香月:お元気ですか?
グローバルヘルス・カフェ。
香月よう子です。
グローバルヘルス。世界の国の人々の健康を守る。
そんな名前の付いたカフェって、ちょっと変わってませんか?
でもここのマスターは、とっても面白い人だし、お客さんも、国際医療協力でいろんな国に行っている人が多いので、私すごく気に入って通っているんです。
今日もマスターはいろんなお話聞かせてくれるかな。
では早速、カフェに入ってみましょう。
香月:マスターこんばんは。
マスター:ああ、よう子さん、いらっしゃい。
香月:あれ、マスターどうしたの、その腕。
マスター:インフルエンザの予防接種したんですよ。
香月:なるほどね。マスターがインフルエンザになって、お店に来るお客さんにうつしたら大変だもんね。
ところでマスター、グローバルヘルスって、世界の、特に開発途上国の健康問題を考えるってことですよね。開発途上国でも、予防接種ってよく行われているの?
マスター:もちろんですよ。例えば結核とか、ポリオって言われている小児麻痺とか、ジフテリア、百日咳、破傷風、はしか、などがあります。こういうのをね、世界中のいろんなところでやっている。
香月:うーん、世界中でやってる・・・具体的にはちょっと思い浮かべにくいですね。
マスター:じゃあもっと詳しい話は、あそこの蜂矢さんに聞いたらいいよ。彼は国立国際医療研究センターというところで働いていて、元々小児科の先生なんだ。
マスター:蜂矢さん。
蜂矢:あ、こんにちは。
香月:こんにちは。蜂矢さんは、感染症の予防の専門家で、いろんな国に行かれているんですか?
蜂矢:そうですね。
香月:例えばどんな国に?
蜂矢:アジアでしたら、ラオス、ブータン、中国、モンゴル。アフリカだったらこの間はナイジェリアに行ってきました。
香月:なるほど。でも今日の話は簡単だね。ワクチンを送って、蜂矢さんが注射を打てばいい!ってことですよね。
蜂矢:いやいや。そんな簡単なことじゃないんですよ。この予防接種。ワクチンという薬を使って、人に免疫力をつけて感染症を予防する。これが予防接種ですけれども、これをきちんと世界中の子供たちに届けるというのは、なかなか難しい仕事なんですよ。