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『東南角部屋二階の女』、脚本家の大石三知子さん [映画情報番組・シネマストリート Cinemadio]
2008/10/18(土) 00:34

大石三知子さん、公開前にスタジオで

「映画では善福寺川が出てきます。東京・杉並のどこの橋かちょっと注目して観て欲しいですね」。先月の番組で『東南角部屋二階の女』(全国順次公開中)の脚本家・大石三知子さんをスタジオにお招きした。

住宅地の古いアパートを舞台に繰り広げられるドラマは、心に陽が差し込むような作品だった。聞き手の竹川英紀アナウンサーは、上京して初めて住んだ場所が落合。そして筆者は荻窪で育った。懐かしい杉並の風景漂う映画を紹介する。

<物語>人生を立て直すために会社を辞め、祖父・友次郎(高橋昌也)の土地を売却して亡き父の借金返済に充てようとする野上(西島秀俊)。嫌な仕事から逃れようと後輩の三崎(加瀬亮)も連鎖的に退社してしまう。フードコーディネーターの涼子(竹花梓)は、仕事も人生も不調。「結婚でもしよう」と見合いした相手は、野上だった。三崎と涼子は、売却予定の土地に建っている昭和の趣漂う古アパートに転がり込む。そして隣接する母屋に住む物言わぬ祖父。それを見守ってきたアパートの女性オーナー(香川京子)。オーナーが経営する小料理屋の常連で畳屋の亭主(塩見三省)……。日常を丹念に生きている人生の先輩たちと時間そして場所を共有するうち若者三人の感情がほぐされていく――。

監督は、1980年北海道生まれの池田千尋さん脚本の大石さんともに、05年設立された東京藝術大学大学院の映像研究科の1期生だった。同大学院の監督コースは、北野武、黒沢清両監督が教授を務めている。日本映画美術界をリードする磯見俊裕さんは、本作のプロデューサー。「藝大で教えている磯見さんが池田さんに声をかけたことが映画化のきっかけでした」。一方の大石さんは、映画専攻脚本領域で学んだ。「OL生活を経て、大学院には社会人入学しました。この作品は脚本コースを終了する際に提出する卒業制作で書いたのです。もともと日当たりのよい部屋の話を書きたいと思っていました」。子ども時代に住んだ日本家屋。その東南角部屋の記憶から発展させた物語だという。昨年夏には映画化が決定された。最後に、映画の脚本家になる夢を実現できた理由を聞くと。「コンクールやコンペへ積極的に出品したり、諦めずに忍耐力で書き続けた結果だと思います」と終始丁寧な言葉づかいだった。因みに大石さんは、弊社のスポーツジャーナリスト講座の卒業生であります! 
 By Director H.
『東南角部屋二階の女』、ユーロスペースほか全国順次公開中


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