものなら、ちょっと街歩きをしている間に仕上げてくれる。
あれもこれもと香港ではついつい日本にいるときよりも動き回ってしまう。いきなり初日からグッタリということもそう珍しくない。旅の疲れは旅の疲れのうちに。数多い香港のマッサージについても、ちょっと変化球気味なアプローチを2つばかり。
1つは盲人(または失明人)按摩と呼ばれる、視覚障害者によるマッサージ。香港では早くから視覚障害者向けの自立支援プログラムが確立されており、その中でも特に力が入れられていたのがこの分野。余計な情報がシャットアウトされている分、逆に彼らの感性が研ぎ澄まされているのか、特に何も説明することなく、疲れていたり凝っている部分を重点的に揉み解してくれる。おかげで言葉の問題もナッシング。
もう一つがサウナ(桑拿)の利用。日本におけるサウナと思っていただいて概ね間違いはない。生まれたままの姿になるのでちょっと腰が引けてしまうが、そこは日本と大きくシステムも変わらないので大丈夫。
入り口に料金が表示されているが、単鐘○○○$と書かれているのはオプションでつくマッサージの時間による金額。単鐘は45分、雙鐘は90分のマッサージのことで、ほとんどのサウナが12時間まで滞在が可能。この金額が日本でマッサージを受けるよりも断然安いので、これに大浴場やサウナがつくのはお得以上の何物でもない。しかも、ちょっとした飲み物や食事も免費と書かれていれば無料で楽しむことができる。自由旅行で到着が深夜だったり、出発が早朝だったりでホテルに泊まるのが勿体ないと思うならば、ここで時間を過ごすのも手である。何を隠そう、私自身もこの12月の訪問の1泊目は湾仔のとあるサウナなのであった。
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