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3月のマンスリーゲストは、ドラマプロデューサー・映画監督・脚本家の山口雅俊監督です。山口監督がフジテレビを退職され独立した経緯や、今の業界の現状、そして作品への想いなど、たっぷりお話を伺いました。

フジテレビ退社後の初の作品は映画「闇金ウシジマくん」です。実は、退社した時、「フジテレビから独立するなら、万全の準備が出来ているのか?次回作や今後が決まっているのか?」とスクウェア・エニックスの社長から電話をもらいましたが、実は先々の仕事は何も決まっていなかったと当時を振り返る山口監督。辞めた日の帰宅途中、新橋駅でふと「闇金ウシジマくん」をやってみようと思い立って、小学館へ電話をしたという経緯に驚くMEGUMIさん。山口監督の行動力が功を奏し、「闇金ウシジマくん」は映画化が実現します。新栄に上映された「闇金ウシジマくん」を新宿バルト9へ足を運び「深夜に満員の劇場を見た時には、凄い良かったなと嬉しかったですよ」と語る山口監督です。シリーズ化になるという予感も感じたそうです。「放送されるドラマなどは、全て観るんですか?」とMEGUMIさんが質問します。「一応初回は全部観て、知り合いの役者や脚本家に連絡しますよ」と答えますが、「ランチの女王」「不機嫌なジーン」時代のアシスタントだった脚本家・大森美香さんには、「本当はざっくりしか観てないのに観たよ」と言う手の内がバレているので、「ちゃんと観なさい!」と言われてしまうという、監督のお茶目なエピソードに大笑いなMEGUMIさんでした。最近では「『今ここにある危機とぼくの好感度について』(NHKにて放送)がすごく面白くて全話、正座して観ました。それで脚本家の渡辺あやさんに電話しました」そうですが、実は「渡辺あやさんとは毎回途中で喧嘩をしちゃうから、仕事を一緒にしたことがないんです。次回こそは実現させたいですね」と話す監督です。「山口監督と渡辺あやさんとの作品、期待してます」と監督のエピソードに笑いながら答えるMEGUMIさんでした。そんな山口監督にとって思い出深い作品を伺うと竹内結子さんが主演の「ランチの女王」と「不機嫌なジーン」を挙げました。「竹内結子さんが亡くなって、竹内さんが女優として出だしの良い時期に出演したこの2本が忘れられない作品になっています」と女優・竹内結子さんへの想いを改めて語ってくれました。亡くなる前、竹内さんには出演をお願いすれば快諾してくれるだろうという気持ちがあり、最近はあまり連絡を取っていなかったそうです。「でも、いざ竹内結子という偉大な女優を失うと、どんな時でも電話や手紙で連絡をするべきだったな、多少ウザがられても。大切な人間とはアプローチをすべきだったと痛感した体験でした」と苦い思いを口にします。その気持ちが最新作「おいハンサム!!」の第7話に盛り込まれています。「ちゃんと連絡取りなさい、自分から動いて人と接触するような働きをしなさい」という願いから生まれたセリフは「今回の作品で自分の宝物にしよう」と実感したとMEGUMIさんも感想を語ります。

そして最近のドラマや映画の作品やその撮影現場や日本のエンターテインメント業界についての話へ。山口監督は、今の見逃しチャンネルやテレビの録画機能、有料配信と選択肢が増え、面白い時代になっていると分析します。一方で「撮影現場はやはり過酷じゃないですか。時間をかけて作るということが、時代に合わなくなってきていませんか?」と体験から質問するMEGUMIさん。「それは、その作品の持っている市場の規模に比例するから、現状、日本のドラマは予算が決まっていて、そのお金に支配されていると山口監督。今の規模だと役者やスタッフに負担がかかってしまうと現状を指摘しますが、「もし今の5倍、10倍と予算が増えていけば、それだけ人材も確保して、撮影に時間をかけることが出来るし。例えば、過酷なシーンはたっぷりとかけて撮影できて、現場のスタッフや役者にも余裕が出来ると展望を話します。市場を広げるために、英語の字幕をつけたり、アジア圏の言葉に吹き替えて、作品を海外に売れるということが見越されれば、予算も増えて、撮影現場は楽になる言う山口監督の意見に共感するMEGUMIさんでした。海外市場へ打ち出せる作品、そして海外へ販売するビジネスや、売り込めるプロデューサーという存在の話には熱がこもります。

そしてインドア派の山口監督とアウトドアの話。アメリカ留学をしていた時、ウォーターボードやカヌーを漕げるカナダのスペリオル湖で、よくアウトドアやキャンプをしていたそうです。「アウトドアでご飯作ったり、テントを組み立てたりするのもお好きなんですか?」とMEGUMIさんが聞くと、山口監督の「嫌いですね。誰かにやって欲しい」と即答し爆笑です。「結構、現場でもいつも沢山の袋を持って歩いていて、これ何ですか?と聞いたらゴミ袋だったんですよね」とMEGUMIさんが山口監督との裏話を話すと、「昔、僕が持っていた袋がゴミ袋に見えて、みんながゴミを捨てていくから、松雪泰子さんが『これはゴミ袋ではありません。山口プロデューサーのカバンです』とマジックで大きく書いてくれたんですよ」と暴露し笑いを誘います。他にも撮影エピソードで盛り上がり、スタジオは一気に笑いが包まれます。そこから山口監督がこだわっている「食」についての話へ発展します。「東京のそば屋の「天抜き」(天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いたもの)をつまみに酒を飲んだり、大阪の「肉吸い」(肉うどんからうどんを抜いたもの)といったものや作法を勉強すると、人間やそこにまつわるドラマが描けるようになる」と熱く語ります。「実際に、ドラマや映画を観た時、感情移入しづらいなと思った作品は、食事のシーンがない場合がありますね。そのシーンで、その人がどんな人物なのかが分かったりしますからね」と役作りや演出ついて語る山口監督です。1996年にアメリカで公開された映画「ファーゴ」は、女性保安官が、田舎町で起こった陰惨な事件を追う物語ですが、1日3食食べるシーンがあります「雪の中で、自動販売機のハンバーガーを食べるシーンを観て、保安官を応援したくなるし、どういう人かわかるので食事は本当、大切です」という具体的な作品も出て、共感しきり。「今回のドラマ「おいハンサム‼」でも人間関係と食(誰がどこに座るか、どう食べるかも含めて)特に細かく描かれていて、演出されていました」と話すMEGUMIさんでした。 

最後は、山口監督が思い描く将来の話。「『ビー・マイ・ベイビー』のプロデューサーを務めたフィル・スペクターさんみたいな面白い人間を描いた作品を作りたい」と監督としての今後の夢を語ります。「後は、今の日本では色々な人が挑戦して失敗している、政治家の話、政治の話をテーマにした作品を創りたいですね」と話すと、「監督なら面白くやってくれそうな気がする」とMEGUMIさんは興味津々。「将来、おじいちゃんになった時は?」と話を振ると、「ギムレットカクテルを飲みながら、自分の作品をゆっくり見返したい」という願望が。今は忙しく、作品の細かいところまでは観られてなくて、SNSを通し、作品のファンの方から教えてもらうこともあるのだとか。撮影現場が始まると、お酒は一滴も飲まないというストイックな山口監督の姿勢に驚くMEGUMIさんでした。2週にわたり、貴重な話とモノ創りへの想いが伝わる時間でした。


「idea time 5-800(ゴートゥーハッピャク)」のコーナー

「idea time5-800」は、アウトドアを最上級に楽しむ方法をLOGOSが提案するコーナーです。このコーナーのパートナーは、LOGOS公式YouTubeチャンネルに出演しています人気YouTuberのどっちゃんです。

今回紹介したのは、コーヒー豆を焙煎する所から楽しめる「パックシリーズ」。「LOGOS CAFÉ生豆パック」2種(デカフェ・モカ)と「LOGOS CAFÉポップコーンパック・ランドメニュー」の3種です。

「焙煎ってどうやってやるの?」MEGUMIさんが素朴な質問をぶつけると、「炭火の網のラックを使用し、焚火の上で出来ます。家では、フライパンを使用し10〜15分位で簡単に出来ます」と説明するどっちゃん。実際に焙煎したての豆で飲むコーヒーは「香りが立っていて、すごくおいしい」とどっちゃん。この新感覚のコーヒー生豆は、アウトドアならではの時間の過ごし方ですコーヒー豆は三角牛乳パックのようなパッケージで、1パックで約10杯分のコーヒーを楽しむことができます。豆にもしっかるとしたこだわりが詰まっています。「パックシリーズ3種」は、店頭や番組HPで是非チェックしてみてください。
LOGOS番組公式HP;http://campradio.jp/


【山口監督の告知】
* ドラマ「おいハンサム!!」は、Amazonプライム「日本映画NET」で、第1話から配信中。ぜひ、ご覧ください。
*その他、山口監督の作品についての最新情報や活動情報は、公式サイト・SNSで随時、情報を更新中。

Twitter:https://twitter.com/kantoku_kun_
ヒント公式サイト:http://www.hint.bz
おいハンサムサイト:https://www.tokai-tv.com/oihandsome/


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