<プレゼントのお知らせ>
番組でこんな話が聞きたい!、マスターへこんなことが聞きたい!
感染症予防のために取り組んでいることなどメッセージを募集しています。
メッセージをいただいた方の中から抽選で3名様にマスターからのお土産をプレゼント。
今回のプレゼントはモンゴルの「羊やヤギの脂を使用した環境に配慮した石鹸詰め合わせ」です。
オレンジ色はシーバックソーン、緑色はイラクサ、黒色は炭が含まれているやさしい香りの石鹸です。
プレゼントの応募にあたっては、下記のボタンからご応募ください。
締め切りは5月31日です。(色の指定はできません)
当選発表は、プレゼントの発送をもってかえさせていただきます。
<次回公開録音のお知らせ>
次回12月の放送は、カフェを飛び出して公開録音を行います!
SDGs時代の環境や社会について考える展示会イベント「日経エコプロ2018」(外部サイト)の中で、
12月7日(金)15時30分~16時10分 イベントステージで公開録音を開催します。
入場無料ですが、事前登録制です。詳しくは日経エコプロ特設サイトをご覧ください。
<プレゼントのお知らせ>
次回公開録音でこんな話が聞きたい!、マスターへこんなことが聞きたい!
また、SDGsのわかりやすい呼び方・あなたのSDGsへの取り組みなどSDGsにまつわるエピソードを大募集します。
メッセージをいただいた方の中から抽選で5名様にマスターからのお土産をプレゼント。
応募方法などはこちらから→ http://www.radionikkei.jp/globalhealth-cafe/31sdgs.html
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター/医師)
藤沢:藤沢 久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
※ 番組では、みなさまからのご意見・ご感想を募集しております。
※ 番組宛メール送信フォームより、ぜひご意見をお寄せください。
※ お寄せいただいた内容は、番組内でご紹介させていただく場合がございます。
【そもそもSDGsとは?~マスターの深い悩み】
マスター:あ、藤沢さんいらっしゃい。
藤沢:こんにちは。
マスター:こんにちは。なんかね、今日ね、悩んじゃってね。
藤沢:なんか今日マスターコーヒー入れてくれなさそうな。
マスター:今日はとりあえず水で勘弁して。
藤沢:どうしたんですか。
マスター:ずっと疲れっていうか、ここでずっとSDGsの話してますよね。そもそも、なんでSDGsなの? そのことがなんか気になっちゃいまして。「みんなSDGsやろう」って言ってるわけですよね。じゃあSDGsってそもそもなんでやるんだろうと、そういうことを考えてると、うちもコーヒー屋さんなのでフェアトレードのコーヒー豆を買おうとか。それはSDGsって言われる前からやってるわけで。
藤沢:なんか今日マスター悩みが深いですよね。この番組ずっと「今年はSDGs」ってやってきて、「みんな、SDGs何かやってます?」って聞いてたところに、いきなり「そもそもなんでSDGsなの」ってものすごい最初の問いに戻っちゃったわけですね。
マスター:そうですね。
【番組プレゼントのお知らせ】
番組をお聴きの上、SDGsに関するみなさまの取り組みをお知らせください。
また、マスターが絶対に忘れないSDGsのわかりやすい呼び方を大募集します。
メッセージをいただいた方の中から、3名様にマスターのお土産(ブレスレット)をプレゼントいたします!
応募方法などはこちらから→ http://www.radionikkei.jp/globalhealth-cafe/30sdgs.html
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター/医師)
藤沢:藤沢 久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
※ 番組では、みなさまからのご意見・ご感想を募集しております。
※ 番組宛メール送信フォームより、ぜひご意見をお寄せください。
※ お寄せいただいた内容は、番組内でご紹介させていただく場合がございます。
【起業では壁を乗り越えるたびに喜びがある】
マスター:あ、藤沢さん、いらっしゃいませ。今日は何にしますか。
藤沢:暑い日が続いているのでエチオピアの豆でアイスコーヒーを。
マスター:またそれは凝った......。じゃあ、まあ今日はエクストラコールドで。マイナス2度のアイスコーヒーを淹れます。
藤沢:初めてです。なんかマスターもいろいろ仕入れてこられてるみたいですね。
マスター:そうなんです。
藤沢:だって前からずいぶん時間が経っているので、きっとまたマスター海外とか行ってらしたんですか。
マスター:今年はあまり行ってないんですが、ヨルダンに行ってきまして。藤沢さんからの宿題がずっと重しのようにのっかっているんです。
藤沢:なんかうれしそうで悲しそうな感じなんですけれど。私たちここでずっと話していた難民研究手帳、これの打ち合わせに行かれてたんですか。
マスター:はい行ってきました。
藤沢:どうでした。
マスター:なかなかね、これ。事業始めるって大変なことだなと思って、これも壁だ、これも壁だみたいなね。そういうのがいろいろあって乗り越えていかないと事業としては成り立たないというかできないわけですよね。だからそのエネルギーというか、すごいなと思って、改めて感心しているんですけど。
藤沢:誰だって起業って初めての時があって、必ず壁だらけなんですけど、この壁を乗り越えるたびに喜びがあって。その先は誰かの役に立つということだからものすごくワクワクするんで、ロールプレイングゲームみたいなものですね、新たな敵が現れたみたいな。
マスター:なるほど。そこでめげてはいけないし、ひるんでもいけない。
藤沢:またそこで新しい仲間を呼んできて一緒に解決していくので、最終ゴールに着いた時って実はすごい仲間が増えていて、すごいたくさんの人のお役に立てるかもと思うとやっちゃうでしょ。頑張ってください、マスター。
マスター:いやあ、これなかなかね。でも頑張らなければいけないなと思いました。
藤沢:そしてあの前もお話になってた東松島市にも行ってらしたんですって。
マスター:行ってきました。あそこはね面白いというかですね、もともと震災からずっと支援してて、実はそういう動きがあるとはあんまり知らなかったんですが、この7月に「SDGs未来都市」というのに選ばれたそうで。
藤沢:すごい。
マスター:そういうことを市が始める、市町村が始めるようになったという、それを聞いただけでもですね、しかもやっぱり担当の方も必ずしも全部知ってるというわけじゃなくて逆にこれからみんなで作っていく、そういう感じがね、ああこれがSDGsが始まったことなのかなと思いましたけれどね。
藤沢:SDGsというのをきっかけに市がみんなで新しい取り組みをしようという。
マスター:そうですね。
藤沢:例えばどんな?
マスター:もともとはねSDGsというよりは環境未来都市で指定されてたそうなんですが、エネルギーの地産地消みたいな形でエコタウンみたいなのを作って、ソーラーパネルで発電して、それをそのコミニティーで使って余ったのは近くの病院に供給するとかですね。あるいは障害者の方たちが働けるような農場みたいなものを作って、そういうのをやったりとか。なかなか面白いなと思いました。だから市町村がこういうのやるっていうのは、要するにアイディア次第でいろいろなことが広がってくるなという面白さを感じました。
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
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【SDGsとアドボカシー】
マスター:藤沢さん、いらっしゃい。今日は何にしますか?
藤沢:こんにちは。今日は蒸し暑いじゃないですか。甘いものが欲しいので、甘いカフェラテを。
マスター:いつもの銘柄指定じゃありませんね。
藤沢:ちょっと元気をつけたいなという感じなんです。
マスター:そうですか。ところで最近、SDGsの話題がいろいろありましたね。
藤沢:そうそう。ここでマスターとSDGsの話をさせていただくようになって、ネットでも検索してみたんですよ。そしたらすごくたくさんありました。
例えばね、福岡県の北九州市は、国内で初めてSDGsのモデル都市に選ばれたという発表がありました。大分県では、女性の経営者が集まってSDGsのワークショップをやったとかね。SDGsって女性もひとつのテーマですよね。女性たちがジェンダーの問題を語り合うワークショップをする、といったように、あちこちで動き始めているんです。マスターの周りはどうですか?
マスター:例えばNCGM(の活動)にも入っている長崎大学が、SDGs研究センターというのを作って、ワークショップとかセミナー・シンポジウムを始めたとかですね。「アドボカシー」が多い気がしますね。
藤沢:アドボカシーだから、まずみんなで「こういうものがあるよ」っていう認知を広げて、それぞれに取り組みしようという働きかけだと思います。そういう意味じゃ、このグローバルヘルス・カフェもですよね。ある意味「アドボカシー」かも知れない。
マスター:そうですね。
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
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【はじめに】
マスター:藤沢さん、いらっしゃいませ。今日は何にしますか?
藤沢:桜もきれいなので、桜茶。ありますか?
マスター:かなり難しいご注文ですが、はい。ありますよ。
前回は1月でしたからだいぶ久しぶりですね。寒いときもありましたが、いかがお過ごしでしたか?
藤沢:相変わらず全国行脚をしておりました。地方の仕事が多くて、いろんな地方のプロジェクトをお手伝いしに行くので、毎日新幹線か飛行機に乗ってという感じでしたね。
マスター:藤沢さんの助言を得たいという人はたくさんいるような気がしますね。
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
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※音声はこちらからお聴きいただけます。
番組をオンデマンドで聴く第26回「途上国の高齢化を考える」(2017年11月21日放送分)
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
※ 番組では、みなさまからのご意見・ご感想を募集しております。
※ 番組宛メール送信フォームより、ぜひご意見をお寄せください。
※ お寄せいただいた内容は、番組内でご紹介させていただく場合がございます。
マスター:あ、藤沢さん、いらっしゃいませ。今日は何にしますか。
藤沢:今日は外寒いんですけれども、このお店入ったらとってもあったかいので、ちょっと冷たいもので。
マスター:じゃあ、アイスコーヒーですか。
藤沢:いやあ、アイスチャイでもいいですか。
マスター:アイスチャイ、珍しい。
藤沢:インドの気分で。
マスター:インドの気分。じゃあマハラジャな感じで。
藤沢:前回はヨルダンのお話とか、日野原重明先生のお話から、NCDsって私も初めて聞いた言葉でしたけれど、非感染性疾患というんですか、感染病ではない病気。このお話を伺って、成人病とかああいうものだというお話でしたよね。
これが先進国、私達日本とか、先進国だけじゃなくて、途上国にも問題になっているというお話を伺って、私もびっくりしたんですけど、リスナーさんからもびっくりしましたというメールをいっぱい頂いていて。
例えば"ぼこちゃん"50代、男性ですけれども、「楽しく拝聴しております。先進国だけでなく、肥満などの生活習慣病は、発展途上国でも問題になっているのですね。その反対に貧困層は栄養失調という現実があり、とても考えさせられる深い内容でした。これからも頑張ってください」って。
マスター:ありがとうございます。
藤沢:ありがとうございます。ほかにも"どきんちゃん"とか"まつさん"とか"みゆたろうさん"とか"マスカットさん"とか。みんな「途上国にも生活習慣病があるってびっくりしました」という。
マスター:ああ、そうですか。そうですよね。
藤沢:意外なことだったんですけど。このNCDs、こういう感染性ではない病気で人が亡くなっちゃうというのはどういう背景があるのでしょうか。
マスター:もともとは前の時もお話したかもしれませんが、感染症だからばい菌とかにうつって病気になって亡くなってしまう。というか、あるいはお母さんと子供がよく亡くなる。とか、事故とかそういうので亡くなるというパターンが多かったわけですけれども、逆にそういうのがだんだん予防接種とかですね、母子保健のいろいろな介入というかな、支援でだんだん良くなってくる。
早く亡くなる命が減ってきて、その分だんだん長生きになってくる。
長生きになってくるに従ってだんだん生活習慣病ですね。糖尿病とか高血圧とか、がんとかもありますが、そういうのがだんだん比率として増えてくる、ということが起こっている。
その背景には逆にいうと高齢化が起こってきているということの裏返しだとは思いますけれどもね。
藤沢:つまり高齢化が起きているということも含めて、結局、医療の技術とか保健医療とか、要するに医療技術、公衆衛生とかもあるんでしょうけれども、医療に関わる技術がすごく進んで治っちゃうよというか、治すことができるようになったというのも大きい理由ですね。
マスター:あとはその治すだけではなくて予防、例えば予防接種を広げるとか、そういう公衆衛生的なもの、あるいは水、綺麗な水とかですね、トイレの話とか、そういうことも含めて医療と公衆衛生的なそういうのがだんだん効いてきたというか、効果が出てきた。その背景があってこういうことが起きてきていると思いますけれどもね。
藤沢:そうするとますます高齢化って、結構大きなテーマ、医療の世界で。
マスター:そうですね。ご存じのように日本は超高齢化社会になってきて、世界的に見ても高齢化のトップランナーだというのは皆さんよくご存じだと思いますけれども、それが日本だけじゃなくていろんな国々で次々に起こってきているという。
だから日本よりも場合や国によっては速いスピードで高齢化が起きているということになりますよね。
【続きを読む】※音声はこちらからお聴きいただけます。
番組をオンデマンドで聴く第25回「途上国の生活習慣病(NCD)について」(2017年9月19日放送分)
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
※ 番組では、みなさまからのご意見・ご感想を募集しております。
※ 番組宛メール送信フォームより、ぜひご意見をお寄せください。
※ お寄せいただいた内容は、番組内でご紹介させていただく場合がございます。
マスター:いらっしゃい、藤沢さん。いつもありがとうございます。
藤沢:こちらこそ、こんにちは。
マスター:こんにちは、いかがですか。
藤沢:いやちょっと涼しくなってきたかなと思ったら、また暑くなってという感じ。今日はちょっとすっきりするミントティーをいただこうかなって。
マスター:それはまた初めてのご注文な気がします。
どうもありがとうございます。早速作らせていただきます。
藤沢:マスターも最近またどこか行ってこられたって。
マスター:そうなんですよ。ヨルダンに行ってきたので、お土産を持ってきました。
藤沢:すごいかわいい。これ何ですか。お財布?
マスター:そうですね。お財布ですね。
藤沢:コインケースって書いてある。しかもすごい手作り感があって、でもヨルダンの民族感もあって。
マスター:これね、女性のエンパワメントの助けになるっていうのと、ヨルダンのヘリテージ(遺跡)の保存に寄与するというので、思わず買っちゃったんです。
藤沢:女性たちが伝統的なヨルダンの模様、文化を守りながら物作りをされている。
何か雰囲気があってすてきですし、やさしい感じがしますね。
マスター:ありがとうございます。
藤沢:これ、私もとってもうれしいけれども、このカフェにいらっしゃる常連さんにプレゼントされたら喜ばれるんじゃないんですか。
マスター:じゃあそうしましょう。それはいい案です。
藤沢:お客さん殺到しちゃうかもしれない。
マスター:ありがとうございます。
藤沢:最近、私はとっても残念だったニュースがありました。
ラジオNIKKEIでもずっと番組を持っていらっしゃって、私もよく聴いていたんですけれども、聖路加国際病院の名誉院長でいらした日野原重明さんが、7月にお亡くなりになった。
いつもお声を聞くだけで元気をいただいてたので、本当に残念だなと思いました。
日野原先生は、医療の世界ではイノベーティブな方だったんですよね。
マスター:そうですよね。やはり生活習慣病っていうお名前もそうでしょうけれども、そういう考え方を導入されたということでね、素晴らしいことだと思いますね。
終末期医療にも貢献されて、たいへん見事な亡くなり方だと思います。
藤沢:そうですね。でも、この生活習慣病。成人病とかいろいろ言い方があると思いますが、私自身そういったものは遠い存在だと思っていたのに、だんだん近付いてきたのを実感しています。
高血圧とか糖尿病とかそういうものですよね。
マスター:実はこの生活習慣病。国際保健の分野では、感染症、細菌とかウイルスにかかる感染症に対して、非感染性疾患、Non-Communicable Diseases、NCDという言い方をするんです。
そういったカテゴリーとして、今、世界的に問題になっているんですね。
生活習慣病というと何となくそれは先進国の病気と捉えがちですが、今はいわゆる途上国といわれてる国々でもそれが問題になってきているというのが事実です。
※音声はこちらからお聴きいただけます。
番組をオンデマンドで聴く第24回「遠隔医療で活かされるテクノロジー」(2017年6月20日放送分)
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
※ 番組では、みなさまからのご意見・ご感想を募集しております。
※ 番組宛メール送信フォームより、ぜひご意見をお寄せください。
※ お寄せいただいた内容は、番組内でご紹介させていただく場合がございます。
マスター:藤沢さん、いらっしゃいませ。今日は雨だったから大変ですよね。
藤沢:そうですね、でも雨がないと植物も育たないので、前向きに雨をとらえようと思っているんです。
マスターは最近、サウジアラビアに行かれたそうで。
マスター:これはお土産のデーツっていうんですけれども、どうぞお食べください。お客様に差し上げています。
藤沢:ありがとうございます。デーツを食べるなら・・・マスター、サウジコーヒーをぜひ今日はお願いします。
サウジっていうと新興国と呼ばれる、途上国の次の、成長している国ですよね。
そういう新興国とか、アフリカなど途上国の医療の現場って、どんな感じなんですか?
マスター:そうですね。サウジはもう進んでいますね、日本以上のところもあるし。
一方、途上国といわれているところは、地方に行けば行くほど医療従事者がいない。
全体として医療従事者がいない場合もあるし、配置が・・・地方に行きたがらないところもあります。
薬も入ってこない場合もあるし、入ってきてもすぐに使い切っちゃって、あとは欠品ということもありますし、それこそ電気・水道も含めて、検査ができるのか、診断・治療ができるのかということもありますね。
それから、道路が悪いとか、そもそもないということですと、中央からそこに行くのも大変だし、住民の人たちがそこに行くのも大変ということもあります。
藤沢:医療にアクセスができないという国々に対して、医療協力をする。
それが国立国際医療研究センターのお仕事でもあると思います。そのお仕事の中で、前回もすごくマスターと盛り上がったのがITの話で、ITって、途上国などの医療のサービスに使えると思うんですけれども。
マスター:ITがそんなに発達していなくて、例えば医療施設に来られないという場合。
医療施設そのものが、もっと住民の近くにあればよいわけで、作ればいいんでしょうけれども、先ほどお話したように、人がいない、物がないというときに別の解決策としてあり得るのは、アウトリーチといって医療施設からチームを出して、住民のところに行く。
往診の場合、頼まれたから行くということですが、最初からプランしてまわりましょう、とかね。
藤沢:巡回サービス?
マスター:そうですね。あとは巡回で、中央から地方の医療施設に行く場合もある。
モバイルチームみたいなね。例えばザンビアではエイズのチームを派遣しましょう、といったスペシャルなチームを派遣する場合もあります。
それはかなり「人界戦術」・・・という言い方は変かもしまれませんが。
藤沢:そうですよね、人がわざわざ車で行くという。ITはあまりいらない。
【続きを読む】※音声はこちらからお聴きいただけます。
番組をオンデマンドで聴く
第23回「AIの可能性と人間の役割」(2017年4月25日放送分)
<出演>
マスター:明石 秀親(国立国際医療研究センター)
藤沢:藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表/常連客)
※ 番組では、みなさまからのご意見・ご感想を募集しております。
※ 番組宛メール送信フォームより、ぜひご意見をお寄せください。
※ お寄せいただいた内容は、番組内でご紹介させていただく場合がございます。
【AIが新聞記事を書く!?】
マスター:あ、藤沢さんいらっしゃい。今日は何にしますか。
藤沢:今日ね、朝からコーヒーたくさん飲んだので、ちょっとハーブティーにしてリラックスしてみます。
マスター:ハハハ、それは新しい注文ですね。それでは特別にお作りします。
藤沢:ありがとうございます。マスターブレンドで。
マスター:新年度が始まって、桜も散っちゃいましたけども、藤沢さんは決算とか大変なのでは?
藤沢:実は4月の頭は2週間ほどアルゼンチンに行ってました。決算作業はなかったんですけれども、決算の取締役会というのがあって、アルゼンチンから電話会議で、スカイプを使って決算役員会に出てました。
マスター:なるほど、それは大変ですね。
藤沢:でも便利になりましたよね。
マスター:そうですよね。決算とか、計算大変そうなんですけど、いまどきの人工知能というんですか、AIとかそういうのは使ってらっしゃるのですか。
藤沢:そうですよね。今日は人工知能の話を盛り上げなければいけないんですよ。最近、いろんな会議に行っても、人工知能話はとっても盛り上がるんです。新聞記事で決算の情報ってありますでしょ。あれって実はもう会社が決算の結果こうなりましたと届け出を出すと、人工知能が自動的にそれを新聞記事にするというのは世界的に動いていて、日本経済新聞社はいよいよそれを日本でも始めたという。
マスター:サービスを?
藤沢:はい、4月から。
マスター:進んでますね、やっぱり経済界は。
藤沢:アメリカの通信社なんかはもう数年前から取り組んでるんですけれども、微妙な数字の違いを微妙な言葉遣いで、ちゃんと人工知能、AIが表現してくれるんです。ちょっとだけ業績が上がった時は微増とか、そういう言葉をちゃんと使うとか学習しているらしいです。