第16回「未来の看護に向かって」テキストデータ版(2015.12.15放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2016/01/04(月) 11:33

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聴く第16回「未来の看護に向かって」(2015年12月15日放送分)


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
メグミ:五十嵐 恵(国立国際医療研究センター/看護師)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)


■ カンボジアで看護学を学ぶ人を増やす活動

ヨーコ:お元気ですか、グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うカフェってちょっと変わってませんか。ここのマスターはとっても面白いので、わたし気に入って通っています。それではさっそく、カフェに入ってみましょう。

マスター:グローバルヘルス・カフェ、マスターの明石です。あ、あそこにいるのはメグミさんだ。国際協力に携わりたくて看護を勉強して、今、カンボジアとか途上国に行って頑張っているんです。
ヨーコ:マスター、何ぶつぶつ言ってるの?
マスター:あ、ヨーコさん、こんにちは。
ヨーコ:こんにちは。
マスター:メグミさんはカンボジアで看護学を学ぶ人を増やして、未来の看護師さんを増やそうということに頑張っている若手なんだ。
ヨーコ:へえ、看護学というのがあるんですね。
マスター:そう、看護学。看護師さんって、どうしても何かね病院の現場で仕事をするというところがよく見られちゃうんだけども、実は医療のなかでたいへん重要な役割を果たしてて、そういう意味で看護をもっと高めましょうということで看護学の大学とか大学院がどんどん出てきてます。カンボジアはね、ちょっと前までは看護学の大学ってなかったんです。それがまあ最近出てきたということですね。

■ カンボジアの看護師と勉強会を開いた

ヨーコ:メグミさん、こんにちは。
メグミ:こんにちは。
ヨーコ:メグミさんは長くカンボジアに行ってたんですか?
メグミ:いえ、短期で行っていました。1回目は1カ月、カンボジアの国立病院で働く看護師の支援に行ってきました。2回目は2カ月間、将来カンボジアの看護を担うリーダー育成の支援に行ってきました。
ヨーコ:じゃあ1回目のことからちょっと聞いていきたいなと思うのですが、実際のそのカンボジアの看護師さんってどんな感じだったんですか?
メグミ:私が働いてきたカンボジアの国立病院というのは、小さく生まれたり、あとは少し元気がなくて様子を見なければいけない、病気を持った赤ちゃんたちが入院してくる病棟だったんですが、生まれてくる赤ちゃんの数もとても多くて、入院する赤ちゃんも多いので看護師さんだけでは十分にケアをすることができなくて、家族と一緒に看護を提供しているという状況です。
ヨーコ:なるほど。日本とはだいぶ違うと思うんですが、そこでの看護とかケアというんですか、そういったものというのはどんなことをやられていたんでしょうか?
メグミ:看護師の仕事はたくさんあるんですけれど、やはり熱を測ったり、脈を測ったり、血圧を測ったり。そういうことを正しくできないと、赤ちゃんたちを正しく見てあげることができないので、きちんと異常があるのか、そうでないのかというのを判断できるように、そういうことを一緒に考える勉強会を開きました。
ヨーコ:それってふつうにやれることのような気がするんですけど、看護師さんなら。
メグミ:そうですね。やはり私たちも学校でそういうことをきちんと先生に教えてもらいながら身に付けていく技術です。そういう教育を受けてない看護師さんたちはそういったものの考え方をするのはやはり苦手ですし、もうちょっと強化していかないと赤ちゃんを救ってあげることができないんじゃないかなと思いました。
ヨーコ:要するに、ちゃんと測って、それで調べていくみたいなことっていうことを全然やってないということになるのかしら?
メグミ:そうですね。実際はなかなか難しいと思います。
ヨーコ:そこでどんなことをメグミさんはやってきたのでしょうか?
メグミ:最初は何を考えて看護師さんたちがケアを行っているかというのを、一緒にケアを通して観察するようにしました。
ヨーコ:観察というのは何でしょう、看護師さんと話し合うみたいな、「どうして、それやってるの?」って聞いたりする感じですか?
メグミ:そうですね。あと一緒に赤ちゃんの熱を測るのもやらせていただいたり、身体を拭いたりするのも一緒にやらせていただいて、どんなことに看護師さんたちが困っていて、どんなことを支援してあげたらもっとよい看護が提供できるのかなというのを一緒に活動しながら探していった感じですね。
ヨーコ:一緒に活動していってわかったことってどんなことあります?
メグミ:まず1つは、もっと看護師として赤ちゃんにやさしくして、赤ちゃんたちが早くよくなってほしいと思う気持ちというのは、そこで働く看護師さんたちも一緒で、お母さんたちが心配でお母さんたちもいい看護を提供してあげたいと思っていることがすごくわかりました。
ヨーコ:反対に、ここはもう少し何とかしたいなと思ったところはどういったところですか?
メグミ:先ほども話したように、どうしても勉強していないからなんですけれど、たとえばお熱が上がったときにただ冷やせばいいということでなくて、その原因は何なのか考えて必要な治療につなげられる看護というのを提供していってほしいなということは思いました。
ヨーコ:一緒に活動して、一緒に考えていくなかで、看護師さんが変わったなと思ったところって何かありますか?
メグミ:1回目のときは、勉強会を開いたら、たとえば呼吸を測るときは時計を使って1分間にどれくらい呼吸をしているのかというのを測るんですけど、お部屋にも時計はないんですが、看護師さんたちも時計をして働くということがなかったんですね。ですが、その勉強会の後、ある看護師さんが腕時計を着けて病棟に来てくれたんですね。それで一生懸命やっているとこを見せてくれて、「やろう」という気持ちがとてもうれしかったです。

■ タイの看護を目指すようになった

ヨーコ:そして2回目はカンボジアの看護師さんをタイに連れて行ってリーダーを養成していくというようなプロジェクトに関わられたということなんですけれど、これちょっと難しいですよね。どういうことなのかな、マスター?
マスター:ああ、これね。カンボジアというのは、学士、いわゆる大学教育が看護学で行われてなくて、そのなかで看護学校を出た看護師さんがいる。看護学校を出た看護師さんたちを学士、大学卒という形に、そういう教育を施してくれるところがタイの大学でやってくれるということで。
ヨーコ:要は編入みたいな形で学士になれるというような、そんなようなコースを作ってくれるプロジェクトということ。
マスター:日本でもあるんですけど、准看護師さんを看護師にするとか、それとはちょっと形は違うのですが、そういう看護学校出の看護師さんを大学卒という形にしてくれる。
ヨーコ:学問としての看護学ということが、看護の現場には必要だということを身をもって感じたメグミさんですよね。このプロジェクトに関わってみていかがでしたか?
メグミ:このプロジェクトで、タイで学んできた看護師さんたちが本当に自分たちの職場を見直してもっとよくしたい、もっといい看護を目指したいという強い思いを持って活動されているのが本当に印象的でした。
ヨーコ:いつも現場にいて自分がやることはすごい忙しいしわかってると思ってるわけじゃないですか、看護師さんたちは。タイの看護学というのを学ぶとやはり衝撃はあるんですかね。
メグミ:卒業生の皆さんは本当に衝撃を受けて帰って来ました。私も、この卒業生たちが何が一番変わったのかなと思って、私は短期間で2カ月しか関われなかったんですけれども、ずっと長く彼らに関わっていた先生に聞いてみたところ、彼らたちがタイから帰ってきて自分たちで言った言葉が「これまでの自分たちの看護は何だったんだろう」ということを自分たちの口で述べたようです。それを聞いて、タイでの看護というのが目指すべきものになってきたんだなということがわかりました。
ヨーコ:やはり、どうしてこうなるのかなという気持ちというのは生まれてると感じました?
メグミ:感じましたね。まず、モデルになる看護師さんたちが側にいてくれるということは、やっぱりそうなりたい、そういう看護が提供したいという環境にきっといたと思うので、自分たちがもっといい看護を目指したいという気持ちに変わっていったんだと思います。

第15回「アフリカでの検査技師活動~精度管理を充実させるために」テキストデータ版(2015.10.20放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2015/10/26(月) 12:13

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聴く第15回「アフリカでの検査技師活動~精度管理を充実させるために」(2015年10月20日放送分)


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
橋本:橋本 尚文(国立国際医療研究センター/臨床検査技師)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)


■ 臨床検査技師って何をする人?

ヨーコ:お元気ですか、グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うカフェってちょっと変わってませんか。ここのマスターはとても面白いので、わたし気に入って通っています。それではさっそく、カフェに入ってみましょう。

マスター:グローバルヘルス・カフェ、マスターの明石です。あそこにいるのは橋本さん。臨床検査技師という、まあ国際医療協力ではあまりなじみのない、あまり聞いたことのない人ですね。
ヨーコ:マスター、何ぶつぶつ言ってるの?
マスター:あ、ヨーコさん、こんにちは。
ヨーコ:こんにちは。
マスター:ようこそ。臨床検査技師って知ってる?
ヨーコ:うーんと、レントゲンとかやる人だよね。
マスター:あー、それは放射線技師さん。
ヨーコ:え。
マスター:臨床検査技師さんていうのは、たとえば病院でいうと採血とか、おしっこを取ってくださいとか、検査しますよね。そのときに、バックヤードで検査をしてくれる人です。
ヨーコ:けっこう重要なお仕事ですね。
マスター:そうですね。
ヨーコ:そういう人も国際医療協力に関わったりするんですか?
マスター:そうですね。彼はマラウイとかザンビアとか、アフリカでね主に活躍している人ですが。
ヨーコ:臨床検査技師、なんだか難しそうなお仕事だけど、ちょっとお話聴いてみようかな。
マスター:そうですね。ぜひ聴いてください。

■ 夜中でも検査の呼び出しがかかった

ヨーコ:橋本さん、こんにちは。
橋本:こんにちは。
ヨーコ:橋本さんは臨床検査技師として、マラウイにまず行かれたそうなんですが、これどんなお仕事をなさったんですか?
橋本:はい、1991年4月から93年4月までマラウイの病院の検査室で主に検体検査をしていました。検体は、たとえば血液とか尿とか、それとか喀痰とか糞便です。
ヨーコ:そういったものの検査をするお仕事をしていたということなんですね。
橋本:はい。
ヨーコ:日本と違うところってどんなところなんですか?
橋本:はい、日本と違うのは、当時は、いまもそうですけれど、HIVの患者が多くてそれに関する検査、特に輸血検査とか、あとはマラリアとかの寄生虫の検査、そういうのが非常に多かったです。
ヨーコ:けっこう日本にいてはあまりやらない検査というのもすごく多かったということですか?
橋本:はい、それは寄生虫の検査とかそうですけれど、HIV関連の検査は特に多かったです。日本ではあまりいまないです、マラウイと比べたらないですけれど、向こうはそれが日常茶飯事で、当時は薬もなかったので入院する人はみんな亡くなるという状況でした。
ヨーコ:まだ治すというか、治療方法が確立されてないころ......
橋本:薬はあったんですけれど、途上国に行き渡るほどの価格ではなかったということがあります。
ヨーコ:では、すごくお忙しかったんじゃないですか?
橋本:昼間働いて、夜は待機して、呼びに来たときに検査室に戻って夜中検査するということです。
ヨーコ:え、夜中も検査するんですか?
橋本:はい。
ヨーコ:それはどういうことですか?
橋本:それは、夜とか早朝にかけては、重症な患者さんが連れて来られて、特に輸血関係が多いんですけれど、たとえば赤ちゃんの重度のマラリアとか、あとは妊娠して出産で異常出産での大量出血の事故とか、そういうときはすぐ血液が必要になって、そういうときはその患者さんの肉親が付いてきて、その方の肉親の血液を調べてすぐ患者さんに入れないといけないんですね。
ヨーコ:待機していて、電話が急にかかってきたりする?
橋本:電話じゃなくて、直接、病院敷地内に宿舎があったので、そこにいますと、夜中、ドアを叩いて......
ヨーコ:ドンドンドンドンと?
橋本:ハシモト、ハシモト!
ヨーコ:そうすると、パジャマを着ててもすぐ出て......
橋本:もうパジャマ着てないで服の上に......
ヨーコ:いつでも行けるようにして......
橋本:行けるようにして......
ヨーコ:そのまま寝ぼけ眼でもいつでも行けるようにして外に出ますよね、真っ暗ですね、どんな感じで、走って?
橋本:走って行くときもあるし、自転車で行くときもあるし。雨のときは傘さして走って行くけれど、そうじゃないときは自転車で行きますけど、真っ暗なときは見えなくてドブに落ちたということもあります。
ヨーコ:ドブに落ちてその後やっぱり行くんですか?
橋本:行きます。そのときは服脱いで......
ヨーコ:服脱いで......
橋本:ドブのところは臭くて汚いんでね。
ヨーコ:そのまま裸で走って検査をして......
橋本:緊急なんで。
ヨーコ:一刻を争いますからね。まず橋本さんがいて検査をしない限り、その輸血はできないわけですね。
橋本:できません。血がない。
ヨーコ:そうすると、もうドブに落ちようが何しようが、もう這い上がって走って行く。
橋本:はい。
ヨーコ:すごい生活をされましたね。

■ 「セイドカンリ」って何?

ヨーコ:精度管理というのを私初めて聞いた言葉なんですね。「せいど」というと、みなさんシステムのほうの制度を想像するかと思うんですが、正確さとか精密さという意味の精度ですね、米偏に青の。これは一体、何なんでしょうか?
橋本:はい。要するに、たとえば、体重を量るときにまず体重計を持ってきて、動くかどうかみて、必ず目盛りをゼロに合わせますね。
ヨーコ:はい。
橋本:本当だったら、1㎏だったら1㎏を指すように、たとえばペットボトルの1㎏の水を置いてみて、1㎏を指す。それからまあ体重とか量るのが筋なんですけれど、要するにそういうことですね。検査もそういうことでちゃんと機械が動いているか、すべての試薬を設定して、精度管理の試薬を入れたら、たとえば精度管理の試薬が指定している値が出るか、その値が出てはじめて検査ができるという感じになります。
ヨーコ:患者さんの検査の血液とかそういったものは、まず試薬で確かめてから検査をする。
橋本:精度管理用試薬を検査して、その値が基準内に入っていたらそれでOKで、はじめて患者さんの検体を検査するという手順になります。
ヨーコ:では、ザンビア、最初に行ったときはどういう感じだったんでしょうか?
橋本:ザンビアは2004年くらいから主にアメリカのお金で、特にHIVの患者さんに対する検査の強化ということで大規模にいろいろな機械が入ってきました。その機械が入る前は、ザンビアの検査技師というのは、そういうふうに精度管理をちゃんとするということなしに、割と検査していたんですけれど、そういうのがいきなりドンと入ってきて、こういう検査する前にはちゃんとそういう精度管理をしないといけないんだよということにまず慣れることに時間がかかったんですね。で、わかってもなかなかうまくできないとかあって、私が赴任したときは、ようやく機械が入ってから4年くらいたったんですけれど、ある病院の検査室では全然しないとか、あるところではしても、なんか精度管理している割にはあまりにも値がおかしいとか、そういうことが頻発していました。

グローバルフェスタJAPAN2015@お台場にぜひご来場ください! [グローバルヘルス・カフェ]
2015/10/02(金) 11:58

今週10月3日(土)・4日(日)、東京・お台場にて「グローバルフェスタJAPAN2015」が開催されます。
国際協力の現状・必要性についての理解と認識を深める目的で開催される、国内最大級の国際協力イベントで、
国際協力に関わるNGOや国際機関・企業など約275団体による展示や、ステージイベントや、世界の民族楽器体験、約50店に及ぶ各国料理のフードコーナー等も開設されます。

このイベントに昨年に引き続き、国立国際医療研究センター 国際医療協力局がブースを出展します!
「グローバルヘルス・カフェ」のマスターや出演者にも会えるかも!?
皆様のご来場をお待ちしております!



■グローバルフェスタJAPAN2015実行委員会事務局
〒107-0052 東京都港区赤坂2-18-14 赤坂STビル4F
TEL:03-3585-0213 (電話でのお問合せ 平日10:00~17:00)
FAX:03-3585-6671
Email: info@gfjapan2015.jp
公式ホームページURL: http://www.gfjapan2015.jp/

第14回「赤ちゃんを助けたい-新生児科医の挑戦」テキストデータ版(2015.08.18放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2015/08/21(金) 15:17

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聴く「第14回「赤ちゃんを助けたい-新生児科医の挑戦」(2015年8月18日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
岩本:岩本 あづさ(国立国際医療研究センター/医師)


■ カフェへようこそ!

ヨーコ:お元気ですか、グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うカフェってちょっと変わってませんか。ここのマスターはとても面白いので、わたし気に入って通っています。それではさっそく、カフェに入ってみましょう。

マスター:グローバルヘルス・カフェのマスターの明石です。あそこにいるのは岩本さんですね、いつも常連で来てくれてんですけれども、彼女は新生児科の医者なんです。彼女と最初に出会ったのは阪神大震災の現場で会いましたね。

ヨーコ:マスター、何ぶつぶつ言ってるの?

マスター:いや、ちょっと新生児科のことについて考えてたんだ。

ヨーコ:新生児科?
マスター:よくわからないでしょ。
ヨーコ:うん。
マスター:一生のうちで最初の、生まれて初めて28日間、まあ1カ月ですよね、1カ月間だけお世話になるお医者さんです。
ヨーコ:そういえば、私もね、子供の出産のときに結構大変だったから、生まれてすぐに新生児科のお医者さんにはすっごくお世話になりました。
マスター:ああ、そう。あそこにいる岩本さんはね、新生児の命を救うということで、いろんな国で活躍しています。

■ 新生児はとても弱い存在

ヨーコ:岩本さん、こんにちは。
岩本:こんにちは。

ヨーコ:新生児って本当にちっちゃくて、可愛いですよね。どうして岩本さんは新生児を専門とするようになったんですか?
岩本:はい。私は日本の国立病院で新生児集中治療室というところで、医者として働いていたんですけれども、ちょうど2000年、いまから15年前に、インドの首都のデリーの大きい小児病院で新生児ケアの仕事をしませんかというお話をいただいて、それでそのお仕事を始めたというのがきっかけです。
ヨーコ:そこから国際医療協力に入っていったということですね。
岩本:そうですね。

ヨーコ:新生児というのは非常に弱いんじゃないかなという気がするんですが、具体的にはどういった病気にかかりやすいんでしょうか?
岩本:そうですね、本当に弱い存在で、十分に注意しておかないとすぐに命を落としてしまいます。その原因は大きく分けて3つあるといわれていて、これは途上国といわれるところではだいたい共通しているようです。
1つは小さく生まれる赤ちゃんですね。それも2種類ありまして、体重が小さい赤ちゃん、2500グラムより小さいとちょっと注意がいるといわれているんですが、体重がちゃんと大きくなるのを見届ける必要があります。
もう1つは、お母さんのお腹の中に長くいられなかった赤ちゃんで、やはりそういう赤ちゃんも未熟性が強いといわれているので、特別な処置が必要になります。それからですね、赤ちゃんは母さんのお腹の中では胎盤からへその緒につながっている管といいますか、を通じてお母さんから酸素をもらってるんですけど、生まれてきておぎゃーと泣くと肺の中が開いて肺呼吸に変わるんですけれど、ある一定の割合でその切り替えがうまくいかないことがあります。これを仮死と呼んでるんですけど、その場合には呼吸をちょっと助けてあげるというケアが必要になってきます。
3つ目が感染で、とにかく清潔にするということが必要になっていきます。

ヨーコ:こういったことに対する対策というんでしょうか、そういったものは確立されているんですか?
岩本:そうですね。ケアする側も、いろいろなことを考えていて、これも3つ紹介させていただきたいと思うんですけど、とてもみんなシンプルなことなんですけれども、なかなか実際やるのは大変なものもあるんですが、1つ目はですね、あったかくしておくということです。
赤ちゃんは小さくてとても寒い状況に弱いので、必ずある一定以上の気温の中に置いてあげることが必要です。
2つ目はそのなかで栄養をちゃんと補給するということで、これもシンプルに余計なものは一切いらなくてお母さんのおっぱいを生まれてからすぐに吸ってもらって他のものはあげずにお母さんのおっぱいだけで生後半年ぐらいは過ごすということがベストだといわれています。
3番目はさっき言ったように、赤ちゃんになかなか感染から身を守る力がないので、これもシンプルに赤ちゃんに触るときは手を洗うという。触るたびに手を洗ってそれを繰り返すということが必要になってきます。

第13回「医療は心、保健人材の育成」テキストデータ版(2015.06.16放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2015/06/17(水) 12:02

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聴く「第13回「医療は心、保健人材の育成」(2015年6月16日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
三好:三好 知明(国立国際医療研究センター/医師)


■ カフェへようこそ!

ヨーコ:お元気ですか、グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うカフェってちょっと変わってませんか。ここのマスターはとても面白いので、わたし気に入って通っています。それではさっそく、カフェに入ってみましょう。

マスター:あ、ヨーコさん、こんにちは。

ヨーコ:こんにちは。マスター、ここにあるこの本は一体何ですか?

マスター:これはね、『南米・ボリビアの青空に舞う 心をむすぶ保健医療協力の歩み』という本なんですけども、ボリビアで働いた人たちが何人かで書いた本です。ボリビアって南米の国で、日本との結びつきも強いんだよ。日本からの移民の人もたくさんいて。

ヨーコ:へえ。

マスター:あそこにいる三好さんはね、90年代にボリビアで頑張ってたんだ。病院で働いていたボリビアのお医者さんたちが、30年たって今はボリビアの医療の屋台骨を担う人たちに育っているんです。なかにはね大臣になった人もいるんだよ。

ヨーコ:すごい!

マスター:いま、人材育成に力を入れていて、国内でも外国でも若い人たちを育てているんだ。

■ 医療は世界の共通言語

ヨーコ:三好さん、こんにちは。
三好:こんにちは。
ヨーコ:三好さんはどうして国際医療協力の道に入ったんですか?
三好:最初はボリビアじゃなくて、カンボジア難民支援で外科医として入ったんですよね。
ヨーコ:ああ、そうなんですか、へえ。
三好:それで、そのときの経験が今の私の道を決めたんです。
ヨーコ:へえ。

三好:どうしてかというと、医療というのは、本当に、英語と同じように世界共通の言語だなというふうに感じたからです。
ヨーコ:医療が英語と同じように世界の共通言語、それってどういうことですか?
三好:最初に持った患者が虫垂炎の腹膜炎だったんですね。
向こうの田舎の病院だったんですけど、若い医者と、向こうのお医者さんと一緒にこう本当にスムーズに治療ができて患者さんも元気になって治せたという達成感があったんですね。それが本当に最初の経験で、その後も胃潰瘍の出血の手術ですとか、そういうのを一緒にやったんですけど、本当に僕らつたない英語でコミュニケーションしながら、これがすごく思った以上に通じるんですね。これはやっぱり、医療というのは世界共通なんだというふうに感じて、そうしたら別に日本だけじゃなくてもいいんじゃないかと、そういうふうに思ったんで、この世界の仕事を今も続けております。
ヨーコ:フィールドは日本だけじゃなくて、医療という共通言語を持って世界で働きたいと、そういうふうに思われたんですね。

第12回「もうひとりじゃない-へき地の新米助産師」テキストデータ版(2015.04.21放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2015/05/19(火) 17:30

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<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
小原:小原 ひろみ(国立国際医療研究センター/医師)

■ オープニング

ヨーコ:お元気ですか、グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うカフェってちょっと変わってませんか。ここのマスターはとても面白いので、わたし気に入って通っています。それではさっそく、カフェに入ってみましょう。


■ 十代の女の子が助産師!?

ヨーコ:ねえ、マスター、その写真の女の子すごくかわいいですね。

マスター:ああ、女の子に見えるけどね、この人、助産師さん。

ヨーコ:えー!

マスター:この人はね、カンボジアでね、ヘルスセンターといって、地方にある保健センターに勤めたばっかりの若い助産師さんなんですよ。
ヨーコ:何歳くらいなんでしょうか?

マスター:だいたい十代の後半くらいですね。半ばから後半。

ヨーコ:ふーん。こういう、女の子ともいえる子たちが、その保健センターというところに配置されるって、何かちょっと不安な気がしますが。

マスター:うん、そうですよね。だから、それは本人たちもたぶん不安だと思うんだけども、ちょうどこの写真を撮った小原さんがあそこにいるので、話を聴いてみたらいいと思うんですけども。
彼女は産婦人科の先生で、カンボジアの僻地の若い助産師さんを支援するプロジェクトをやって大成功を収めてきた人なんですよ。



■ 短期間で養成され現場経験の乏しい地方の助産師たち

マスター:ヨーコ:小原さん、この女の子たち、助産師さんなんですね。カンボジアではどんな問題があったんですか?

小原:はい、ヨーコさん、カンボジアでは1年でどんどんこういう若い助産師さんたちが養成されてきて、現場ではあまり経験がないので、女性が来たときに「診れないからよその病院へ行ってください」とか言ってたんですよ。

ヨーコ:たとえば、その18歳、19歳の女の子が助産師さんとしてそこの保健センターに行きました。教えてくれる人は?

小原:いないんです。やっぱり、助産師さんが1人で配属になってる保健センターが、国の保健センターの4割とかなので、あといるとしても男性の看護師さんの保健センター長さんくらいしかいないので、学ぶことが現地ではできないんですね。で、困って診れないから「どっか行ってください」とか言っちゃってたんです。


第11回「安全血液」テキストデータ版(2015.02.17放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2015/03/17(火) 17:30

※音声はこちらからお聴きいただけます。
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聴く「第11回「安全血液」(2015年2月17日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
宮本:宮本 英樹(国立国際医療研究センター/医師)

■ オープニング

ヨーコ:お元気ですか? グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うカフェってちょっと変わっていませんか? ここのマスターはとっても面白いので、私、気に入って通っています。それでは、さっそくカフェに入ってみましょう。


■ 意外と知られていない「献血」の重要性

ヨーコ:こんにちは、マスター。

マスター:ああ、ヨーコさん、いらっしゃい。

ヨーコ:あれ、マスター、どうしたの腕、血液検査?

マスター:いやいや違う。これ献血してきたんだ。

ヨーコ:ふーん。

マスター:ヨーコさん、献血したことある?

ヨーコ:はい、私は何回かやったことあるんだけど、いまってなんかあんまり輸血しないんじゃないかな?って思ってしまって、実際、私が献血した血って役に立ってるんですか?

マスター:いやあ、それは役に立ってますよ。
たとえば、大出血をしているときの緊急手術でどうするかというと、とにかく出血しているところをまず手で止めるんです。「血はまだか?」と言いながら手術するわけです。
それで、そこに血液が届いて初めて、看護師さんに「とにかく早く入れてくれ」と、「血液を搾りながらでも入れてくれ」と、そういうことが起こる。それくらい輸血というのは大事なんです。

ヨーコ:すごく重要なものなんですね。血液というのは、ふつうにいつも病院にあるものではないんですか。

マスター:そうですね、日本の場合、たとえば献血車というのが街に出てたりしますけれども、献血車で集められた血液は日本赤十字社の血液センターに送られて、そこで検査をした後、病院の求めに応じて病院に送るわけです。

ヨーコ:そういう仕組みになっていたんですね。

マスター:そう。

■ ミャンマーで「血液」の仕事に携わってきた宮本さん

マスター:ところが国によってはそういうことが 全然できないという国があるわけです。

ヨーコ:日本はいいけれども、他の国はできない国もある。

マスター:そうそう、たとえばあそこに座ってる宮本さんは、ミャンマーで血液センターとかその検査にかかわる人たちと一緒に仕事をしてきた人なんでぜひ紹介します。

宮本:ミンガラバー、宮本です。こんにちは、みなさん。

ヨーコ:いまの言葉は何ですか?

宮本:ミャンマーで使うあいさつの言葉ですね。よく使います、ミンガラバー。

第10回「世界基金-お金を届けるシゴト-」テキストデータ版(2014.12.16放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2015/01/20(火) 17:10

※音声はこちらからお聴きいただけます。
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聴く「第10回「世界基金-お金を届けるシゴト-」(2014年12月16日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
永井:永井 真理(国立国際医療研究センター/医師)

■ オープニング

ヨーコ:お元気ですか? グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。
国際医療協力にかかわる人たちが通うグローバルヘルス・カフェ、ここのマスターはとっても面白いので私、気に入って通っているんです。では、入ってみましょう。


■ 2014年は日本の国際協力60周年

マスター:ヨーコさん、2014年は、日本が国際協力を始めて60周年だって知ってた?

ヨーコ:え、60周年? やっぱり、昔といまでは協力の仕方も変わるんですか?

マスター:昔といまというか、いまもやってるんだけど、たとえば、日本とどこかの国っていう、2国間での協力があるでしょう。そのほかに国際機関、たとえばユニセフとかあるいは世界保健機関WHOとかの協力もありますよね。

ヨーコ:国が集まって協力するということですね。

マスター:そうそう。そのほかにNGOってあるのも知ってると思いますけれど。

ヨーコ:なるほど。

マスター:そのほかに21世紀に入って新しい枠組みができてきたんですよ。

ヨーコ:新しい枠組み?

マスター:そうそう。たとえばその1つに日本が提唱した世界基金というのがあるんですよね。

ヨーコ:世界基金。あんまり聞き慣れない言葉ですね。

マスター:そうですよね。永井さんが今日来ているので、永井さんに話を聞いてみるといいと思いますけどね。彼女はもともと内科医で、国境なき医師団とかで現場を積みながら、その後、国立国際医療研究センターに来て、さらに現場経験を積んで、その仕事をしながら世界基金の仕事もしている人なんですよ。

■ 世界基金は3疾病に対応するための貯金箱

ヨーコ:永井さん、世界基金って初めて聞いたんですけれど、これはどういったものなんでしょうか?

永井:世界基金というのは、エイズと結核とマラリア、この3つの病気を何とかしようと思う人たちが集まってつくったものなんですね。
これは、何とかしようと思った人というのは国でもいいし、個人でもいいし、お金をたくさん持っている財団、それからNGO、何でもいいんですけれど、そういう人たちが自分が出せるお金を貯金箱みたいにして世界基金に出して、それでエイズや結核やマラリアの患者さんがたくさんいる途上国の人たちが「このお金をうちではこうやって使いたいと思います」と、そういうお手紙を世界基金事務所に出すんですね。そうすると、世界基金事務所がその貯金箱からお金をその国に配ると、こういう仕組みの組織なんです。

ヨーコ:なるほど。つまり、いままでは国の集まりとか、NGOとかあったけれど、そういう垣根を取っ払って、お金を出したい人が、どういう人でもいいので出してもらうという形になるわけなんですね。

永井:そうなんですよね。

ヨーコ:けっこうお金は集まってくるものなんですか?

永井:これができ上がってきて、2002年ができた年で、いま2014年ですけど、いままでに3兆円。

ヨーコ:すごいですね。たとえば、日本は出しているものなんでしょうか?

永井:日本は、どういう国が出しているかという国の順番でみると世界第5位出していて、1,800億円なんですね。ちょっとお金の単位が大きすぎてイメージができないんですけれど。

ヨーコ:そうですね。

第9回「行きたくなる病院をつくる」テキストデータ版(2014.10.21放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2014/11/18(火) 17:30

※音声はこちらからお聴きいただけます。
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聴く「第9回「行きたくなる病院をつくる」(2014年10月21日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
岡林:岡林 広哲(国立国際医療研究センター/小児科医)

■ オープニング

ヨーコ:お元気ですか? グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。
国際医療協力にかかわる人たちが通うグローバルヘルス・カフェ、ここのマスターはとっても面白いので私、気に入って通っているんです。


■ 病院の対応がよくなった

ヨーコ:ねえねえマスター、このあいだ身内が病気になってしまったので、病院に行ってお医者さんから説明を受けたの。最近、日本の病院って患者さんとか家族への対応が昔より親切だよね。

マスター:そうね。でも、それは日本だけではなくて、途上国でも同じなんだな。

ヨーコ:そうなんだ。

マスター:そうそう。あ、あそこにいる彼、ラオスで長いこと病院でサービス改善のために活動をしてきたんだけど、彼は小児科医の岡林さんていうんだ。紹介するよ。

岡林:サバイディー! サバイディーボー!

ヨーコ:え、ラオスの人ですか?

岡林:いえ、日本人です。「サバイディー」というのは、日本語で「こんにちは」という意味になりますね。

ヨーコ:そうなんですか。

■ 健康への関心が低いラオス

ヨーコ:ラオスは、タイやベトナムの近くにある国ですよね? これらの国に比べてラオスはちょっとなじみのない国かもしれませんね。
私たち日本人は、いま、健康に対する意識がすごい高いと言われているじゃないですか。ラオスはどんな感じなんですか?
岡林:都会の人たちだったら病院に行こうとか、もちろん思うんでしょうけれども、田舎の人たちとかっていうのはなかなかそういって常に病院に行くという意識がないんです。
たとえば、さっきの妊娠の話になりますけれども、お産だって病院に行こうとは思わないですし、病院に行くというだけじゃなくて、家で産むと思うじゃないですか、実際に家じゃないんですよ。

ヨーコ:え、家、自宅分娩がラオスでは多いとかよくいわれますけれども、家ではないんですか?

岡林:そうなんですよ。家で産むのはいけないという文化を持っている少数民族とかもあって、そういう人たちというのは、家じゃなくて、家の外とか、裏庭とかでお産を一人でするんです。

ヨーコ:自分の家の範囲内というか、お庭とか、そういった感じの所で。

岡林:軒下だったりですとか。

ヨーコ:それはちょっと同じ女性としてとても驚いてしまいます。

第8回「お母さんの声が聴きたい」テキストデータ版(2014.07.18放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2014/08/05(火) 13:01

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聴く「第8回「お母さんの声が聴きたい」(2014年7月18日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
小山内:小山内 泰代(国立国際医療研究センター/助産師)

■ オープニング

ヨーコ:お元気ですか? グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。国際医療協力にかかわる人たちが通うグローバルヘルス・カフェ、ここのマスターはとっても面白いので気に入って通っているんです。
今日はどんなお客さんと会えるのかな、ね、マスター。
マスター:うん、そうだね。


■ 助産師は"黒子"

小山内こんにちは。

マスター:いらっしゃい、小山内さん。ヨーコさんは初対面だっけ?

ヨーコ:はい。

マスター:小山内さんは助産師さんで国際協力をやっているんだ。

ヨーコ:助産師さんで国際医療協力? へえ。まずだいたい助産師さんってどんなお仕事でしたっけ?

小山内:たぶんヨーコさんは、助産師さんはお産を取り上げるだけって思っていませんか?

ヨーコ:たしかに赤ちゃんが産まれるときに何かいたような気がするようなしないような。

小山内:助産師はお産を取り上げるだけではなくて、妊娠中から産後まで、そして赤ちゃんのお世話までずっと続けてサポートするお仕事です。

ヨーコ:何カ月検診とか、何週とか、検診とかもするんですか?

小山内:そうです。もちろん赤ちゃんがおっぱい吸っていますよね。だから助産師は継続的にお母さんを診て、そして特にお産をするって助産師がするわけでなくて、お母さん自身がお産をしますよね。だから、お母さんが自分の力で産むことができるように、お母さんに寄り添って黒子になって支えるお仕事をしているんです。

ヨーコ:なるほど、黒子だったからあまり気が付いてなかったのかなあ。

小山内:そうですね。

第7回「中学生と考える『ひとの命』」テキストデータ版(2014.03.03放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2014/04/02(水) 15:01

※音声はこちらからお聴きいただけます。
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聴く「第7回「中学生と考える『ひとの命』」(2014年3月3日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)
仲佐:仲佐 保(国立国際医療研究センター/医師)

■ オープニング

ヨーコ:お元気ですか?グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。

今日はマスターと一緒に、東京都新宿区立牛込第一中学校に行きました。体育館で1年生90名の生徒さんと一緒に、ひとの命について考えてきました。


■ アフリカの「命」の現状

(チャイム)

マスター:こんにちは。

ヨーコ:こんにちは。

生徒:こんにちは。

マスター:今日は、世界の健康問題とか、あるいは国際協力、どうやって開発途上国の人たちに支援をしようか、そういったことを30年以上やっている仲佐保先生に来てもらっています。
仲佐先生は、国立国際医療研究センターの国際医療協力局というところで働いていまして、1980年のカンボジア難民の支援からずっとこの世界で活躍している先生です。

ヨーコ:それでは、仲佐保さんです。

第6回「病院から青空の下へ~地域とつなぐHIV治療~」テキストデータ版(2014.1.10放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2014/02/05(水) 16:45

※音声はこちらからお聴きいただけます。
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<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
宮野:宮野 真輔(国立国際医療研究センター/医師)
ヨーコ:香月 よう子(フリーアナウンサー)

■ カフェへようこそ!

ヨーコ:お元気ですか。グローバルヘルス・カフェの香月よう子です。

世界の健康を守る「グローバルヘルス・カフェ」、そんな名前のついたカフェって、ちょっと変わってませんか?

ここのマスターはとっても面白いので、私気に入って通っているんです!

それでは、さっそくカフェに入ってみましょう。


■ エイズはいまだに世界的な問題

ヨーコ:こんばんは! マスター、今日の格好どう?

マスター:すごいね、ヨーコさん。それって、ザンビアの布のチテンゲでしょ?

ヨーコ:よく知ってるね。この前ね、アフリカのイベントで買ってきたんです。

マスター:本当? ザンビアといえば、あそこに座っている宮野さん、彼はねエイズの仕事でザンビアに行ってたんだよ。

ヨーコ:へえ。エイズって、なんか懐かしい響き。

マスター:懐かしいってのはちょっとねえ...。いま世界的にエイズというのはまだ大きな問題で、日本でも新規の、新しい患者さんが増え続けてて、世界的にまだまだ問題なんだ。

ヨーコ:へえ。その対策をやっているお医者さん?

マスター:そうそう。

ヨーコ:てことですね。

マスター:ねえ、宮野さん。ちょっと話してあげて。

【イベントのお知らせ】ZAMBIA x GLOBAL HEALTH [グローバルヘルス・カフェ]
2013/11/19(火) 10:30


リスナーのみなさん、こんにちは。

グローバルヘルス・カフェのマスター、明石です。

とっておきのイベントの開催についてお知らせします。

「ZAMBIA x GLOBAL HEALTH」

-ザンビア料理「シマ」を作って食べて国際協力のお話シマしょう-







12月1日は世界エイズデー。
国立国際医療研究センター国際医療協力局は、
この日に合わせてアフリカのザンビア共和国と健康をテーマにした
料理体験とトークショーを行います。

ザンビアでHIV/エイズの予防と治療の活動をしている宮野医師と、
今年8月にザンビアに取材に訪れた漫画家井上きみどりさん、
それから当番組でおなじみのヨーコこと、香月よう子さんも登場します。


ザンビアの主食「シマ」(白いトウモロコシ粉を練り上げたもの)を
参加者の皆さんと出演者が一緒に作ります。

一緒にザンビア料理を味わいながら、
グローバルな健康問題のお話に耳を傾けてみませんか。

 

************


ZAMBIA x GLOBAL HEALTH

日時: 2013年12月1日(日) 11:00-13:00

場所: So-SPACE (東京都渋谷区千駄ヶ谷3-16-3)

定員: 30名(事前申込制)

参加費: 3000円(当日支払)

【後援】ザンビア大使館、公益財団法人エイズ予防財団、
独立行政法人国際協力機構(JICA)

お申し込み、詳細はこちら


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第5回「看ることと育てることと」テキストデータ版(2013.10.18放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2013/11/01(金) 16:45

※音声はこちらからお聴きいただけます。
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聴く「第5回(2013年10月18日放送分)」


<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
橋本:橋本 千代子(国立国際医療研究センター/看護師)
香月:香月 よう子(フリーアナウンサー)

■ カフェへようこそ!


香月:お元気ですか。グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。

「グローバルヘルス・カフェ」、世界の健康を守る、そんな名前のついたカフェって、ちょっと変わってませんか?

ここのマスターはとっても面白いので、私、気に入って通っているんです!

それでは、さっそくカフェに入ってみましょう。

■ 看護師の仕事って?


香月:マスター、こんばんは。

マスター:あー、こんばんは、よう子さん、いらっしゃい。こちらは橋本千代子さん、ちいさんです。

橋本香月:こんばんは。

マスター:あれ、二人、会うのは初めてかなあ。こちらは看護師さんなんですよ。

香月:え、看護師さん? 看護師さんっていうと白衣の天使っていうイメージだけれど、実際のお仕事ってどんなものなの?

マスター:そうねえ、なんとなく看護師さんっていうと、医者の手伝いのような印象なんですが、看護学っていう学問を修めているんです。

香月:そうなんだ。

マスター:それで看護師さんの仕事っていうと、外来に行くと診療の補助っていう感じなんだけど...そうだ、ちいさんが説明してもらってもいいかもしれないけど。

橋本:診療の補助って、ふつうに考えると、患者さんにお薬をあげたり、注射をしたり、あとは検査のための採血をしたりとか、そういうことでしょうか。

香月:看護師さんのイメージですね。他にもありますか?

マスター:あとは、入院したときに療養上の世話というか、日常生活のお世話をやるわけですけどね。例えばどんなことあったっけ?

橋本:お食事の介助だったり、排泄のお世話だったり、あと移動を手伝ったりとか、私たちがふつうにやっていることが日常生活でできない部分を手助けしているんですよ。

香月:尊いお仕事ですね。

マスター:ちいさんは開発途上国でもたくさん働いた経験があってけっこう話が面白いと思うけどね。

香月:へえ、すごい!

グローバルフェスタJAPAN2013@日比谷公園にぜひご来場ください! [グローバルヘルス・カフェ]
2013/10/04(金) 16:40

今週10月5日(土)・6日(日)、東京・日比谷公園にて「グローバルフェスタJAPAN2013」が開催されます。
このイベントは、国際協力の現状・必要性についての理解と認識を深める目的の2日間で約10万人が来場する国内最大級の国際協力イベントで、
国際協力に関わるNGOや国際機関・企業など約250団体による展示や、ステージイベント、ワークショップ等が開催されます。

このイベントに昨年に引き続き、国立国際医療研究センター 国際医療協力局がブースを出展します!
いつものスタジオを飛び出し、日比谷公園特設ブースに「グローバルヘルス・カフェ」をオープン?!
世界の珍しいコーヒーをブース来場者に実際にテイスティングしていただけるコーナーをご用意しております(予定)。
普段は味わうことのできないコーヒーを、ぜひこの機会にご賞味ください。

その他、フードコーナーやスタンプラリーも開催され見所満載。皆様のご来場をお待ちしております!

【10月4日追記】
あす5日は朝から雨の予報となっておりますが、実行委員会発表によると基本的には雨天決行。
開催・中止については当日6時にホームページ(http://www.gfjapan.com/)にてお知らせするそうです。

<グローバルフェスタJAPAN2013>
開催時間:10月5日(土)・6日(日)10:00~17:00(小雨決行)
開催場所:東京・日比谷公園(入場無料)
お問い合わせ:グローバルフェスタJAPAN2013実行委員会事務局
TEL03-5434-8766
http://www.gfjapan.com/


グローバルヘルス・カフェ 第5回「看ることと育てることと」
10月18日(金)16:45~ ラジオNIKKEI第1で放送!
(再放送:10月23日(水)21:30~)
radiko.jpにアクセスしてお聴きください。

番組公式Facebookページ
https://www.facebook.com/GlobalhealthCafe

第4回「整理・整頓で幸せになる!」テキストデータ版(2013.07.02放送) [グローバルヘルス・カフェ]
2013/09/05(木) 14:45

※音声はこちらからお聴きいただけます。

■ カフェへようこそ!

香月:お元気ですか。グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。

「グローバルヘルス・カフェ」、世界の健康を守る、そんな名前のついたカフェって、ちょっと変わってませんか?

ここのマスターはとっても面白いので、私、気に入って通っているんです!

それでは、さっそくカフェに入ってみましょう。

■ "5Sカイゼン"って知ってる?

香月:マスター、こんばんは。

マスター:あー、こんばんは、よう子さん、いらっしゃい。どうしたの、いつもより遅いんじゃない。

香月:そうなの。今日、お友達のお見舞いで病院に寄ってから来たんだけど、少し遅くなっちゃった。病院といえば、マスター、日本は開発途上国の病院に専門家を派遣したり、機械を寄付したりしていますよね。それってお金がたくさんかかるよね?

マスター:そりゃそうだね。でも、国際協力はお金をかけないっていうのもあるわけ。たとえば、"5Sカイゼン"って知っているでしょ? 5Sというのは、整理、整頓、清掃、清潔、躾の頭文字を取ったSだけど、それを改善と組み合わせて外の国でやっていくということもあるわけ。

香月:それって、病院が清潔になってきれいになるってそういうことだよね。

マスター:まあそれもそうだけど、それだけじゃないんだよね。あ、そうだ、ちょうどいいところにいるからね、今日、池田さんと木多村さんが来ているから、彼らに聞いてみたらいいよ。

第3回「国づくりは人づくり~保健人材について」 [グローバルヘルス・カフェ]
2013/05/27(月) 10:48
※音声はこちらからお聴きいただけます。

■ カフェへようこそ!

香月:お元気ですか。グローバルヘルス・カフェ、香月よう子です。

「グローバルヘルス」、世界の国の人々の健康を守る、そんな名前のついたカフェって、ちょっと変わってませんか?

でもここのマスターはとっても面白い人だし、お客さんも国際医療協力でいろいろな国に行っている人が多いので、私とっても気に入って通っているんです!

今日もマスターはいろいろなお話を聞かせてくれるかな。では、さっそくカフェに入ってみましょう。

■ 治療だけが「グローバルヘルス」ではない?

香月:マスターこんばんは。

マスター:ああ、よう子さん、いらっしゃい。

香月:ねぇねぇマスター、「グローバルヘルス」って、特に途上国の人の健康を守ることだと言ってたじゃないですか。このあいだ本屋さんで『世界を救う7人の日本人』という本を見つけたんだけど、この本のなかに出てくる藤田さんてお医者さん、もしかしてマスターの知り合い?

マスター:ああ、そうね。藤田さんはアフガニスタンで働いていたときの話を、たぶんその本に書いているんだよね。

香月:ということは、戦争でケガをした人を治しに行くような仕事?

マスター:必ずしも、治療したり、手術したり、注射したり、ということが仕事というわけではなくて、どちらかというとそれがどうやったらうまく動くのだろうかとか、そういうことをやるということも重要な仕事なんだよね。

香月:何か具体的にどういうことをするかということを思い浮かべるのが、ちょっと難しいかも。

マスター:そうね。藤田さんは国立国際医療研究センターの元々は産婦人科の先生なんだけど、ちょうど彼女がいるからちょっと聞いてみたらいいんじゃないかな。

■ 発展途上国では妊娠は危険なこと

香月:藤田さん、こんにちは。

藤田:こんにちは。

香月:藤田さんのことが書いてある、日経BP社から出ている『世界を救う7人の日本人』、これは池上彰さんの本ですけれども、読ませてもらいました。アフガニスタンのことで、イスラム圏で女性の出産などにかかわる仕事ってすごく大変だなぁと思ったけれど、アフガニスタンのほかにも藤田さんは行ったところはあるんですか?

藤田:そうですね。カンボジアとかタイとビルマの国境、最近はアフリカでのお仕事をしてますね。

香月:初めて行ったのは?

藤田:初めて行ったのは、カンボジアの国立母子保健センターという病院だったんですね。私は日本の産婦人科の病院で10年以上働いていて、そのときカンボジアでは女性が妊娠・出産で亡くなることが非常に多かった。特に、妊娠中に血圧が上がり高血圧になって妊娠中毒症で亡くなることが多いので、その治療法を導入するから、そのお手伝いに来てくださいと言われてカンボジアの病院に行ったんですよ。

香月:なるほど。私も出産を経験していますが、日本では妊娠とか出産で亡くなるなんて考えないですね。

藤田:日本は、本当に妊娠・出産でお母さんが亡くならなくなった国ですが、やはりカンボジアのような発展途上の国々は、まだまだ妊娠はすごく危険なことなんですね。その病院で、最初の日に病棟を回ったら、ちょうど血圧が上がって、けいれん発作を起こして目の前でバタバタしているというお母さんがいて、私はそんな光景を日本で見たことなかったのね。

香月:お医者さんなのに見たことなかったのですか?

藤田:日本だとそういう状況になる前に予防する。そういうことが進んでいるけれど、それが進んでない。だから、「カンボジアで予防・治療の方法を導入してください」と言われて、薬があるので、それを時間おきに打てばいいのかなと思いました。

第2回「ワクチン~命を守るクスリ」テキスト版 [グローバルヘルス・カフェ]
2013/05/24(金) 14:59

※音声はこちらからお聴きいただけます。

■ カフェへようこそ!

香月:お元気ですか?

グローバルヘルス・カフェ。

香月よう子です。

グローバルヘルス。世界の国の人々の健康を守る。

そんな名前の付いたカフェって、ちょっと変わってませんか?

でもここのマスターは、とっても面白い人だし、お客さんも、国際医療協力でいろんな国に行っている人が多いので、私すごく気に入って通っているんです。

今日もマスターはいろんなお話聞かせてくれるかな。

では早速、カフェに入ってみましょう。

■ グローバルヘルスと予防接種

香月:マスターこんばんは。

マスター:ああ、よう子さん、いらっしゃい。

香月:あれ、マスターどうしたの、その腕。

マスター:インフルエンザの予防接種したんですよ。

香月:なるほどね。マスターがインフルエンザになって、お店に来るお客さんにうつしたら大変だもんね。

ところでマスター、グローバルヘルスって、世界の、特に開発途上国の健康問題を考えるってことですよね。開発途上国でも、予防接種ってよく行われているの?

マスター:もちろんですよ。例えば結核とか、ポリオって言われている小児麻痺とか、ジフテリア、百日咳、破傷風、はしか、などがあります。こういうのをね、世界中のいろんなところでやっている。

香月:うーん、世界中でやってる・・・具体的にはちょっと思い浮かべにくいですね。

マスター:じゃあもっと詳しい話は、あそこの蜂矢さんに聞いたらいいよ。彼は国立国際医療研究センターというところで働いていて、元々小児科の先生なんだ。

■ ワクチンを世界の子供に届けるために

マスター:蜂矢さん。

蜂矢:あ、こんにちは。

香月:こんにちは。蜂矢さんは、感染症の予防の専門家で、いろんな国に行かれているんですか?

蜂矢:そうですね。

香月:例えばどんな国に?

蜂矢:アジアでしたら、ラオス、ブータン、中国、モンゴル。アフリカだったらこの間はナイジェリアに行ってきました。

香月:なるほど。でも今日の話は簡単だね。ワクチンを送って、蜂矢さんが注射を打てばいい!ってことですよね。

蜂矢:いやいや。そんな簡単なことじゃないんですよ。この予防接種。ワクチンという薬を使って、人に免疫力をつけて感染症を予防する。これが予防接種ですけれども、これをきちんと世界中の子供たちに届けるというのは、なかなか難しい仕事なんですよ。

「命が生まれる時」~杉浦医師を迎え、セネガルの母子保健について考える~ [グローバルヘルス・カフェ]
2012/11/12(月) 16:30

※第1回「命が生まれる時」 テキストデータです。
音声はこちらからお聴きいただけます。

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